【ママナース解説】0歳児の肌トラブル、実は「洗いすぎ」が原因かも?常在菌と正しいスキンケア

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「また、赤いポツポツが…」
「乾燥でカサカサしてる…」

0歳児の赤ちゃんの肌トラブルって、本当に心配になりますよね。
私も3姉妹が赤ちゃんの頃は、ちょっとした肌の変化にも一喜一憂していました。

「ちゃんと清潔にしてるのに、どうして?」
「もっと洗った方がいいのかな?」

そう思って、一生懸命お風呂で洗ってあげたり、ごしごし拭いたりしていませんか?
実は、その「清潔にしすぎ」が、かえって赤ちゃんの肌トラブルを悪化させてしまうことがあるんです。

今日は、現役ママナースの私が、0歳児のデリケートな肌トラブルについて、特に「洗いすぎ」のリスクと、赤ちゃんの肌を守る大切な存在「常在菌」の秘密、そして正しいスキンケア方法について、わかりやすく解説します。

この記事でわかること

  • 0歳児の肌がデリケートな理由と肌トラブルの主な原因
  • 「洗いすぎ」が肌に与える悪影響
  • 赤ちゃんの肌を守る「常在菌」の役割
  • ママナースが実践する、0歳児のための正しいスキンケア方法

【結論】0歳児の肌は「洗いすぎず、優しく、しっかり保湿」が鉄則!

0歳児の肌は、大人と比べてとても薄くデリケートです。バリア機能も未熟なため、ちょっとした刺激でもトラブルを起こしやすい状態。そんな赤ちゃんの肌を守るためには、**「洗いすぎず、優しく、しっかり保湿する」**ことが何よりも大切なんです。

0歳児の肌がデリケートな理由

  • 角質層が薄い:大人の約半分ほどの薄さしかありません。外部からの刺激を受けやすく、水分も蒸発しやすいです。
  • 皮脂分泌が不安定:新生児期は皮脂分泌が活発ですが、生後2~3ヶ月頃から急激に減少し、乾燥しやすくなります。
  • 汗腺が未熟:汗をかきやすいのに、汗の調節がうまくできず、あせもができやすいです。

「洗いすぎ」が肌に与える悪影響

「清潔にしたい!」というママの気持ちはよくわかります。私もそうでした。でも、ゴシゴシ洗ったり、洗浄力の強いボディソープを使ったり、一日に何度も洗ったりするのは要注意です。

洗いすぎると、赤ちゃんの肌表面にある大切な**「皮脂膜」**を洗い流してしまいます。皮脂膜は、肌の水分が蒸発するのを防ぎ、外部からの刺激(乾燥、アレルゲン、細菌など)から肌を守るバリア機能の役割をしています。このバリア機能が壊れると、肌は乾燥しやすくなり、湿疹やかぶれなどの肌トラブルが起こりやすくなってしまうのです。

赤ちゃんの肌を守る「常在菌」の役割

「菌」と聞くと、悪いものだとイメージするかもしれませんが、肌には「常在菌」という良い菌がたくさん住んでいます。特に**「表皮ブドウ球菌」**は、肌を弱酸性に保ち、悪玉菌の増殖を抑えたり、保湿成分を作り出したりする、肌の健康を守る大切な働きをしているんです。

洗いすぎは、この大切な常在菌のバランスまで崩してしまう原因になります。常在菌が減ってしまうと、肌のバリア機能がさらに低下し、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患のリスクが高まる可能性も指摘されています。

ママナースが実践する、0歳児のための正しいスキンケア方法

私の3姉妹の経験と看護師としての知識から、正しいスキンケア方法をご紹介します。

  1. 石鹸は泡で優しく:ボディソープは、赤ちゃん用の低刺激性のものを使い、必ず泡立ててから使いましょう。泡で出てくるタイプが便利です。手のひらで優しくなでるように洗うのがポイント。ゴシゴシこするのは絶対にNGです!
  2. 洗い流しは十分に:石鹸成分が肌に残らないよう、シャワーでしっかりと洗い流しましょう。首のシワや脇の下、股のくびれなど、汚れが溜まりやすい場所は特に丁寧に。
  3. お風呂上がりの保湿は「5分以内」:お風呂上がりの肌は、最も乾燥しやすい状態です。タオルで優しく水分を拭き取ったら、遅くとも5分以内に全身にたっぷりと保湿剤を塗りましょう。
  4. 保湿剤は「ベタつくくらい」たっぷり:ケチらず、赤ちゃんが少しベタつくくらい、たっぷりの量を塗るのがポイントです。ローションタイプ、クリームタイプ、ワセリンなど、赤ちゃんの肌質や季節に合わせて使い分けましょう。
  5. 肌の状態を毎日観察:毎日お風呂上がりにスキンケアをする際、赤ちゃんの肌をよく観察しましょう。赤みやカサつき、湿疹などがないかチェックし、異変に早く気づくことが大切です。

まとめ:デリケートな赤ちゃんの肌を、ママの愛で守ろう

0歳児の赤ちゃんの肌は、本当にデリケート。でも、正しい知識と優しいケアで、その健やかな成長をサポートすることができます。

「ちゃんと洗ってあげなきゃ」「保湿しなきゃ」と、完璧を目指して頑張りすぎると、ママ自身が疲れてしまいます。
私もかつて、娘の肌荒れを見て「私のせいだ」と自分を責めたことがありました。でも、肩の力を抜いて、できる範囲で優しくケアしてあげることが、何よりも大切だと気づいたんです。

もし、赤ちゃんの肌トラブルがなかなか改善しない場合は、一人で悩まずに、小児科や皮膚科を受診してください。地域の保健師さんに相談するのも良いでしょう。専門家の力を借りることも、ママの大きな愛の一つです。

あなたの優しい手で、大切な赤ちゃんの肌を守ってあげてくださいね。応援しています!

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