「おむつなし育児、興味あるけど…正直、無理じゃない?」
こんにちは!3人の娘を育てながら、看護師として働く皐月です。
初めて「おむつなし育児」という言葉を聞いた時、毎日おむつ替えに追われていた私は、正直こう思いました。「ただでさえ忙しいのに、そんな原始時代みたいなこと、できるわけない!」って(笑)。
でも、小児科で働く中で、赤ちゃんが本来持っている能力や、昔ながらの育児の知恵に触れる機会が増え、「もしかして、何かヒントがあるのかも?」と、半信半疑で始めてみたんです。
この記事では、そんなズボラで現実主義な私がたどり着いた、**完璧を目指さない「ゆるっと、おむつなし育児」**のリアルな体験談と、具体的な実践のコツをお話しします。
これを読めば、「おむつなし育児」へのハードルがぐっと下がり、「ちょっとだけ、試してみようかな」と、きっと思えるはずです。
この記事でわかること
- 【衝撃の事実】「おむつなし育児」は、おむつを全く使わない育児ではなかった!
- 我が家が感じた、意外なメリットと、正直大変だったこと
- 生後すぐからOK!でも、おすすめの「始めどき」は?
- ズボラママでも続く!ゆるっと実践するための5つのコツ
【大前提】「おむつなし育児」は、おむつをゼロにすることじゃない!
まず、一番大きな誤解を解かせてください!
「おむつなし育児」とは、**「赤ちゃんをおむつの中に“垂れ流し”にせず、できるだけおむつの外で排泄させてあげよう」**という考え方です。
もちろん、おむつは使います!特に外出時や夜間は、紙おむつの安心感は絶大です。そう、これは「おむつを捨てる」のではなく、「おむつは“万が一”の保険」と捉え、赤ちゃんと排泄のコミュニケーションを楽しむ育児法なんです。
我が家が感じた!ゆるっと実践のメリット・デメリット
メリット
- 赤ちゃんのご機嫌が良くなった!:おしっこやうんちで汚れたおむつの不快感がないだけで、赤ちゃんは本当にご機嫌!我が家の次女は、おまるで排泄した後の、あのスッキリした顔がたまらなく可愛かったです。
- 親子の絆が深まった:「そろそろかな?」と赤ちゃんの表情や動きを観察する時間は、言葉を超えたコミュニケーション。通じ合えた時の喜びは、格別です。
- おむつ代が本当に減った:ゆるっとでも、1日に数回おむつの外で排泄できるだけで、紙おむつの消費量は確実に減ります。これは、家計に地味に嬉しいポイントでした。
- 後のトイレトレーニングが驚くほど楽に!:これが最大のメリットかもしれません。排泄の感覚を既に知っているので、本格的なトイトレがスムーズに進みました。
デメリット
- 最初のうちは、失敗も多い:タイミングが合わず、床や服を汚してしまうことも。洗濯物が増えるのは覚悟の上で(笑)。
- 外出時のハードル:外出先でタイミングが来ると、少し焦ります。でも、携帯用のおまるや、すぐにトイレに駆け込める場所を把握しておくことで、だんだん慣れていきました。
いつから始める?おすすめは「首すわり」のタイミング
理論上は、生後すぐから始められます。でも、私が3人育ててみて、一番スムーズだと感じたのは赤ちゃんの首がすわった頃です。
首がすわると、縦抱きで支えやすくなるので、おまるに座らせるのが格段に楽になります。焦らず、ママと赤ちゃんのペースで始めるのが一番です。
ズボラママでも続く!ゆるっと実践「5つのコツ」
完璧を目指さないのが、楽しく続ける秘訣です。我が家で効果的だったコツを5つ、ご紹介します。
① まずは「朝イチ」の一回から
毎日毎食後…なんて気負わなくて大丈夫。まずは、朝起きた直後の一回だけ、おまるに座らせてみることから始めましょう。寝起きは、膀胱におしっこが溜まっているので、成功しやすいゴールデンタイムです。
② 「シーシー」という魔法の呪文
おまるに座らせたら、優しく「シーシー…」と声をかけてあげます。これを繰り返すことで、赤ちゃんは「この音=おしっこをする時間」と学習し、条件反射で排泄しやすくなります。
③ 成功したら、大げさに褒める!
おまるで排泄できたら、「わー!出たね!すごい!気持ちいいねー!」と、**アイドルを褒めるかのように、全力で褒めてあげてください。**ママの嬉しそうな顔は、赤ちゃんにとって最高のご褒美。次も「ママを喜ばせたい!」という気持ちに繋がります。
④ 失敗しても、絶対に怒らない
失敗は、当たり前です。床や服が汚れても、「あらら、出ちゃったか。大丈夫だよ」と、何事もなかったかのように、淡々と処理するのがコツ。ここで怒ってしまうと、赤ちゃんは「排泄=悪いこと」と認識し、便秘やトイトレのつまづきの原因になりかねません。
⑤ 布おむつとの併用もおすすめ
家にいる時だけでも布おむつにすると、濡れた時の不快感を赤ちゃんが感じやすくなるため、排泄のサインが分かりやすくなることがあります。洗濯の手間は増えますが、試してみる価値はありますよ。
まとめ:おむつ替えを、親子のコミュニケーションタイムに
「おむつなし育児」は、ストイックな育児法ではありません。
「そろそろかな?」と赤ちゃんの顔を覗き込み、「シーシー」と声をかける。それは、おむつを流れ作業で替えるだけでは得られない、赤ちゃんの“今”に寄り添う、かけがえのないコミュニケーションの時間です。
1日に1回でも、おむつの外で「気持ちいいね」を共有できたなら、それはもう立派な「おむつなし育児」。
完璧を目指さず、赤ちゃんとあなたのペースで、このユニークなコミュニケーションを、楽しんでみませんか?
