絵本

「指さし」はいつから?赤ちゃんのコミュニケーション能力を育む親の関わり方

その指先に、想いが宿る。赤ちゃんの「指さし」を見逃さないで!

ある日突然、赤ちゃんが目の前のものに向かって、一生懸命に人差し指を伸ばし始める。この愛らしい仕草こそ、赤ちゃんのコミュニケーション能力における大きな飛躍の瞬間、「指さし」です。

「あっち!」「ワンワン!」まだ言葉は話せなくても、その小さな指先には、「あれが見たい」「あれが欲しい」「あれは何?」といった、たくさんの想いが込められています。この指さしに、親がどう応えるかによって、子どもの言葉の発達や、他者と関わる力は大きく変わってきます。

この記事では、看護師であり、二児の母でもある私が、赤ちゃんの「指さし」が持つ深い意味と、その大切なサインを見逃さず、子どものコミュニケーション能力を最大限に引き出すための親の関わり方について、詳しく解説します。

「指さし」に隠された3つの意味

赤ちゃんの指さしは、発達段階に応じて、その意味合いが変化していきます。

  1. 自発の指さし(生後9ヶ月頃〜):
    • 赤ちゃんが、自分の興味・関心があるもの(おもちゃ、犬、車など)を、ただ指さす段階です。「見て!」というよりは、「あれはなんだろう?」という、自分自身の興味の確認に近いものです。
  2. 要求の指さし(生後10ヶ月頃〜):
    • 「あれが欲しい」「あそこに行きたい」といった、具体的な要求を伝えるための指さしです。親の顔と指さす対象を交互に見るようになります。
  3. 共感の指さし(1歳頃〜):
    • 「見て!ワンワンがいるよ!」「飛行機だ!」と、見つけたものに対する感動や興奮を、親と分かち合う(共感する)ための指さしです。これは、他者の気持ちを理解する社会性の発達において、非常に重要なステップです。

ママナース直伝!子どもの発達を促す「指さし」への応答術

1. まずは共感!「本当だね」

赤ちゃんが指さしをしたら、まずはその視線の先にあるものを一緒に見て、「本当だね、ワンワンだね」「ブーブー、かっこいいね」と、その気持ちに共感してあげましょう。自分の興味を共有できた喜びが、次のコミュニケーションへの意欲に繋がります。

2. 言葉を添えて、世界を広げる

ただ「そうだね」と応えるだけでなく、「赤いブーブーだね」「ワンワンが走ってるね」など、少しだけ情報を付け加えてあげましょう。これを繰り返すことで、赤ちゃんは物と言葉を結びつけ、語彙を爆発的に増やしていきます。

3. 親からも積極的に指さしをする

お散歩中や絵本を読んでいる時に、「あ、お花が咲いてるね」「ちょうちょさん、こんにちは」など、親からも積極的に指さしをして、赤ちゃんの興味を引き出してあげましょう。親が楽しそうに世界と関わる姿を見せることで、子どもの好奇心はさらに刺激されます。

「指さしをしない」と心配になったら

指さしを始める時期には個人差があります。1歳を過ぎても指さしをしないからといって、すぐに「発達障害では?」と心配する必要はありません。

しかし、もし

  • 親が指さした方向を見ようとしない
  • 目が合いにくい
  • 呼びかけへの反応が薄い
  • 他の子に興味を示さない

といった様子が気になる場合は、一人で抱え込まずに、かかりつけの小児科医や、地域の保健センターなどに相談してみましょう。

まとめ|指さしは、親子の絆を深める魔法のコミュニケーション

たった一本の指から始まるコミュニケーション。それは、赤ちゃんが「自分」という存在から一歩踏み出し、「あなた」と世界を共有しようとする、成長の大きな証です。

その小さな指先が何を伝えようとしているのか、心を寄せて、笑顔で応えてあげてください。そのやり取りの一つひとつが、子どもの言葉と心を豊かに育み、親子の絆をより一層深いものにしてくれるはずです。

「読書感想文」がスラスラ書けるようになるには?親子でできる読解力と表現力を育むコツ

夏休みの宿題のラスボス「読書感想文」、親子で苦しんでいませんか?

夏休みが近づくと、多くの小学生と親を悩ませるのが「読書感想文」ではないでしょうか。「何を書けばいいか分からない」「原稿用紙が真っ白…」「結局、親が手伝うことに…」そんな経験、ありませんか?

