【二人目の壁】「上の子可愛くない症候群」は親失格じゃない。先輩ママが語る、乗り越え方と心の処方箋

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「あんなに可愛かったはずなのに…」上の子にイライラしてしまう、罪悪感との戦い

二人目の赤ちゃんが生まれ、幸せは二倍になるはずだった。
それなのに…

  • 赤ちゃん返りして、わざと困らせる上の子に、愛情よりも苛立ちを感じてしまう。
  • 「お兄ちゃん(お姉ちゃん)でしょ」と、つい上の子にばかり我慢をさせてしまう。
  • か弱くて可愛い新生児と比べて、「上の子、こんなに大きかったっけ…」と、突き放している自分がいる。

そんな自分に気づくたび、「私はなんてひどい母親なんだろう」と、深い罪悪感に苛まれていませんか?

こんにちは!高校生から小学1年生まで、3人の娘を育てる現役ママナースの皐月です。その感情は、あなたが母親失格だからではありません。それは、多くの二人目ママが経験する、**「二人目の壁」そして「上の子可愛くない症候群」**と呼ばれる、ごく自然な心の葛藤なのです。私もかつて同じ壁にぶつかり、涙した一人です。

この記事では、かつて同じ壁にぶつかり、涙した先輩ママである私が、その苦しみの正体と、誰にも言えなかった罪悪感から抜け出すための、具体的な心の処方箋をお伝えします。

この記事でわかること

  • なぜ起こる?「二人目の壁」の正体とは
  • 私が「二人目の壁」を乗り越えるために実践した3つのこと
  • まとめ:嵐は、必ず過ぎ去る

1. なぜ起こる?「二人目の壁」の正体とは

この苦しみは、いくつかの要因が複雑に絡み合って生まれます。

【結論】「二人目の壁」の正体は、産後のママの心身の限界、下の子への嫉妬からくる上の子の「赤ちゃん返り」、きょうだいを「平等に愛さなければ」というプレッシャー、そして育児負担の偏りによる夫とのすれ違い(産後クライシス)が複雑に絡み合って生まれる、ごく自然な心の葛藤です。あなたは一人で、心身の限界、上の子の不安定さ、理想論、そして孤独という、四つの敵と戦っているのです。

<h3>ママの心身の限界</h3>
産後のボロボロの体に、待ったなしの二人育児。睡眠不足と疲労は、心の余裕を根こそぎ奪っていきます。

<h3>上の子の「赤ちゃん返り」</h3>
ママの愛情が、すべて下の赤ちゃんに奪われたように感じ、上の子は必死に気を引こうとします。その行動が、心身ともに限界のママのイライラを増幅させてしまうのです。

<h3>「平等に愛さなければ」というプレッシャー</h3>
「きょうだいを平等に愛するべき」という理想と、現実の感情とのギャップに、ママ自身が苦しんでしまいます。

<h3>夫とのすれ違い</h3>
育児の負担がママに偏り、「私の大変さを分かってくれない」という不満が、夫婦関係の亀裂(産後クライシス)に繋がることも少なくありません。

あなたは一人で、心身の限界、上の子の不安定さ、理想論、そして孤独という、四つの敵と戦っているのです。苦しくないはずがありません。

<h2>2. 私が「二人目の壁」を乗り越えるために実践した3つのこと</h2>

完璧な母親であることを、一度手放してみませんか?

【結論】「二人目の壁」を乗り越えるために実践すべきは、「上の子だけ」との時間(1日10分でも良い)を作り、上の子の心を独り占めさせて安心感を与えること。「上の子可愛くない」という感情を罪悪感なくまず認め、自分の感情を客観的に受け止めること。そして、家事を手放したり、行政サービスや夫を頼ったりして「完璧な育児」をやめることです。

<h3>1. 「上の子だけ」との時間を作る(1日10分でいい)</h3>
下の子が寝ている間や、パパに見てもらっている間など、ほんの少しの時間で構いません。**「あなたとママ(パパ)だけの、特別な時間」**を作りましょう。

  • 一緒に絵本を読む。
  • ぎゅーっと抱きしめて、「大好きだよ」と伝える。
  • 上の子の好きな遊びに、全力で付き合う。

この「独り占め」の時間が、上の子の心を何よりも満たします。「ママは、自分のことを見てくれている」という安心感が、赤ちゃん返りを和らげ、あなたのイライラも不思議と減らしてくれるはずです。

<h3>2. 「上の子、可愛くない」という感情を、まず認める</h3>
罪悪感でいっぱいになる、その気持ち。無理に打ち消そうとする必要はありません。
まずは、「ああ、私、今、上の子を可愛いと思えないくらい、疲れてるんだな」と、自分の感情を客観的に認めてあげましょう。

感情に良いも悪いもありません。その感情を認めるだけで、不思議と心は楽になります。信頼できる夫や友人に、「今、こんな気持ちでつらいんだ」と正直に話してみるのも、非常に効果的です。

<h3>3. 「完璧な育児」を、やめる</h3>
二人育児を、一人で完璧にこなすことなど、誰にもできません。

  • 家事を手放す: 食事は、レトルトや宅配サービスに頼ったっていい。掃除は、週末にまとめてやればいい。
  • 周りを頼る: 行政の一時保育やファミリーサポート、ベビーシッターなど、使えるサービスはすべて使いましょう。周りを頼ることは、母親の権利です。
  • 夫を「戦友」にする: 「手伝う」ではなく、「一緒にやる」という当事者意識を持ってもらうために、具体的に「〇〇をお願い」と、タスクを明確にして頼みましょう。

<h2>まとめ:嵐は、必ず過ぎ去る</h2>

「上の子可愛くない症候群」は、あなたの愛情が冷めてしまったわけでは決してありません。それは、あなたが、母親として、必死に二人以上の子どもを育てようと奮闘している証なのです。

今は、先が見えない嵐の中にいるように感じるかもしれません。

でも、大丈夫。子どもたちは成長し、ママの心と体も、少しずつ回復していきます。

いつか必ず、「ああ、あんな時期もあったな」と、笑って振り返られる日が来ます。
その日まで、どうか自分を責めすぎないでください。完璧じゃない、今のあなたのままで、十分に素晴らしい母親なのですから。

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