【救命ナースが警告】家庭の事故は予防できる!子どもの命を守る安全対策チェックリスト

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「まさかうちの子が…」その“まさか”は、あなたの家で起こります

「ちょっと目を離した、ほんの数秒の隙に…」

子どもの事故のニュースを聞くたびに、胸が締め付けられますよね。
そして、救命の現場で働いてきた私は、こう強く思うのです。

「この事故は、防げたはずなのに…」

こんにちは。救命や小児科での勤務経験を持つ、3児の母で現役ナースの皐月です。
私が救命の現場で見てきた、本当に悲しい事故のほとんどは、特別な場所ではなく、**子どもにとって一番安全なはずの「家庭内」**で起きていました。

「うちは大丈夫」という、根拠のない自信が、一番危ない。

結論:子どもの事故は、親が「危険を予測」し、「環境を整備」することで、99%防ぐことができます。

この記事は、単なる注意喚起ではありません。あなたの大切な我が子の命を守るための、具体的な**「行動マニュアル」**です。

  • 【年齢別】今すぐやるべき!家庭内安全チェックリスト
  • 【万が一の時】パニックにならない!応急処置ミニガイド
  • 【ママナースの視点】私が自宅で徹底している安全対策

「やりすぎかな?」くらいが、ちょうどいい。さあ、一緒に家の中の危険を探しに行きましょう。

【年齢別】今すぐやるべき!家庭内安全チェックリスト

子どもの発達段階によって、危険な場所やモノは変化します。子どもの目線になって、家の中を総点検しましょう。

👶 ねんね・ハイハイ期(0歳〜)

行動範囲は床。大人の目線では気づきにくい、低い場所の危険に注意!

  • [ ] 誤飲: タバコ、硬貨、ボタン電池、ペットフードなど、赤ちゃんの口に入るサイズ(直径3.9cm以内)のものを、床から1m以内(※)に置いていないか?
  • [ ] 窒息: うつ伏せ寝になっていないか?顔の近くに、ビニール袋や、柔らかいクッション、親の寝具はないか?
  • [ ] 転落: ベビーベッドの柵は、常に一番上まで上がっているか?ソファや大人用ベッドに一人で寝かせていないか?
  • [ ] やけど: テーブルクロスを引っぱる危険。電気ケトル、炊飯器、アイロン、加湿器の蒸気などに、手を伸ばせる環境ではないか?
  • [ ] 感電: すべてのコンセントに、カバーは付いているか?

(※)…ハイハイでテーブルの上のものに手を伸ばすことも想定した高さ

🧒 たっち・あんよ期(1歳〜)

行動範囲が一気に立体的に。高い場所、水の事故に最大級の警戒を!

  • [ ] 転倒・衝突: 家具の角にコーナーガードは付いているか?滑りやすいラグの下に滑り止めは敷いてあるか?
  • [ ] 転落: 窓やベランダに、補助錠や転落防止柵は設置したか?ベランダに、室外機などの「踏み台」になるものを置いていないか?
  • [ ] お風呂での溺水: 浴槽に残り湯を溜めたままにしていないか?子どもだけで浴室に入れないよう、ドアに鍵はかけているか?(※残り湯10cmで、子どもは溺れます)
  • [ ] キッチン・棚: 包丁などが入った引き出しに、チャイルドロックはかけたか?洗剤などを、低い場所に置いていないか?

👧 キッズ期(3歳〜)

大人の真似をしたがる時期。予測不能な行動による危険が増えます。

  • [ ] 医薬品・洗剤の保管: 薬、タバコ、化粧品、洗剤などを、子どもの手の届かない、鍵のかかる場所に保管しているか?(※「お菓子の缶」などに入れて保管するのは、誤飲を誘発するため絶対にNG!)
  • [ ] キッチンへの侵入: 調理中に、子どもがキッチンに入ってこないよう、ベビーゲートはまだ有効か?
  • [ ] ベランダ・窓(再確認): 自分で椅子などを動かして踏み台にする。再度、窓周りの環境を総点検!

【万が一の時】パニックにならない!応急処置ミニガイド

どんなに気をつけていても、事故が起きてしまうことはあります。その時、親が冷静に行動できるかが、子どもの予後を左右します。

もし、こうなったら… まず、やること
誤飲・窒息<br>(何かを喉に詰まらせた) 1歳未満: 背部叩打法(背中を叩く)<br>1歳以上: 腹部突き上げ法(ハイムリック法)<br>※すぐに救急車を呼ぶ!やり方が分からなければ、電話口で指示を仰ぐ!
やけど とにかく流水で15〜20分、冷やし続ける!<br>服は無理に脱がさず、服の上から冷やす。水ぶくれは、絶対に潰さない。
頭を打った 打った後、意識がおかしい、嘔吐を繰り返す、けいれんした場合は、すぐに救急車を!<br>見た目に異常がなくても、24時間は慎重に様子を観察する。

まとめ:安全対策は「やりすぎ」くらいが、ちょうどいい

「うちの子に限って」はありません。

面倒に感じるかもしれませんが、子どもの安全対策は**「少し心配性かな?」と思うくらいが、ちょうど良い**のです。

この記事のチェックリストを手に、ぜひ一度、お子さんと同じ目線になって、家の中を這ってみてください。今まで気づかなかった危険が、たくさん見つかるはずです。

あなたのその一手間が、子どもの未来を守る、何よりの愛情表現なのですから。

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