離乳食完了期

【パクパク期】離乳食完了期(1歳〜1歳半)の進め方と、大人ごはんへの移行術

はじめに:離乳食、ついに最終章!幼児食への架け橋

1歳を過ぎ、いよいよ離乳食の総仕上げである「完了期(パクパク期)」がやってきました。エネルギーや栄養のほとんどを、母乳やミルクではなく、食事から摂るようになる大切な時期です。そして、この時期は「幼児食」へのスムーズな移行を目指す、架け橋でもあります。

こんにちは、ママナースのさとみです。パクパク期は、食べムラや遊び食べなど、新たな悩みが出てくる時期でもあります。でも、焦らないで。基本的な生活リズムを整え、食べる楽しさを感じられるようにサポートしてあげることが大切です。

この記事では、離乳食完了期(パクパク期)の進め方のポイントと、大人ごはんからの「取り分け」テクニックについて、詳しく解説します。


パクパク期(1歳〜1歳半)の進め方

スケジュールと量の目安

  • 回数: 1日3回の食事のリズムを定着させます。必要に応じて、午前と午後に1〜2回のおやつ(補食)を取り入れましょう。
  • 量: 栄養のほとんどを食事から摂ります。以下の量を参考に、その日の活動量や体調に合わせて調整しましょう。
    • 炭水化物(軟飯〜ごはん): 80〜90g
    • ビタミン・ミネラル(野菜・果物): 40〜50g
    • タンパク質(魚・肉・豆腐など): 15〜20g
  • 母乳・ミルク: 子どもの精神的な安定のために、欲しがるだけ与えても良いですが、食事に影響しない範囲で。牛乳をコップで飲む練習も始めましょう。

食材の固さ・大きさの目安

**「歯茎で噛める肉団子くらい」**が、固さの目安です。前歯でかじり取り、歯茎でカミカミして食べられるように、少しずつ固さをアップさせていきましょう。大きさは、1cm角くらいが目安です。

味付けについて

大人と同じ味付けは、まだNGです。素材の味を活かした薄味を基本に、醤油や味噌、塩などの調味料を、風味付け程度に少量だけ使い始めます。大人の料理の1/3〜1/4程度の濃さが目安です。


大人のごはんは「取り分け」で、ママの負担を軽くしよう!

毎日、子どもの分だけ別に作るのは大変ですよね。この時期からは、大人の食事を作る過程で、子どもの分を取り分ける「取り分け離乳食」がおすすめです。

取り分けの基本ルール

**「味付けをする前」**に取り分けるのが、最大のポイントです。

例:肉じゃがの場合

  1. 野菜(じゃがいも、にんじんなど)を、子どもが食べやすい大きさに切る。
  2. だし汁で、野菜と肉を柔らかくなるまで煮る。
  3. ここで、子どもの分を取り分ける!
  4. 取り分けたものに、ほんの少しの醤油で風味付けをする。
  5. 大人の鍋には、醤油、みりん、砂糖などを加えて、味を調える。

こうすれば、一つの鍋で、大人用と子ども用が同時に作れて、ママの負担もぐっと軽くなります。

取り分けやすいメニュー

  • 煮物: 肉じゃが、筑前煮
  • スープ・汁物: 豚汁、ポトフ、ミネストローネ
  • 炒め物: 野菜炒め(味付け前に取り分け、細かく刻む)
  • ハンバーグ: 大人のタネから、調味料を入れる前に子どもの分を取り分ける。

まとめ:家族みんなで「美味しいね!」を共有しよう

離乳食完了期は、子どもが家族と同じようなものを食べられるようになり、「食卓を囲む楽しさ」を本格的に学んでいく時期です。

食べムラや遊び食べにイライラしてしまう日もあるかもしれませんが、「お腹が空けば食べる」と、どーんと構えましょう。それよりも、「みんなで食べると美味しいね!」という楽しい雰囲気を作ってあげることが、子どもの健やかな心と体を育みます。

長いようで短かった離乳食期間も、あと少し。本当にお疲れ様でした!


【離乳食完了期】1歳〜1歳半完全ガイド|手づかみ食べ・遊び食べ対策と幼児食への移行

「もう大人と同じでいいの?」離乳食の終わりと、新たな食の始まり

カミカミと上手に食べられるようになった赤ちゃんが、今度は、スプーンやフォークに興味を示したり、大人の食事に手を伸ばしたり…。

「離乳食って、いつまで続けるんだろう?」
「もう大人と同じものを食べさせていいのかな?」

離乳食完了期は、赤ちゃんが「食べる」という行為を通して、心身ともに大きく成長し、いよいよ「幼児食」へと移行していく大切な時期です。しかし、その一方で、親にとっては新たな疑問や悩みが尽きない時期でもあります。

こんにちは!3人の娘たちの子育ての中で、離乳食完了期から幼児食への移行に、試行錯誤を繰り返してきた、現役ママナースの皐月です。

お伝えしたいのは、離乳食完了期は、単に「離乳食が終わる」時期ではありません。 それは、赤ちゃんが「自分で食べる」という自立心を育み、生涯にわたる「食の基礎」を築く、非常に重要な期間だということ。そして、親の適切なサポートが、子どもの健やかな食生活を育む鍵となります。

この記事では、そんなあなたの疑問を解消するために、離乳食完了期の食事の固さや量の目安から、手づかみ食べの重要性遊び食べ対策、そして幼児食へのスムーズな移行まで、専門家の視点と実体験を交えて、徹底的に解説します。

さあ、お子さんの「食べる力」を、さらに大きく伸ばしてあげましょう!


