「子どもがのびのび走り回れる、自分たちのお城が欲しいな…」

新しい家族が増えると、多くの人が一度は夢見るマイホーム。こんにちは!3人の娘を育てながら、看護師として働く皐月です。

私も、長女が生まれてアパートが手狭に感じ始めた頃、毎日のように住宅情報サイトを眺めては、夫と「こんなお家に住めたら素敵だね」と夢を語り合っていました。

でも、その夢と同時に、ズシンと重くのしかかってくるのが**「住宅ローン」**という現実。

「今の給料で、本当に何千万円も借りて大丈夫…?」
「子どもの教育費もこれからなのに、返していけるかな…」
「変動金利?固定金利?呪文にしか聞こえない…」

その不安、痛いほどよく分かります。人生最大の買い物だからこそ、絶対に失敗したくないですよね。

この記事では、そんなあなたの不安を「安心」に変えるために、ファイナンシャルプランナー(FP)の友人に叩き込まれた知識と、私自身の経験を元に、子育て世代が住宅ローンで後悔しないための「賢い選び方」を、どこよりもやさしく解説します。

この記事でわかること

  • なぜ、子育て世代のローン選びは「特別」なのか?
  • 失敗しないための、最重要3つの鉄則
  • 「変動金利」と「固定金利」、あなたに合うのはどっち?
  • ママナースが伝授!契約前に絶対確認すべきチェックリスト

なぜ、子育て世代のローン選びは「特別」なのか?

独身時代や夫婦二人の時と、子育て世代のローン選びが決定的に違う点。それは、**「未来の予測が難しい」**ということです。

  • 子どもの進路による教育費の変化
  • 第二子、第三子の妊娠・出産
  • 働き方の変化(時短勤務、転職、休職など)

これから十数年、家族の形はどんどん変わっていきます。だからこそ、「今」だけでなく、未来の変化に対応できる余裕を持った計画を立てることが、何よりも大切になるんです。

【鉄則】後悔しないための、最重要3つのルール

FPの友人が「これだけは絶対に守って!」と教えてくれた、3つの鉄則をご紹介します。

鉄則①:「借りられる額」ではなく「返せる額」で考える

銀行のシミュレーションで「あなたは4,000万円まで借りられます」と表示されると、つい嬉しくなってしまいますよね。でも、これは絶対にやってはいけない落とし穴です。

銀行が提示する「借りられる額」は、あなたの家族構成や将来の教育費まで考慮してくれません。必ず、**「毎月、無理なく、確実に返せる額はいくらか?」**を基準に、借入額を決めましょう。

《ママナース的チェックポイント》
現在の家賃を基準に考えるのは危険!固定資産税や将来の修繕費など、持ち家ならではの出費も忘れずに計算に入れてくださいね。

鉄則②:金利タイプは「家族のお守り」として選ぶ

金利タイプは、大きく分けて2種類。それぞれの特徴を、家族のタイプに例えてみました。

金利タイプ 変動金利 固定金利
特徴 金利が低いが、将来変動するリスクあり 金利は高めだが、返済額が変わらない安心感
性格 好奇心旺盛で、変化に強いアクティブな家族向け 安定志向で、計画通りに進めたい堅実な家族向け
メリット 今の返済額を抑えられる 将来の金利上昇を心配しなくていい
デメリット 金利が上がると返済額も増える 変動金利より総返済額が高くなる可能性がある

「どっちがお得か」で選ぶのではなく、**「自分たちの性格やライフプランに、どちらが合っているか」**という視点で選ぶことが大切です。金利の動向を常にチェックするのが苦にならないなら「変動」、将来の不安を少しでも減らしたいなら「固定」というように、家族の「お守り」になる方を選びましょう。

鉄則③:「繰り上げ返済」は、教育費の目処がついてから

余裕資金ができた時に、元本を前倒しで返済する「繰り上げ返済」。利息を減らせる強力な武器ですが、焦りは禁物です。

子育て世代は、子どもの急な入院や、習い事の費用など、予測不能な出費がつきもの。手元の現金を減らしすぎると、いざという時に対応できなくなってしまいます。

繰り上げ返済を考えるのは、子どもの教育費のピークが見え、ある程度の貯蓄ができてからでも、決して遅くはありません。

契約前に!ママナースの最終チェックリスト

いよいよ契約!その前に、以下の点を最終確認してください。

  • □ 団体信用生命保険(団信)の保障内容は十分か?
    →パパに万が一のことがあった時、ローンがゼロになる団信は必須。最近は、がんや三大疾病と診断されただけでローンがゼロになる、手厚い保障のついた団信もあります。保険料は少し上がりますが、家族を守る「生命保険」として、内容はしっかり比較検討しましょう。

  • □ 保証料や手数料は確認したか?
    →金利の低さだけに目を奪われず、保証料や事務手数料など、最初にかかる費用も含めた「総支払額」で比較することが大切です。

  • □ ライフプランの変化を夫婦で話し合ったか?
    →「子どもが私立中学に行きたいと言ったら?」「ママが仕事をセーブしたくなったら?」様々な未来を想定し、それでも無理なく返済できる計画か、もう一度、夫婦でしっかり話し合いましょう。

まとめ:正しい知識で、家族の夢を叶えよう

住宅ローンは、決して怖いものではありません。正しい知識を身につけ、家族の未来をしっかり見据えて計画を立てれば、これほど心強い味方はいません。

それは、ただ「家」というモノを手に入れるためだけのものではないから。

子どもたちの笑い声が響き渡り、家族の歴史が刻まれていく、かけがえのない「お城」を手に入れるための、大切なプロセスです。

この記事が、あなたの家族の夢を叶える、確かな一歩となることを、心から願っています。