公園の隅で、スマホをいじるフリをしている、あなたへ
保育園の送迎の時間。
公園の隅っこ。
楽しそうに談笑している、ママ友たちのグループ。
その輪に、どうしても、入っていけない。
何を話せばいいかわからなくて、ただ、愛想笑いを浮かべて、スマホをいじるフリをする。
「私、浮いてるかな…」
「ちゃんとしたママ友、作らなきゃ、子どもがかわいそうかな…」
孤独と、焦りと、ちょっぴりの自己嫌悪。
まるで、学生時代の、教室の隅にいた頃のような、あの、息苦しい感覚。
その気持ち、痛いほど、わかります。
3姉妹の母である私も、長女が生まれたばかりの頃は、「立派なママ友を作らなければ」という、見えないプレッシャーに、押しつぶされそうになっていましたから。
でも、たくさんの出会いと、たくさんの失敗を経て、私は、ある一つの結論にたどり着きました。
今日は、そんな「ママ友付き合いがしんどい」と感じている、かつての私のようなあなたへ、心がフッと軽くなる、お話をさせてください。
なぜ「ママ友付き合い」は、こんなにも“しんどい”のか?
学生時代の友人や、職場の同僚との関係とは、何かが違う。
なぜ、「ママ友」という関係は、こんなにも、独特の「しんどさ」を伴うのでしょうか。
それは、「子ども」という、共通点だけで繋がった、全くの他人同士だから。
住んでいる場所、子どもの年齢、性別…。
共通点は多いようで、実は、育ってきた環境も、価値観も、金銭感覚も、全く違う。
それなのに、「ママ」というだけで、仲良くしなければいけないような、同調圧力が、そこにはあります。
- 子どもの発達や、家庭の経済状況を、無意識に比べてしまう、マウンティング地獄。
- 誰かの悪口や、噂話で、延々と盛り上がる、ランチ会。
- グループLINEの、鳴り止まない通知と、即レスへのプレッシャー。
そんな、表面的な付き合いに、心をすり減らしてしまっているママ、少なくないのではないでしょうか。
ちょっと待って。あなたは、本当に「ママ友」が必要ですか?
私たちは、いつの間にか、「ママ友は、いた方がいい」「ママ友がいないと、情報交換もできないし、子どもがかわいそう」という、世間の常識に、縛られてしまっています。
でも、本当に、そうでしょうか?
無理して作った、うわべだけの関係は、あなたから、時間と、気力と、そして、笑顔を奪っていくだけかもしれません。
孤独を恐れるあまり、気の合わない人たちと無理に群れることは、本当の孤独よりも、もっと、あなたの心を蝕んでいきます。
だから、私は、勇気を持って、こう提案したいのです。
「群れる」のを、やめてみませんか? と。
私がたどり着いた、心地よい「距離感」を保つ、3つのコツ
「群れる」のをやめると言っても、完全に孤立したいわけではないですよね。
私が、たくさんの失敗の末にたどり着いた、誰とも、心地よい距離感を保つための、3つのコツをご紹介します。
コツ①:「挨拶+α」を、自分から、全ての人に。
特定のグループに、無理に入ろうとする必要はありません。
その代わり、保育園や公園で会う、全ての人に、自分から、笑顔で、気持ちの良い挨拶をすることを、徹底します。
「おはようございます!」
「こんにちは!今日は、いいお天気ですね」
「さようなら、また明日!」
これだけで、あなたは「敵意のない、感じの良い人」という印象を与えることができ、無用な誤解や、悪口のターゲットになることを、防ぐことができます。
コツ②:「聞き役」に徹し、自分のプライベートは話さない
もし、誰かから話しかけられる機会があっても、基本的には**「聞き役」**に徹します。
「そうなんですね」「大変ですね」「わかります」と、共感の相槌を打ちながら、相手に、気持ちよく話してもらう。
そして、自分の家庭の事情、夫の愚痴、経済状況など、プライベートな話は、決して、自分からはしないこと。
これが、面倒なトラブルや、噂話に巻き込まれないための、最強の鉄則です。
コツ③:「広く浅く」より「狭く深く」。たった一人、見つかればいい。
クラスのママ、全員と仲良くする必要なんて、全くありません。
「この人なら、信頼できるかも」
「この人の、子育ての価値観、好きだな」
そう思える人が、たった一人か、二人、見つかれば、それで、もう、十分すぎるのです。
広く浅い、100人の知り合いより、
狭く深い、たった一人の、心許せる友人。
その人との出会いを、大切に、時間をかけて、育んでいけばいいのです。
「ママ友」は、作るものじゃない。出会うもの。
ママ友は、無理して「作る」ものではありません。
あなたが、あなたらしく、笑顔で、堂々としていれば、自然と、波長の合う人と「出会う」もの。
ママである前に、あなたは、一人の、尊い人間です。
あなたが「心地よい」と感じる人との関係を、何よりも、大切にしてください。
群れなくても、大丈夫。
笑顔で挨拶を交わせる人が、数人いれば、それで、もう、十分。
その「群れない勇気」が、あなたの子育てを、もっと、自由で、軽やかなものにしてくれるはずですから。
