小学校

【ママナース流】小学校の「お友達トラブル」、親はどこまで介入すべき?「見守り」と「支援」の境界線

「ねぇママ、〇〇ちゃんが意地悪するの…」
「僕だけ仲間外れにされた…」

小学校に入ると、子どもたちの世界は一気に広がりますよね。新しい友達ができ、毎日楽しく過ごしてほしいと願う反面、必ずと言っていいほど直面するのが「お友達トラブル」ではないでしょうか。

我が家にも3姉妹がいますが、それぞれタイプが違うので、お友達との関係も千差万別。時には「親が介入すべきか」「じっと見守るべきか」の判断に迷い、胃がキリキリするような思いをしたことも何度もあります。

「このままだと、いじめに発展するんじゃないか?」
「でも、私が口出ししたら、かえってこじれるかも…」

そんな風に悩むママの気持ち、痛いほどよくわかります。今日は、現役ママナースの私が、小学校のお友達トラブルについて、私の経験と看護師としての視点から「親がどこまで介入すべきか」その「介入ライン」の基準について、具体的にご紹介したいと思います。

この記事でわかること

  • 小学校で起こりがちなお友達トラブルの具体的なケース
  • 親が「見守るべき時」と「介入すべき時」の判断基準
  • 子どもの主体性を尊重しつつ、適切な支援をする関わり方
  • トラブルが起こった時に、子どもと一緒に考える解決策

【結論】「子どもの安全と心の健康」が最優先!「介入ライン」を見極めよう

小学校のお友達トラブルで最も大切なのは、「子どもの安全と心の健康」が守られているか、という視点です。
子ども自身で解決できる力(主体性)を育むために「見守る」ことは重要ですが、子どもが心身ともに傷ついている場合は、迷わず親が「介入」すべきです。

小学校で起こりがちなお友達トラブル

  • 言葉のトラブル:悪口、からかい、仲間外れをほのめかす言葉など。
  • 身体的なトラブル:突き飛ばす、叩く、持ち物を隠すなど。
  • 無視や仲間外れ:特定のグループから排除される、遊んでもらえないなど。
  • 約束やルールの問題:遊びのルールが守れない、貸し借りのトラブルなど。

このようなトラブルは、子どもが社会性を学び、成長していく過程で誰もが経験するものです。だからこそ、親が冷静に状況を判断し、適切な対応をすることが求められます。

親の「介入ライン」の判断基準

私がママナースとして、そして母として決めている「介入ライン」は以下の通りです。

  • 体の安全が脅かされている場合

    • 叩かれた、突き飛ばされたなど、身体的な暴力があった。
    • 持ち物を壊された、隠されたなど、金銭的な被害があった。
    • 安全な場所が脅かされていると感じた時。
      → 迷わず介入!学校や相手の保護者と連携を。
  • 心の健康が著しく損なわれている場合

    • 毎日学校に行きたがらない。
    • 食欲がない、夜眠れない、表情が暗いなど、普段と様子が明らかに違う。
    • 「死にたい」「消えたい」など、ネガティブな発言をする。
    • 特定のお友達の話をすると、極端に嫌がる、怯える。
      → 迷わず介入!子どもの話を聞き、学校に相談を。
  • 子ども自身で解決が難しいと感じている場合

    • 何度も話し合いを試みたが、状況が改善しない。
    • 担任の先生に相談したが、変化がない。
    • 子どもが「もうどうしていいかわからない」と助けを求めてきた時。
      → 介入を検討!具体的な解決策を一緒に考え、必要であれば学校との連携を強化。

このラインを超えない限りは、子どもが自分自身で考える機会を与え、そっと見守ることを心がけています。

子どもの主体性を尊重しつつ、適切な支援をする関わり方

親が介入すべきではない場合でも、何もせず放置するわけではありません。子どもが自分で解決できる力を育むためのサポートをしましょう。

  1. 子どもの話を「聞く」に徹する
    • 「どうしたの?」「何があったの?」と、まずは子どもの話を遮らず、最後までしっかり聞きましょう。
    • 「〇〇が悪いんじゃない?」「こうすればいいのに」と安易に決めつけず、子どもの気持ちに寄り添いましょう。
    • 「そうだったんだね」「辛かったね」と、共感の言葉を伝えることが大切です。
  2. 「どうしたい?」と一緒に考える
    • 「あなたはどうしたい?」「どうすれば解決できると思う?」と、子ども自身に考えさせる機会を与えましょう。
    • 複数の選択肢を提示し、「こんな方法もあるよ」と、一緒に考えてあげるのも良いでしょう。
    • 子どもが自分で出した結論を尊重し、応援する姿勢を見せましょう。
  3. ロールプレイングで練習
    • 「もし〇〇ちゃんにこう言われたら、なんて言う?」など、実際の場面を想定して、親が相手役になって練習してみるのも効果的です。
    • 言葉で伝える練習をすることで、子どもは自信を持つことができます。
  4. 担任の先生との連携
    • 気になることがあれば、些細なことでも担任の先生に相談しましょう。日中の子どもの様子を教えてもらうだけでも、親は安心できます。
    • 「見守ってほしい」「こういうサポートをしてほしい」など、具体的な要望を伝えることも大切です。

