その「心のポキッ」を防ぐために。逆境や失敗から、しなやかに立ち直る「レジリエンス」の育て方
友達との、ささいな喧嘩。習い事での、一度の失敗。テストでの、悪い点数…。そんな、ちょっとした、つまずきで、ひどく落ち込み、なかなか、立ち直れない。そんな、お子さんの姿に、「この先、もっと、大きな壁にぶつかった時、この子は、大丈夫だろうか…」と、不安に感じたことは、ありませんか?
こんにちは、ママナースのさとみです。これからの、予測困難な時代を、生き抜くために、子どもたちに、本当に必要な力。それは、逆境や、困難な状況に、ぶつかった時に、心を、ポキッと折らずに、しなやかに、立ち直ることができる力、すなわち、**「レジリエンス(心の回復力)」**です。
この記事では、この、重要な「レジリエンス」を、家庭の、日常的な関わりの中で、どうすれば、育んでいけるのか、その、具体的なヒントを、ご紹介します。
レジリエンスの「土台」となる、3つの要素
レジリエンスは、生まれつきの、才能ではありません。後天的に、育てていくことができる、スキルです。その、土台となるのが、以下の、3つの感覚です。
- 「私は、大丈夫(I am)」という、自己肯定感:
自分は、価値のある、愛されるべき存在だ、という、根源的な、自己信頼感。 - 「私には、頼れる人がいる(I have)」という、信頼感:
困った時に、助けてくれる、家族や、友達がいる、という、他者への信頼感。 - 「私には、できることがある(I can)」という、自己効力感:
自分は、問題を解決し、状況を、コントロールすることができる、という、自分への、能力の信頼感。
家庭でできる!レジリエンスを育む、親の関わり方
この、3つの土台を、育むために、親は、どう関われば良いのでしょうか。
1. 「I am」を育む:無条件の愛情を、伝え続ける
- 「何かが、できるから」ではなく、「ただ、あなたが、いるだけで」大切だ、と伝える。
「あなたが、いてくれるだけで、ママは、幸せだよ」 - 結果ではなく、存在そのものを、肯定する。
(理由なく)ぎゅっと、抱きしめて、「大好きだよ」と、言う。
→ これが、全ての、土台となる、**「心の安全基地」**を、作ります。
2. 「I have」を育む:いつでも、頼れる存在で、あり続ける
- 子どもの話を、最後まで、否定せずに、聞く。
「そうか、そんなことがあって、つらかったんだね」と、まずは、共感する。 - 「いつでも、あなたの味方だよ」という、メッセージを、送り続ける。
親だけでなく、祖父母や、先生、友達など、「あなたには、たくさんの、サポーターがいるんだよ」と、教えてあげる。
→ これが、子どもが、安心して、外の世界へ、挑戦していくための、勇気に、繋がります。
3. 「I can」を育む:小さな「できた!」を、積み重ねさせる
- 失敗を、恐れずに、挑戦させる。
親が、先回りして、手や、口を、出しすぎない。 - 子ども自身に、問題を、解決させる。
「どうすれば、うまくいくかな?一緒に、考えてみよう」と、問いかけ、子ども自身に、解決策を、考えさせる。 - 小さな、成功体験を、具体的に、褒める。
「すごい!一人で、ここまでできたんだね!」と、その、達成感を、一緒に、喜ぶ。
→ これが、「自分には、乗り越える力がある」という、自信を、育みます。
まとめ:最高の「お守り」を、子どもに贈ろう
親は、いつまでも、子どもの、そばにいて、全ての問題から、守ってあげることは、できません。
親が、子どもにしてあげられる、本当のサポートとは、子どもが、親の手を離れ、一人で、人生の荒波に、立ち向かっていく時に、自分自身の力で、立ち直り、前に進んでいくための、「心の回復力」という、最強の、お守りを、持たせてあげることではないでしょうか。
失敗は、決して、悪いことではありません。それは、レジリエンスを育むための、絶好の、トレーニングの機会なのです。子どもが、たくさん、安全に失敗できる、家庭という、温かい環境を、作ってあげたいですね。