読書感想文は、単に本を読んで感想を書くだけの宿題ではありません。本の内容を深く理解する「読解力」、自分の考えや感じたことを言葉にする「表現力」、そして論理的に文章を構成する「思考力」など、様々な力が試される、非常に奥深い課題です。

しかし、これらの力は一朝一夕に身につくものではありません。日頃からの親子の関わり方や、読書習慣が大きく影響します。

この記事では、看護師であり、二児の母でもある私が、読書感想文がスラスラ書けるようになるための「読解力と表現力を育むコツ」を、親子でできる具体的な方法でご紹介します。もう、夏休みの宿題に頭を抱える必要はありません!

なぜ読書感想文は難しいのか?

  • 読解力不足:
    • 本の内容を表面でしか理解しておらず、登場人物の気持ちや、作者の意図まで読み取れていない。
  • 語彙力不足:
    • 自分の感じたことを表現する言葉を知らない。
  • 思考力不足:
    • 本を読んで「面白かった」で終わってしまい、そこから自分の考えを深めることができない。
  • 構成力不足:
    • 文章の書き方、構成の仕方が分からない。
  • 「正解」を求めすぎる:
    • 「良い感想文」を書こうとしすぎて、自分の素直な気持ちを表現できない。

ママナース直伝!読解力と表現力を育むコツ

1. 読み聞かせは「対話」の場に!

  • 「どう思った?」と問いかける:
    • 読み聞かせの途中や後に、「〇〇ちゃんはどう思った?」「もし〇〇だったら、どうする?」と、子どもの感想や考えを引き出す質問を投げかけましょう。正解・不正解はありません。
  • 感情を言葉にする手助け:
    • 子どもが言葉に詰まったら、「悲しかったのかな?」「嬉しかったのかな?」と、親が感情を言葉にしてあげることで、子どもは自分の気持ちを表現する語彙を増やしていきます。

2. 「読書ノート」で思考を深める

  • 簡単なメモから始める:
    • 読んだ本のタイトル、登場人物、面白かった場面、心に残った言葉など、簡単なメモから始めましょう。絵を描いてもOKです。
  • 「なぜ?」「どうして?」を書き出す:
    • 「なぜ〇〇はこんな行動をしたんだろう?」「どうしてこんな結末になったんだろう?」など、疑問に思ったことを書き出すことで、読解力が深まります。
  • 「もし自分だったら?」と考える:
    • 登場人物の気持ちになって、「もし自分だったらどうするだろう?」と考えることで、共感力や思考力が養われます。

3. 日常会話で「表現力」を磨く

  • 「今日の出来事」を具体的に話す:
    • 「今日、何があった?」と聞くだけでなく、「今日の給食、何が美味しかった?」「どんな遊びをしたの?」と、具体的に質問し、子どもが詳しく話せるように促しましょう。
  • 五感を意識した言葉を使う:
    • 「どんな匂いがした?」「どんな音が聞こえた?」など、五感を意識した言葉を使うことで、表現力が豊かになります。
  • 親も「感想」を言葉にする:
    • 親が自分の感想や考えを言葉にして伝える姿を見せることで、子どもも真似して表現するようになります。

4. 「書くこと」へのハードルを下げる

  • まずは「話す」から:
    • いきなり書かせようとせず、まずは読んだ本の感想を親に話してもらいましょう。親がメモを取ってあげるのも良いでしょう。
  • 箇条書きから始める:
    • 「面白かったこと3つ」「心に残ったこと2つ」など、箇条書きで書く練習から始めましょう。
  • 完璧を目指さない:
    • 誤字脱字や表現の拙さは気にせず、まずは「自分の言葉で表現できた」ことを褒めてあげましょう。

まとめ|読書感想文は、子どもの成長の証

読書感想文は、子どもにとって大きな壁のように感じられるかもしれません。しかし、それは子どもが本を通して世界を広げ、自分の考えを深め、表現する力を育むための大切な機会です。

親が焦らず、子どものペースに寄り添い、日頃から読書や会話を通して読解力と表現力を育むサポートをすることで、子どもはきっと、読書感想文を「楽しい宿題」に変えることができるでしょう。

夏休みは、親子で一緒に本を読み、語り合い、そして書くことを楽しむ、最高のチャンスです。ぜひ、この機会にチャレンジしてみてくださいね。

絵本選びのプロに聞く!子どもの自己肯定感を育むおすすめ絵本リスト

「どんな絵本を選べばいいの?」絵本選びに迷ったら、プロに聞こう!

