【ママナースの豆知識】子どもの「中耳炎」はなぜ繰り返す?「鼻水をすする癖」が要注意な理由と予防策

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「また、中耳炎になっちゃった…」
「うちの子、しょっちゅう耳鼻科に通ってる気がする…」

子どもの耳のトラブル、特に「中耳炎」は、子育て中のママにとって本当に心配の種ですよね。
一度治っても、またすぐに繰り返してしまう。
「どうしてうちの子は、こんなに中耳炎になりやすいんだろう?」
「何か、予防できることはないのかな?」

そんな風に悩んでいるママは、少なくないのではないでしょうか。
私も3姉妹のママとして、そしてナースとして、子どもの中耳炎には何度も直面してきました。
今日は、そんな子どもの中耳炎について、ママナースの視点から「癖になる子」と「ならない子」の違い、そして「鼻水をすする癖」がなぜ要注意なのか、その理由と予防策を詳しく解説します。

子どもの「中耳炎」、繰り返すのはなぜ?ママナースが教える「癖になる子」と「ならない子」の違い

結論:子どもの中耳炎の多くは、鼻の奥の炎症が原因。特に「鼻水をすする癖」は、中耳炎を繰り返す大きな要因になります。

「中耳炎」は、耳の奥にある「中耳」という部分に炎症が起こる病気です。
特に乳幼児期の子どもは、大人に比べて耳と鼻を繋ぐ「耳管(じかん)」という管が短く、太く、水平に近いため、鼻の奥の細菌やウイルスが中耳に入り込みやすく、中耳炎になりやすい傾向があります。

そして、一度中耳炎になると、繰り返しやすい子とそうでない子がいるのは、日頃の「鼻ケア」に大きな違いがあるからかもしれません。

ママナースが解説!「中耳炎」のメカニズムと「鼻水をすする癖」が要注意な理由

結論:鼻水をすすると、鼻の奥の細菌やウイルスが耳管を通って中耳に逆流し、炎症を引き起こしやすくなります。

耳と鼻は繋がっている!「耳管」の働き

私たちの耳と鼻は、「耳管」という細い管で繋がっています。
この耳管は、中耳の圧力を調整したり、中耳の分泌物を鼻の奥に排出したりする大切な役割を担っています。
しかし、子どもの耳管は未発達なため、大人よりも機能が不十分なのです。

「鼻水をすする癖」が中耳炎を招くメカニズム

風邪をひいて鼻水が出ている時、子どもが鼻水を「すする」癖があると、鼻の奥に溜まった細菌やウイルスを含んだ鼻水が、耳管を通って中耳に逆流しやすくなります。
これが、中耳に炎症を引き起こし、中耳炎を招く大きな原因となるのです。

その他、中耳炎になりやすい要因

  • アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎: 鼻の炎症が慢性的に続くと、耳管の機能が低下しやすくなります。
  • 集団生活: 保育園や幼稚園など、集団生活を送る子どもは、風邪をひきやすく、鼻水が出やすい環境にあるため、中耳炎のリスクも高まります。
  • 受動喫煙: タバコの煙は、鼻やのどの粘膜を刺激し、炎症を起こしやすくするため、中耳炎のリスクを高めます。

「中耳炎」を繰り返さない!ママナース流「鼻ケア」と予防のポイント

結論:鼻水を適切に処理し、鼻の奥を清潔に保つことが、中耳炎予防の最も効果的な方法です。

1. 鼻水は「かむ」!「すする」はNG

子どもが鼻水を出している時は、必ず「かむ」ように促しましょう。
まだ自分で鼻をかめない小さな子には、ママが鼻水を拭き取ってあげたり、鼻水吸引器を使って吸い取ってあげたりすることが大切です。

2. 鼻水吸引器を上手に活用

特に乳幼児期の子どもには、電動や手動の鼻水吸引器が非常に有効です。
鼻水をこまめに吸引してあげることで、鼻の奥を清潔に保ち、中耳炎のリスクを減らすことができます。

3. アレルギーや副鼻腔炎の治療

もし、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎がある場合は、耳鼻科で適切な治療を受けることが大切です。
鼻の炎症を抑えることで、耳管の機能が改善し、中耳炎の予防に繋がります。

4. 手洗い・うがいを徹底する

風邪やインフルエンザなどの感染症が、中耳炎の引き金になることもあります。
日頃から手洗い・うがいを徹底し、感染症予防に努めましょう。

こんな時は病院へ!受診の目安

結論:耳の痛みや発熱、耳だれなど、中耳炎が疑われる症状が見られたら、早めに耳鼻科を受診しましょう。

  • 耳を痛がる、耳を触る、機嫌が悪い
  • 発熱がある
  • 耳から膿のようなものが出ている(耳だれ)
  • 聞こえが悪そうにしている
  • 鼻水が長引いている

これらの症状が見られる場合は、早めに耳鼻科を受診し、適切な診断と治療を受けましょう。
中耳炎は、放置すると難聴などの後遺症に繋がる可能性もありますので、自己判断せずに専門医に相談することが大切です。

まとめ

子どもの中耳炎は、繰り返しやすいやっかいな病気ですが、適切な「鼻ケア」と予防策で、そのリスクを減らすことができます。
特に「鼻水をすする癖」は要注意。
ママナースの知恵が、あなたの子どもの耳の健康を守る助けになれば嬉しいです。

日頃から子どもの鼻の状態に気を配り、早めのケアを心がけてあげてくださいね。

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