「うちの子、なんだか顔色が悪い…」「疲れやすいみたい…」

子どもの貧血、もしかしたら鉄分不足が原因かもしれません。
「まさかうちの子が?」と思うかもしれませんが、実は子ども、特に乳幼児期や思春期は貧血になりやすい時期なのです。

私も3人の娘たちの子育てをする中で、子どもの貧血について心配になったことが何度かあります。特に、長女が小学校高学年の頃、なんだか元気がないなと感じて病院に行ったら、軽度の貧血と診断されたことがありました。その時は「もっと早く気づいてあげられたら…」と、とても反省しましたね。

こんにちは!高校生から小学1年生まで、3人の娘を育てる現役ママナースの皐月です。

この記事では、そんなあなたの不安を解消するために、ママナースの視点から、子どもの貧血(鉄分不足)の主な症状なぜ子どもが鉄分不足になりやすいのか、そして、毎日の食事でできる具体的な対策レシピを分かりやすく解説します。

子どもの健やかな成長のために、鉄分補給を意識していきましょう。

この記事でわかること

  • 子どもの貧血(鉄分不足)の主な症状と見分け方
  • なぜ子どもは鉄分不足になりやすいの?その原因をママナースが解説
  • 鉄分を効率よく摂る!毎日の食事でできる対策レシピ
  • こんな時は病院へ!受診の目安とママナースからのメッセージ

子どもの貧血、意外と多い?鉄分不足が引き起こす症状

貧血とは、血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンが不足し、全身に酸素を運ぶ能力が低下した状態を指します。子どもに最も多いのは、鉄分不足による「鉄欠乏性貧血」です。

【結論】子どもの貧血(鉄欠乏性貧血)の主な症状は、顔色の悪さ、疲れやすさ、息切れ、食欲不振、集中力低下、イライラ、爪の異常、異食症などです。これらのサインを見逃さず、気になる場合は小児科を受診しましょう。

主な症状

  • 顔色が悪い、青白い : 特に唇や目の下の粘膜が白っぽく見えます。
  • 疲れやすい、だるそう : 以前より疲れやすくなったり、すぐに横になりたがったりします。
  • 息切れ、動悸 : 少し体を動かしただけで息が上がったり、心臓がドキドキしたりします。
  • 食欲不振 : 食欲がなくなったり、偏食になったりすることがあります。
  • 集中力の低下 : 授業中や遊びに集中できない、ぼーっとすることが増える。
  • イライラしやすい : 貧血によって、情緒不安定になることがあります。
  • 爪の異常 : スプーン状に反り返る「スプーン爪」が見られることがあります。
  • 異食症 : 氷や土、紙など、食べ物ではないものを食べたがる「異食症」が見られることもあります。

これらの症状は、他の病気でも見られることがあるため、気になる場合は必ず小児科を受診しましょう。私も娘の顔色がいつもより青白いと感じた時、すぐに病院に連れて行きました。親の「いつもと違う」という感覚は大切です。

なぜ子どもは鉄分不足になりやすいの?主な原因

【結論】子どもが鉄分不足になりやすい主な原因は、急速な成長による鉄分需要の増加、母乳・ミルクからの移行鉄の減少、偏食・少食、牛乳の過剰摂取、そして稀に消化管からの出血です。

  • 成長が著しい : 特に乳幼児期や思春期は、体が急速に成長するため、多くの鉄分を必要とします。
  • 母乳・ミルクからの移行鉄の減少 : 生後6ヶ月頃から、お母さんからもらった鉄分が減少し始めます。離乳食で補給する必要があります。
  • 偏食・少食 : 鉄分を多く含む食品(肉、魚、緑黄色野菜など)をあまり食べない場合、鉄分が不足しやすくなります。
  • 牛乳の過剰摂取 : 牛乳を飲みすぎると、鉄分の吸収を阻害したり、他の食品からの鉄分摂取量が減ったりすることがあります。
  • 消化管からの出血 : まれに、消化管からの微量な出血が原因で貧血になることもあります。

「うちの子、牛乳大好きで毎日たくさん飲んでるから大丈夫!」と思いがちですが、実は牛乳の飲みすぎが鉄分不足につながることもあるんです。バランスの取れた食事が本当に大切だと実感します。

