「ママ、見て!」は、あなたの愛を試す合言葉。子どもの「見て見て攻撃」に隠された本当の気持ち

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忙しい時に限って「ママ、見て!見て!」…その声に、あなたは、どう応えていますか?

夕飯の準備で、バタバタしている時。
仕事のメールを、急いで返信している時。
ちょっと一息ついて、コーヒーを飲もうとした、その瞬間。

「ママ、見て!見て!」
「ねぇ、ママ!これ見て!」

子どもが、何か、一生懸命作ったものや、できたことを見せようと、何度も、何度も、繰り返す、あの声。
そのたびに、

「後でね!」
「今、忙しいから!」
「わかったから、ちょっと待ってて!」

と、つい、冷たく、突き放すような言葉を、返してしまっていませんか?
そして、そのたびに、子どもの、シュンとした顔を見て、「あーあ、またやっちゃった…」と、自己嫌悪に陥る。

3姉妹の母である私も、毎日、この「見て見て攻撃」と、格闘してきました。
でも、ある時、私は、この「見て見て攻撃」が、単なる「かまってちゃん」ではない、ということに気づいたんです。
むしろ、それは、子どもが、**親の愛を確かめ、自己肯定感を育むための、大切な「合言葉」**なのだと。

今日は、そんな、子どもの「見て!」に隠された、本当の気持ちと、忙しい時でもできる、賢い対応法について、お話しさせてください。

なぜ、子どもは「見て!」と繰り返すのか?それは「愛の確認」です

子どもが「ママ、見て!」と繰り返すのは、単に、親の関心を引きたい、というだけではありません。
その根底には、「自分の存在を認めてほしい」「自分は大切な存在だ」という、強い欲求が隠されています。

親が、自分のことを見てくれる。
自分の作ったものや、できたことを、褒めてくれる。

その経験を通して、子どもは、
「ママは、私のことを見てくれている」
「ママは、私のことを大切に思ってくれている」
「私は、ママにとって、かけがえのない存在なんだ」
と感じ、自己肯定感を育んでいくのです。

つまり、「見て!」という言葉は、子どもが、親の愛を確かめ、自分の存在価値を認識するための、大切な「愛の確認作業」なのです。

「後でね」が、子どもの心に与える影響

では、「後でね」という言葉は、子どもの心に、どんな影響を与えるのでしょうか。

親にとっては、単なる「今は手が離せないから、少し待っててね」という、軽い気持ちの言葉かもしれません。
でも、子どもにとっては、

  • 「ママは、私に興味がないんだ」
  • 「私のことは、どうでもいいんだ」
  • 「私の気持ちは、ママには届かないんだ」

という、拒絶のメッセージとして、伝わってしまう可能性があります。

これを繰り返されると、子どもは、やがて、親に何かを見せたり、話したりすることを諦めてしまいます。
そして、自己肯定感の低下や、親への不信感に繋がり、親子のコミュニケーションが、希薄になってしまうことも、少なくありません。

忙しい時でもできる!子どもの「見て見て攻撃」への賢い対応3つのコツ

「わかっているけど、本当に忙しい時は、どうすればいいの?」
そう思いますよね。
そこで、忙しい時でもできる、子どもの「見て見て攻撃」への賢い対応法を、3つのコツとしてご紹介します。

コツ1:「5秒ルール」で、まずは全力で見る!

どんなに忙しくても、まずは、**手を止めて、5秒間、子どもの目を見て、全力で「見てあげる」**ことを意識してみてください。

  • 「わー!すごいね!」
  • 「よくできたね!」

と、短い言葉でもいいので、子どもの作ったものや、できたことを、具体的に褒めてあげましょう。
たった5秒でも、子どもにとっては、「ママが、私のことを見てくれた!」という、大きな満足感に繋がります。

コツ2:「すごいね!」の魔法の言葉を具体的に

子どもが何を見せたいのか、具体的に言葉にして褒めてあげましょう。

  • 「すごいね!お絵描き、こんなにカラフルに描けたんだね!」
  • 「すごいね!ブロック、こんなに高く積めたんだね!」

具体的に褒めることで、子どもは、「ママは、私のことをちゃんと見てくれている」と感じ、さらに、自己肯定感を高めることができます。

コツ3:「後でね」の代わりに「〇〇が終わったら、ゆっくり見せてね」

どうしても手が離せない時は、「後でね」という曖昧な言葉ではなく、具体的な時間を伝え、約束するようにしましょう。

  • 「今、お皿洗ってるから、それが終わったら、ゆっくり見せてね」
  • 「ママ、あと5分で、このお仕事終わるから、そしたら、ゆっくり見せてくれる?」

そして、約束した時間は、必ず守るようにしてください。
子どもは、親が約束を守ってくれることで、親への信頼感を育み、「待つ」ということも、学ぶことができます。

「見て!」は、親子の絆を深めるチャンス

子どもの「見て!」という言葉は、親にとっては、時に負担に感じるかもしれません。
しかし、それは、子どもが親に心を開き、コミュニケーションを求めている、大切なサインです。

このサインを見逃さず、適切に応えてあげることで、親子の絆は、より一層深まります。
そして、子どもは、親の愛を確信し、自信を持って、自分の世界を広げていくことができるでしょう。

忙しい毎日の中で、少しだけ立ち止まり、
子どもの「見て!」に、心からの笑顔で、応えてあげてください。
その小さな積み重ねが、子どもの心を豊かに育み、親子の温かい思い出を、たくさん作ってくれるはずです。

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