本屋さんに行くと、色とりどりの絵本がずらりと並び、どれを選べば良いのか迷ってしまいますよね。「この絵本、うちの子は喜んでくれるかな?」「どんな絵本が子どもの成長に良いんだろう?」と、悩むママ・パパは多いのではないでしょうか。

絵本は、子どもにとって単なる読み物ではありません。言葉や感情、社会性を学び、想像力を育むための大切なツールです。特に、子どもの「自己肯定感」を育む上で、絵本は大きな役割を果たします。

この記事では、看護師であり、二児の母でもある私が、絵本選びのプロである図書館司書や絵本専門士の視点も交えながら、子どもの自己肯定感をぐんぐん育む、おすすめの絵本リストをご紹介します。絵本を通して、子どもの心を豊かに育み、親子の絆を深めましょう!

なぜ絵本が子どもの自己肯定感を育むのか?

  • 共感と安心感:
    • 絵本の中の登場人物に共感したり、物語の世界に没頭したりすることで、子どもは安心感を得て、感情を豊かに表現できるようになります。
  • 「自分は大切な存在」と感じる:
    • 絵本を通して、様々な価値観や多様な生き方に触れることで、「自分は自分らしくて良いんだ」という自己受容の気持ちが育まれます。
  • 親子のコミュニケーション:
    • 読み聞かせを通して、親子の温かい触れ合いの時間が生まれます。親に愛されていると感じることで、子どもの自己肯定感は高まります。
  • 言葉と感情の表現:
    • 絵本に出てくる言葉や感情表現に触れることで、子どもは自分の気持ちを言葉で表現する力を身につけます。

自己肯定感を育む絵本選びのポイント

1. 子どもが「好き」な絵本を選ぶ

どんなに良い絵本だと言われても、子どもが興味を示さなければ意味がありません。まずは、子どもが「好き!」と感じる絵本を自由に選ばせてあげましょう。何度も同じ絵本を読みたがるのは、子どもがその絵本から何かを学んでいる証拠です。

2. 「ありのままの自分」を肯定するメッセージ

「あなたはあなたのままで素晴らしい」「みんな違ってみんないい」といったメッセージが込められた絵本は、子どもの自己肯定感を育む上で非常に効果的です。完璧でなくても、失敗しても、自分を肯定できる心を育てましょう。

3. 感情を豊かに表現する絵本

喜び、悲しみ、怒り、不安など、様々な感情が描かれた絵本は、子どもが自分の感情を理解し、表現する力を育みます。絵本を通して、感情のコントロールを学ぶこともできます。

4. 多様な価値観に触れる絵本

性別、人種、障害など、様々なバックグラウンドを持つ登場人物が出てくる絵本は、子どもが多様な価値観を理解し、他者を尊重する心を育みます。

ママナースおすすめ!自己肯定感を育む絵本リスト

【0〜3歳向け】

  1. 『だるまさんが』 (かがくいひろし作):だるまさんの動きに合わせて、子どもも笑顔に。親子の触れ合いを深めます。
  2. 『いないいないばあ』 (松谷みよ子作):繰り返しのリズムと、動物たちの表情が楽しい。安心感と期待感を育みます。
  3. 『くっついた』 (三浦太郎作):様々なものが「くっついた」と表現され、親子のスキンシップを促します。
  4. 『おやすみ、ロジャー』 (カール=ヨハン・エリーン作):眠れない子どものための絵本。読み聞かせでリラックス効果。
  5. 『はらぺこあおむし』 (エリック・カール作):あおむしの成長を通して、生命の神秘と食の楽しさを伝えます。

【3〜6歳向け】

  1. 『スイミー』 (レオ・レオニ作):小さな魚たちが力を合わせる物語。個性を認め、協力することの大切さを学びます。
  2. 『おおきなかぶ』 (ロシア民話):みんなで力を合わせる喜びと、諦めない心を育みます。
  3. 『ぐりとぐら』 (中川李枝子作、山脇百合子絵):カステラを作る楽しさ、分かち合う喜び。食への興味を育みます。
  4. 『100万回生きたねこ』 (佐野洋子作):生と死、そして愛について考えるきっかけを与えます。
  5. 『めがねうさぎ』 (せなけいこ作):自分に自信が持てないうさぎが、ありのままの自分を受け入れる物語。