鉄分を効率よく摂る!食事でできる対策レシピ

毎日の食事で鉄分を意識的に摂ることが、貧血予防の基本です。

【結論】鉄分を効率よく摂るには、吸収率の高い動物性食品(レバー、赤身肉、魚介類)と、ビタミンCや動物性たんぱく質を組み合わせることが重要です。鉄鍋の使用や、子どもが食べやすい調理法・味付けの工夫も効果的です。

鉄分豊富な食材リスト

  • 動物性食品(ヘム鉄) : 肉類(レバー、赤身肉)、魚介類(カツオ、マグロ、あさり、しじみ)、卵など。吸収率が高いのが特徴です。
  • 植物性食品(非ヘム鉄) : 緑黄色野菜(ほうれん草、小松菜)、豆類(大豆、納豆)、海藻類(ひじき、のり)、穀類(玄米、全粒粉)など。吸収率は動物性食品より低いですが、ビタミンCと一緒に摂ることで吸収率がアップします。

吸収率アップの組み合わせ

  • ビタミンCと一緒に : 鉄分(特に非ヘム鉄)は、ビタミンCと一緒に摂ることで吸収率が格段にアップします。鉄分豊富な食材と、ビタミンC豊富な野菜や果物(パプリカ、ブロッコリー、いちご、みかんなど)を組み合わせましょう。
  • 動物性たんぱく質と一緒に : 動物性たんぱく質も鉄分の吸収を助けます。肉や魚と一緒に摂るのがおすすめです。

調理のポイント

  • 鉄鍋を使う : 鉄製の調理器具を使うと、料理中に鉄分が溶け出し、効率よく鉄分を摂取できます。
  • 細かく刻む : 子どもが食べやすいように、食材を細かく刻んだり、ペースト状にしたりする工夫をしましょう。
  • 味付けを工夫 : 鉄分豊富な食材は、独特の風味があるものもあります。子どもの好きな味付け(カレー味、ケチャップ味など)で調理したり、だしを効かせたりして、食べやすくしましょう。

簡単レシピ例 :

  • レバー入りハンバーグ : 鶏レバーを細かく刻んで、ひき肉と混ぜてハンバーグに。玉ねぎや人参などの野菜も一緒に混ぜ込むと食べやすいです。
  • 小松菜とツナのおひたし : 茹でた小松菜とツナを和え、醤油とごま油で味付け。ビタミンC豊富な小松菜と鉄分豊富なツナの組み合わせです。
  • あさりの味噌汁 : あさりから鉄分が溶け出し、手軽に鉄分補給ができます。豆腐やわかめなど、他の具材も入れて栄養満点に。
    娘が貧血と診断された時は、レバー入りハンバーグをよく作っていました。子どもが食べやすいように、ケチャップで可愛くデコレーションしたり、チーズを乗せたりと工夫していましたね。

こんな時は病院へ!受診の目安と治療法

【結論】顔色が明らかに悪い、ぐったりしている、貧血の症状が続く・悪化する、小児科健診で貧血を指摘された場合は、迷わずかかりつけの小児科を受診しましょう。自己判断での鉄剤投与は危険です。

  • 上記のような症状が続く、または悪化する
  • 顔色が明らかに悪い、ぐったりしている
  • 小児科健診で貧血を指摘された

気になる症状がある場合は、必ずかかりつけの小児科を受診しましょう。血液検査で貧血の有無や程度を診断し、必要に応じて鉄剤の処方や、食事指導が行われます。自己判断で鉄剤を与えるのは危険ですので、必ず医師の指示に従ってください。
「もしかして?」と感じたら、まずは専門家を頼ることが大切です。私も、娘の貧血が分かった時は、医師や栄養士さんのアドバイスを参考に、食事を見直しました。

ママナースからのメッセージ:毎日の食事で健やかな成長をサポート

子どもの貧血(鉄分不足)は、日々の食事で予防・改善できることが多いです。

「うちの子、偏食だから…」と諦めずに、できることから少しずつ、鉄分豊富な食材を取り入れてみてください。

完璧な食事を目指す必要はありません。大切なのは、**「バランスの取れた食事」「楽しく食べる時間」**です。

あなたの愛情がこもった食事が、子どもの健やかな成長をサポートします。
私も、娘の貧血をきっかけに、家族みんなの食事について深く考えるようになりました。毎日の食卓が、子どもたちの元気の源になりますように。