「ただいまー!疲れたー!」
春、新一年生になったばかりのお子さんから、そんな言葉が返ってくる毎日ではありませんか?
ぴかぴかのランドセルも、最初は身体より大きく見えて、その重さにフラフラ。初めての集団生活、新しいお友達、新しい先生…。期待と同時に、子どもたちは見えないストレスと戦っています。
3姉妹の母であり、現役ナースでもある私の目には、新一年生が毎日学校に行くだけで、それはもう**「偉業」**にしか見えません。
「疲れたー!」は成長の証
「なんでそんなに疲れてるの?何もしてないでしょ?」
つい、そんな言葉が口から出そうになったら、どうか一度飲み込んであげてください。
子どもたちは、学校で本当にたくさんのことを頑張っています。
- 重いランドセル: 成長途中の小さな身体には、大人では想像できないほどの負担です。
- 新しい学習: 鉛筆の持ち方から、ひらがなの書き方まで、全てが初めての経験。脳はフル回転です。
- 集団生活のルール: 「座っていなきゃいけない」「順番を守らなきゃいけない」「先生の話を聞かなきゃいけない」。自由だった幼稚園・保育園とは違い、常に神経を研ぎ澄ましています。
- 人間関係: 誰と遊ぶか、どうやって話しかけるか。毎日新しい人間関係を築くのは、大人でも疲れますよね。
彼らが発する「疲れたー!」は、今日一日、彼らなりに精一杯頑張った、**輝かしい「成長の証」**なんです。
魔法の言葉「お疲れ様!」とハイタッチ
そんな頑張り屋さんの新一年生に、親ができる一番のケアはなんでしょう?
それは、**「お疲れ様!」の言葉と、力強い「ハイタッチ」**です。
私が実践していたのは、子どもが玄関のドアを開けた瞬間、笑顔で「おかえり!今日も一日お疲れ様!」と言いながら、高い位置で「パン!」とハイタッチをしてあげること。
たったこれだけですが、子どもたちは本当に嬉しそうでした。
「疲れたー!」という言葉には、「今日頑張ったね」「私を認めてほしい」という、子どもなりのメッセージが込められています。その頑張りを、たった一言と簡単なスキンシップで認めてあげるだけで、子どもの心は満たされ、明日への活力が湧いてくるのです。
帰宅後の「ご褒美タイム」は、癒しの時間
帰宅後すぐに「宿題しなさい!」「早く着替えなさい!」と、次の行動を促すのは少しだけ待ってあげましょう。
まずは、お茶を一杯飲ませてあげて、今日あった出来事をゆっくりと話してあげる時間を作ってあげてください。
私のおすすめは、おやつを食べながら、子どもが「今日あった面白いこと」を話す時間。真剣に聞いてあげることで、子どもは「私の話をママはちゃんと聞いてくれる」と感じ、安心します。
もし、「疲れた」と言って話したがらないようなら、無理に聞き出さなくても大丈夫。ただ隣に座って、一緒にゴロゴロしているだけでも、子どもは十分癒されます。
ママも頑張りすぎないで
新一年生の親も、子ども以上に頑張っていることでしょう。新しい生活のリズムに慣れること、PTA活動、保護者会…。
どうか、ママ自身も「お疲れ様!」と自分を褒めてあげてください。そして、子どもと一緒に、たまにはゆっくりゴロゴロする時間も大切にしてくださいね。
