良好な関係

この記事でわかること

「孫が生まれたら…」その日を楽しみにしつつも、ちょっぴり不安を感じていませんか？

「いつか、私にも孫ができるのかな…」
「孫が生まれたら、可愛くて仕方ないんだろうな！」

子育てが一段落し、子どもたちが成長していく中で、次の楽しみとして心に描くのが「孫」の存在ではないでしょうか。想像するだけで顔がほころんでしまうような、孫との穏やかな時間。それは、多くのママが憧れる未来の姿かもしれません。

でも、その一方で、こんな不安も同時に感じていませんか？

「ついつい口出ししちゃいそう…」
「息子夫婦や娘夫婦の育児方針と、自分の考えが違ったらどうしよう…」
「良かれと思ってしたことが、かえって迷惑になったら…」

私も3姉妹の母として、将来、孫が生まれる日を想像すると、今からワクワクする反面、ちょっぴり不安も感じています。特に、ママナースとしての知識や経験が、良かれと思って「口出し」に繋がってしまわないか、自戒の念を込めて考えています。

今回は、ママナースの私が考える、孫が生まれた時に理想とする「口は出さずに金と手だけ出す」というスタンスと、息子夫婦や娘夫婦と良好な関係を築きながら、賢くサポートするためのヒントについてお話しします。

子どもの子育ては、その親にしかできない、その家族にしか築けない大切な時間です。良かれと思ってする口出しが、子育て中の息子夫婦や娘夫婦に、計り知れないストレスを与えてしまうことがあります。

「口は出さずに金と手だけ出す」とは、具体的に以下のようなサポートを指します。

金銭的なサポート: 学費の援助、お祝い金、プレゼントなど、必要な時にさりげなく金銭的なサポートをする。（ただし、あくまで「できる範囲で」無理のないように）
具体的な手助け: 育児中の親が本当に求めている具体的な手助け（家事、子どもの一時預かり、食事の差し入れなど）を、求められた時に、または相手の様子を見て提案する。

私自身、娘たちが子育てをするようになった時、ナースとしての知識や経験が、つい「こうしなさい」「ああしなさい」という口出しに繋がってしまわないか、今から自戒しています。

あくまで主役は息子夫婦や娘夫婦。私たちは、そのサポート役として徹することが、良好な関係を築く上で最も大切なことだと考えています。

「何か手伝おうか？」という漠然とした言葉ではなく、「夕飯のおかず、作っていこうか？」「〇〇ちゃん（孫）を少し見ていようか？」など、具体的に相手が「してほしいこと」を尋ねてみましょう。

感謝の気持ちと、できなかったことへの謝罪は、人間関係を円滑にします。
「手伝ってくれてありがとう」「あの時、口出ししてしまってごめんね」など、素直な気持ちを伝えましょう。

頻繁すぎる連絡は、相手に負担を与えることがあります。相手の状況を考慮し、適度な頻度での連絡を心がけましょう。LINEやメールなど、相手の都合の良い連絡手段を選ぶことも大切です。

孫に会いたい気持ちは分かりますが、突然の訪問は相手に気を遣わせてしまいます。必ず事前に連絡を取り、相手の都合に合わせて訪問しましょう。

「子育ての先輩」として、自分の経験を語りたい気持ちは分かりますが、アドバイスは相手から求められた時だけにするのが鉄則です。それ以外は、ひたすら「傾聴」に徹しましょう。

孫の誕生は、家族にとって大きな喜びです。そして、おばあちゃんとして、孫の成長を見守り、サポートできることは、何物にも代えがたい幸せです。

ママナースとして、私は「口は出さずに金と手だけ出す」というスタンスが、息子夫婦や娘夫婦との良好な関係を築き、家族みんなが笑顔で過ごすための「最強の秘訣」だと考えています。

あなたの存在が、家族の「安心」に繋がるように。そして、あなた自身も孫との関係を通じて、人生をさらに豊かに楽しんでいけるように。そう心から願っています。