【小学生向け】

  1. 『モチモチの木』 (斎藤隆介作、滝平二郎絵):勇気を出すことの大切さ、人の優しさに触れる物語。
  2. 『はだかの王様』 (アンデルセン作):周りの意見に流されず、自分の目で見て判断することの重要性を学びます。
  3. 『ちいちゃんのかげおくり』 (あまんきみこ作):戦争の悲惨さと、平和の尊さを伝えます。
  4. 『窓ぎわのトットちゃん』 (黒柳徹子作):個性を尊重する教育の素晴らしさ。自分らしく生きることの大切さを学びます。
  5. 『君たちはどう生きるか』 (吉野源三郎作):人生の意味や、社会との関わりについて深く考えるきっかけを与えます。

まとめ|絵本は、親子の心を繋ぐ架け橋

絵本は、子どもに知識を与えるだけでなく、心を豊かに育み、自己肯定感を高めるための大切なツールです。そして何より、親子の温かいコミュニケーションを生み出す、かけがえのない時間を与えてくれます。

今回ご紹介した絵本リストは、あくまで一例です。ぜひ、お子さんと一緒に図書館や本屋さんに出かけ、たくさんの絵本と出会い、お気に入りの一冊を見つけてください。

絵本を通して、子どもの心がぐんぐん育っていく喜びを、ぜひ体験してくださいね。

子どもの「なんで?」攻撃にどう答える?知的好奇心をぐんぐん伸ばす親の対応術

「ねぇ、なんで空は青いの?」その質問、子どもの脳が急成長しているサインです!

「なんで?」「どうして?」と、一日中質問を浴びせかけてくる子どもたち。いわゆる「なぜなぜ期(質問期)」の到来です。食事の準備中も、トイレの中も、おかまいなしの質問攻めに、正直「もうやめて…」と音を上げたくなってしまうこともありますよね。

しかし、この「なんで?」は、子どもの知的好奇心が爆発的に伸びている証拠。目に見えるものすべてが不思議で、その仕組みを知りたくてたまらない、という探究心の表れなのです。

この時期の親の対応一つで、子どもの学ぶ意欲や思考力は大きく変わります。面倒くさがらずに、子どもの知的好奇心の芽を育むチャンスと捉えてみませんか?

この記事では、看護師であり、二児の母でもある私が、子どもの「なんで?」攻撃を上手に乗りこなし、知的好奇心を最大限に引き出すための対応術をご紹介します。

なぜ子どもは「なんで?」を連発するのか?

  • 知識欲の芽生え:
    • 言葉を覚え始め、身の回りの物事の因果関係に興味を持ち始める2〜3歳頃から、この質問期は始まります。
  • 親とのコミュニケーション:
    • 質問をすることで、大好きな親の注意を引き、コミュニケーションを楽しんでいる側面もあります。
  • 思考力のトレーニング:
    • 「なんで?」と問い、答えを得るプロセスは、子どもにとって物事を論理的に考えるための絶好のトレーニングになっています。

知的好奇心を育む!親の神対応 vs NG対応

NG対応:「あとでね」「知らない」で終わらせる

最も避けたいのが、子どもの質問を無視したり、適当にあしらったりすることです。「そんなこと知らない」「忙しいから後で」といった対応を繰り返されると、子どもは「質問しても無駄だ」と感じ、次第に学ぶ意欲そのものを失ってしまいます。

神対応1:まずは受け止める!「良い質問だね!」

どんな質問でも、まずは「良いところに気づいたね!」「面白いことを考えるね!」と、質問したこと自体を褒めてあげましょう。自分の問いかけが認められたことで、子どもは満足感を得て、さらに探究心を深めていきます。

神対応2:完璧な答えより、「一緒に考える」姿勢

親がすべての答えを知っている必要はありません。「なんでだろうね?一緒に考えてみようか」と、子どもと同じ目線で考える姿勢を見せることが大切です。図鑑やインターネットで一緒に調べる体験は、子どもにとって最高の学びの機会となります。