まとめ:親子の絆を深める「お友達トラブル」

小学校でのお友達トラブルは、子どもにとっては大きな試練ですが、同時に社会性を学び、人間関係を築く力を育む大切な機会でもあります。

私自身、3姉妹のトラブルを通して、子どもは親が思っている以上に強く、自分で考える力を持っていることを知りました。そして、親が「いつでも味方だよ」という安心感を与え続けることで、子どもは困難に立ち向かう勇気を持つことができます。

「見守り」と「支援」のバランスは、本当に難しいですよね。でも、今日ご紹介した「介入ライン」を参考にしながら、子どもの安全と心の健康を最優先に考えてあげてください。

もし、一人で抱えきれなくなったら、いつでも思い出してください。あなたは一人じゃない。
頼れる人に頼りながら、子どもと一緒に成長していく過程を大切にしていきましょうね。応援しています!

【新一年生】「疲れたー!」の裏に隠された成長と葛藤。ママナースが教える「お疲れ様!」の魔法

「ただいまー!疲れたー!」

春、新一年生になったばかりのお子さんから、そんな言葉が返ってくる毎日ではありませんか?

ぴかぴかのランドセルも、最初は身体より大きく見えて、その重さにフラフラ。初めての集団生活、新しいお友達、新しい先生…。期待と同時に、子どもたちは見えないストレスと戦っています。

3姉妹の母であり、現役ナースでもある私の目には、新一年生が毎日学校に行くだけで、それはもう**「偉業」**にしか見えません。

「疲れたー!」は成長の証

「なんでそんなに疲れてるの?何もしてないでしょ?」
つい、そんな言葉が口から出そうになったら、どうか一度飲み込んであげてください。

子どもたちは、学校で本当にたくさんのことを頑張っています。

  • 重いランドセル: 成長途中の小さな身体には、大人では想像できないほどの負担です。
  • 新しい学習: 鉛筆の持ち方から、ひらがなの書き方まで、全てが初めての経験。脳はフル回転です。
  • 集団生活のルール: 「座っていなきゃいけない」「順番を守らなきゃいけない」「先生の話を聞かなきゃいけない」。自由だった幼稚園・保育園とは違い、常に神経を研ぎ澄ましています。
  • 人間関係: 誰と遊ぶか、どうやって話しかけるか。毎日新しい人間関係を築くのは、大人でも疲れますよね。

彼らが発する「疲れたー!」は、今日一日、彼らなりに精一杯頑張った、**輝かしい「成長の証」**なんです。

魔法の言葉「お疲れ様!」とハイタッチ

そんな頑張り屋さんの新一年生に、親ができる一番のケアはなんでしょう?

それは、**「お疲れ様!」の言葉と、力強い「ハイタッチ」**です。

私が実践していたのは、子どもが玄関のドアを開けた瞬間、笑顔で「おかえり!今日も一日お疲れ様!」と言いながら、高い位置で「パン!」とハイタッチをしてあげること。

たったこれだけですが、子どもたちは本当に嬉しそうでした。

「疲れたー!」という言葉には、「今日頑張ったね」「私を認めてほしい」という、子どもなりのメッセージが込められています。その頑張りを、たった一言と簡単なスキンシップで認めてあげるだけで、子どもの心は満たされ、明日への活力が湧いてくるのです。

帰宅後の「ご褒美タイム」は、癒しの時間

帰宅後すぐに「宿題しなさい!」「早く着替えなさい!」と、次の行動を促すのは少しだけ待ってあげましょう。

まずは、お茶を一杯飲ませてあげて、今日あった出来事をゆっくりと話してあげる時間を作ってあげてください。

私のおすすめは、おやつを食べながら、子どもが「今日あった面白いこと」を話す時間。真剣に聞いてあげることで、子どもは「私の話をママはちゃんと聞いてくれる」と感じ、安心します。

もし、「疲れた」と言って話したがらないようなら、無理に聞き出さなくても大丈夫。ただ隣に座って、一緒にゴロゴロしているだけでも、子どもは十分癒されます。

ママも頑張りすぎないで

新一年生の親も、子ども以上に頑張っていることでしょう。新しい生活のリズムに慣れること、PTA活動、保護者会…。

どうか、ママ自身も「お疲れ様!」と自分を褒めてあげてください。そして、子どもと一緒に、たまにはゆっくりゴロゴロする時間も大切にしてくださいね。