「早く着替えて!」この言葉、朝、何回言っていますか?
「もう時間がないよ!」
「なんでこんなに時間がかかるの!?」
朝のバタバタ。子どもの着替え嫌いは、ママのイライラを最高潮に引き上げますよね。
私も三姉妹の育児で、毎朝「なんでこんなに時間がかかるの!?」と叫びそうになった経験は数え切れません。
こんにちは。3人の娘を育てながら、ナースとして働く皐月です。
そのイライラ、痛いほどよくわかります。
でも、大丈夫。
子どもの「着替え嫌い」は、決して「わがまま」だけが原因ではありません。
それは、子どもの発達段階における自然な行動であり、親のちょっとした工夫で、ぐっとスムーズになります。
今日は、忙しい朝を笑顔に変えるための、ママナース流「魔法の言葉かけ」と「環境づくり」のヒントを徹底解説します。
なぜ子どもは「着替え嫌い」になるの?ママナースが解き明かす4つの理由
子どもが着替えを嫌がるのには、様々な理由が考えられます。決して「わざと」ではありません。
1.「自分でやりたい!」という自立心の芽生え
2歳頃から始まる「イヤイヤ期」は、何でも自分で決めたい、自分でやりたいという自我の芽生えの時期です。服の色やデザイン、着る順番など、自分で選びたいという気持ちが強く、親に決められるのを嫌がることがあります。
2.感覚の過敏さ
特定の素材(チクチクする、ゴワゴワする)や、服のタグ、縫い目の刺激などを嫌がることがあります。肌が敏感な子に多い理由です。
3.遊びたい気持ちが優先
朝は、遊びに夢中になっていることが多いです。着替えは、遊びを中断させる行為なので、嫌がることがあります。着替えること自体が「面倒」だと感じていることも。
4.親の関心を引くため
親が着替えの時にだけ、強く関わってくれると感じている場合、着替えを嫌がることで親の関心を引こうとしていることもあります。
【ママナースの処方箋】「着替え嫌い」を克服する魔法の言葉かけ
子どもの心を動かす、魔法の言葉かけです。
処方箋①:「どっちがいい?」の魔法
「赤いTシャツと青いTシャツ、どっちがいい?」
「靴下、先に履く?それともズボン?」
子どもに選択肢を与えることで、「自分で決めた」という満足感を与え、主体性を育みます。
処方箋②:「競争だ!」の魔法
「ママとどっちが早く着替えられるかな?よーいドン!」
「〇〇ちゃんが着替える間に、ママは朝ごはんの準備、競争だ!」
遊び感覚で着替えを促すことで、子どものやる気を引き出します。
処方箋③:「変身!」の魔法
「今日は、かっこいいヒーローに変身する日だね!」
「かわいいお姫様ドレスに着替えようか!」
服を「コスチューム」に見立てることで、着替えを楽しいイベントに変えられます。
処方箋④:「ありがとう、助かる!」の魔法
「靴下、自分で履けたね!ありがとう、助かるよ!」
「パジャマ、ちゃんと畳んでくれてありがとう。ママ、嬉しいな!」
たとえ完璧でなくても、子どもが頑張ったプロセスや、できたことを具体的に褒め、感謝を伝えることで、子どもの自己肯定感を育みます。
【ママナースの処方箋】スムーズな着替えを促す環境づくり
処方箋①:選びやすい収納
子どもの手の届く高さに、翌日着る服をセットしておきましょう。引き出しにしまうなら、立てて収納すると選びやすくなります。
処方箋②:着心地の良い服を選ぶ
肌触りの良い綿素材や、タグが外側についている服など、子どもが快適に過ごせる服を選びましょう。ウエストがゴムのズボンや、ボタンの少ないトップスなど、自分で着脱しやすい服もおすすめです。
処方箋③:「自分でできる」を増やす
着替えの練習は、親が手伝いすぎず、子どもが自分でできる部分を増やしていくことが大切です。時間がかかっても、見守ってあげましょう。
処方箋④:ルーティン化する
着替えを毎日のルーティンの中に組み込み、予測可能な流れにすることで、子どもは安心して行動できるようになります。
最後に。着替えは、子どもの「自立」への大切な一歩です
朝の着替えは、親子の絆を深めるチャンスでもあります。
完璧を目指さず、子どもの気持ちに寄り添いながら、魔法の言葉かけと環境づくりで、笑顔の朝を迎えましょう。
その小さな積み重ねが、子どもの自立心を育む、大切な一歩になります。