Step 1:いつから始める?完了期への移行サイン

離乳食完了期は、一般的に生後12ヶ月〜1歳半頃が目安です。以下のサインが見られたら、ステップアップの準備ができた証拠です。

  • 歯茎でカミカミと食べ物を潰せるようになった
  • 自分でスプーンやフォークを使いたがる
  • 大人の食事に興味を示し、欲しがる
  • 手づかみ食べを積極的にする

Step 2:どう進める?固さ・量・食事回数の目安

完了期では、食事の回数は大人と同じ3回になり、食べ物の形状もさらにステップアップします。栄養のほとんどを離乳食から摂るようになります。

固さの目安

  • 歯茎で噛みつぶせる肉団子くらいの固さが目安です。
  • 形は、5mm〜1cm角くらいにしていきます。徐々に、大人の食事に近い固さや大きさに慣らしていきましょう。

量の目安(1回あたり)

食材の種類目安量
穀類軟飯80〜100g または ご飯80g
野菜・果物40〜50g
タンパク質魚・肉なら15〜20g、豆腐なら50〜60g、全卵なら1/2〜2/3個

※あくまで目安です。赤ちゃんの食欲や成長に合わせて調整しましょう。

食事の回数

  • 1日3回の食事を基本とし、生活リズムを整えていきます。
  • おやつ: 補食として、午前と午後に1回ずつ与えましょう。おやつは、食事で不足しがちな栄養を補う大切な役割があります。

Step 3:主役は「手づかみ食べ」!脳と体を育む簡単レシピ

この時期の主役は、引き続き「手づかみ食べ」です。食べ物を目で見て、手で掴み、口まで運ぶという一連の動作は、赤ちゃんの脳の発達を促し、「自分で食べる」という自立心を育む、最高の遊びであり学びです。

床が汚れるのは覚悟の上!新聞紙などを敷いて、存分にやらせてあげましょう。

おすすめ!簡単手づかみ食べレシピ

  • スティック野菜
    • 茹でたにんじん、大根、ブロッコリーの茎などを、赤ちゃんが持ちやすいスティック状に。歯茎で噛みつぶせる固さに。
  • おやき・パンケーキ
    • 野菜やひき肉を混ぜ込んだおやきや、甘さ控えめのパンケーキ。冷凍ストックも可能です。
  • ミニおにぎり
    • 軟飯に、細かく刻んだ野菜やしらす、鮭などを混ぜて、小さな俵型に握る。海苔を巻くと、さらに持ちやすくなります。
  • 鶏ひき肉のハンバーグ
    • 豆腐や野菜を混ぜて、柔らかく仕上げたミニハンバーグ。手づかみで食べやすい大きさに。

【お悩み解決】「遊び食べ」「ムラ食い」どうしたらいい?

自己主張が強くなるこの時期は、親の悩みも増えがちです。

Q. 食べ物をぐちゃぐちゃにしたり、投げたり。「遊び食べ」がひどいです…

Q. 昨日まで食べていたのに、急に食べなくなりました…


Step 4:幼児食へのスムーズな移行

離乳食完了期を過ぎると、いよいよ幼児食へと移行していきます。幼児食は、基本的に大人の食事からの取り分けが中心になります。

幼児食への移行のポイント

  1. 薄味を心がける: 大人の食事も、薄味を基本とし、子どもの分を取り分けてから味付けを足しましょう。
  2. 食材の固さ・大きさ: 子どもが食べやすいように、食材の固さや大きさを調整しましょう。歯が生え揃っていない場合は、まだ硬いものや大きいものは避けましょう。
  3. 栄養バランス: 炭水化物、タンパク質、ビタミン・ミネラルをバランス良く摂れるように意識しましょう。特に鉄分は不足しがちなので、意識して摂らせましょう。
  4. 楽しい食卓: 食卓は、親子のコミュニケーションの場です。食べ物の話だけでなく、今日の出来事などを話しながら、楽しい雰囲気で食事をしましょう。

まとめ:食卓は、親子の「成長」と「絆」を育む場所

離乳食完了期は、赤ちゃんが「食べる」という行為を通して、心身ともに大きく成長する大切な時期です。

完璧な食事を目指す必要はありません。大切なのは、赤ちゃんが「自分で食べるって、楽しい!」と感じること。

そして、親子の笑顔が絶えない食卓です。

あなたのその温かいサポートと、たくさんの「できたね!」が、お子さんの健やかな食生活と、親子の絆を育む、何よりの力になります。