「うちの子、またあせもができちゃった…」
「汗をかかせないように、乾燥させなきゃ!」
夏の暑い時期や、汗をかきやすい子どもにとって、「あせも」はつきものですよね。
赤くプツプツとできて、かゆそうにしているわが子を見ると、ママも心配になります。
「あせもには乾燥が一番!」と思って、汗を拭き取った後はそのままにしていませんか?
実は、そのケアが「あせも」を悪化させてしまう原因になっているかもしれません。
3姉妹のママとして、そしてナースとして、多くの皮膚トラブルを見てきた私が、子どもの「あせも」の正しいケアについて、ママナースの知恵をお伝えします。
子どもの「あせも」、乾燥だけじゃダメ!ママナースが教える「保湿」の重要性
結論:汗を拭き取った後の「保湿」は、子どもの「あせも」を悪化させないために非常に重要です。
「あせも」と聞くと、「汗をかいたから」「蒸れたから」というイメージが強く、とにかく乾燥させることが大切だと思われがちです。
もちろん、汗をそのままにしておくのは良くありませんが、汗を拭き取った後に何もケアをしないと、皮膚のバリア機能が低下し、かえって「あせも」が悪化してしまうことがあるんです。
ママナースが解説!「あせも」ができるメカニズムと「保湿」が効く理由
結論:「あせも」は汗腺の詰まりと皮膚のバリア機能低下が原因。保湿でバリア機能を守りましょう。
汗腺が詰まることで起こる「あせも」
「あせも」は、大量の汗をかいた時に、汗を出す管(汗腺)が詰まってしまい、汗が皮膚の中に溜まることで炎症を起こしてできる皮膚トラブルです。
特に、子どもの皮膚は大人よりも薄くデリケートで、汗腺の密度も高いため、あせもができやすい傾向があります。
バリア機能の低下が、悪化の原因に
汗をかいた皮膚は、一時的にアルカリ性に傾き、皮膚のバリア機能が低下しやすい状態になります。
この状態で汗を拭き取るだけだと、皮膚は乾燥しやすくなり、さらにバリア機能が低下。
すると、外部からの刺激を受けやすくなり、炎症が悪化したり、かゆみが強くなったりしてしまうのです。
「保湿」でバリア機能を守る
ここで「保湿」が重要になります。
汗を拭き取った後に保湿剤を塗ることで、低下した皮膚のバリア機能を補い、外部からの刺激や乾燥から皮膚を守ることができます。
これにより、炎症の悪化やかゆみの軽減に繋がり、「あせも」の治りを早める効果が期待できるのです。
「あせも」を悪化させない!ママナース流スキンケアのポイント
結論:清潔・保湿・通気を意識したトータルケアで、「あせも」を予防・改善しましょう。
1. 汗をかいたらすぐに拭き取る・シャワー
汗をかいたら、濡らしたタオルなどで優しく拭き取るか、可能であればシャワーで洗い流しましょう。
ゴシゴシ擦らず、優しく押さえるように拭くのがポイントです。
2. 汗を拭いた後は「保湿」を忘れずに
シャワー後や汗を拭き取った後は、必ず保湿剤を塗りましょう。
ベタつきが気になる場合は、さっぱりとした使用感のローションタイプやジェルタイプの保湿剤がおすすめです。
特に、お風呂上がりは皮膚が乾燥しやすいので、5分以内に保湿剤を塗る「ゴールデンタイム」を意識してください。
3. 通気性の良い服装を心がける
汗を吸収しやすく、通気性の良い綿素材の衣類を選びましょう。
締め付けの少ないゆったりとしたデザインの服もおすすめです。
汗をかいたらすぐに着替えさせることも大切です。
4. 室温・湿度を適切に保つ
エアコンや扇風機を上手に活用し、室温は26〜28℃、湿度は50〜60%を目安に快適な環境を保ちましょう。
寝ている間も汗をかきやすいので、寝具の工夫も忘れずに。
こんな時は病院へ!受診の目安
結論:症状がひどい場合や、家庭でのケアで改善しない場合は、早めに皮膚科を受診しましょう。
- 赤みや腫れがひどい、熱を持っている
- 水ぶくれが大きく、膿を持っている
- かゆみが強く、夜も眠れないほど
- 広範囲に広がっている
- 家庭でのケアを続けても改善しない
これらの症状が見られる場合は、細菌感染を併発している可能性もありますので、早めに皮膚科を受診してください。
まとめ
子どもの「あせも」は、単なる汗疹と侮ってはいけません。
正しい知識とケアで、デリケートな子どもの肌を守ってあげましょう。
「汗を拭き取る」と「保湿する」はセットで考えること。
そして、清潔・保湿・通気を意識したトータルケアで、あせも知らずの健やかな肌を保ってあげてくださいね。
ママナースの知恵が、あなたの育児の助けになれば嬉しいです。