神対応3:「あなたはどう思う?」と聞き返す

すぐに答えを教えるのではなく、「〇〇ちゃんはどうしてだと思う?」と、一度子どもに問い返してみましょう。自分で仮説を立て、考えるプロセスが、子どもの思考力を飛躍的に伸ばします。

神対応4:答えられない時は、正直に「分からない」と伝える

どうしても答えられない難しい質問もあります。そんな時は、「うーん、お母さん(お父さん)も分からないなあ。今度、物知り博士に聞いてみようか」などと、正直に伝えましょう。親が完璧ではないと知ることも、子どもにとっては大切な学びです。

まとめ|「なんで?」は、未来の博士への第一歩

子どもの「なんで?」攻撃は、親にとっては忍耐力のいる時期かもしれません。しかし、それは同時に、子どもの知的好奇心という才能の芽を、ぐんぐん伸ばすことができる、またとないチャンスでもあります。

完璧な答えを用意する必要はありません。大切なのは、子どもの「知りたい」という気持ちに寄り添い、一緒に考え、学ぶ楽しさを共有することです。

今日の「なんで?」が、明日の「わかった!」に繋がり、やがては子どもの生きる力を育んでいくのです。その素晴らしい成長のプロセスを、ぜひ楽しんでくださいね。

多様性を学ぶ。親子で読みたい、世界の文化やSDGsがテーマの絵本【ママナースが厳選】

「みんな違って、みんないい」絵本で広がる、子どもの世界

「どうして肌の色が違うの?」
「なんで男の子なのにスカート履いてるの?」
「SDGsってなあに?」

子どもたちの素朴な疑問に、どう答えたらいいか戸惑った経験はありませんか?

多様性やSDGs(持続可能な開発目標)といったテーマは、大人でも理解が難しいと感じるかもしれません。しかし、子どもたちがこれからの社会を生きていく上で、これらの概念を理解し、受け入れることは非常に重要です。

何を隠そう、現役看護師として働きながら3人の娘を育ててきた私も、子どもたちに「みんな違って、みんないい」という心を育んでほしいと願い、様々な絵本を探してきました。

「どうすれば、楽しく、分かりやすく伝えられるんだろう?」
「絵本を通して、世界に目を向けるきっかけを作れないかな?」

この記事では、ママナースである私が、多様性やSDGsをテーマにした絵本を厳選してご紹介します。

もう、難しい言葉で説明する必要はありません。この記事を読めば、絵本を通して子どもたちの世界を広げ、豊かな心を育むヒントがきっと見つかるはずです。


なぜ今、多様性やSDGsを絵本で学ぶべきなの?

現代社会において、多様性やSDGsの重要性はますます高まっています。絵本を通してこれらの概念を学ぶことには、様々なメリットがあります。

1. 幼い頃から自然に触れられる

絵本は、子どもにとって身近な存在です。幼い頃から絵本を通して多様な価値観や世界の課題に触れることで、自然と共感力や想像力が育まれます。難しい言葉で説明するよりも、絵と物語で感覚的に理解することができます。

2. 偏見や差別をなくす心を育む

様々な文化や背景を持つ人々が登場する絵本を読むことで、子どもたちは「自分とは違うこと」を受け入れ、尊重する心を育みます。偏見や差別意識をなくし、多様な人々が共存できる社会の実現に貢献します。

3. 世界の課題を「自分ごと」として捉えるきっかけに

SDGsをテーマにした絵本は、貧困、環境問題、ジェンダー平等など、世界の様々な課題を子どもにも分かりやすく伝えてくれます。絵本を通してこれらの課題に触れることで、子どもたちは「自分にもできることがある」と感じ、行動を起こすきっかけになります。


【ママナース厳選】多様性やSDGsがテーマの絵本

ここからは、私が実際に読んで「これは!」と感じた、おすすめの絵本をご紹介します。あなたの家庭の読み聞かせの参考にしてみてください。

1. 多様性・違いを認め合う心を育む絵本

『いろいろいろのほん』(エリック・カール 著)

様々な色や形、動物たちが登場し、それぞれの違いを認め合うことの大切さを教えてくれます。シンプルながらも奥深いメッセージが込められた、ロングセラー絵本です。

『ぼくはワニ』(ユリア・ヴォリ 著)

自分と違う存在を受け入れることの難しさや、それでも相手を理解しようとすることの大切さを描いた絵本です。多様な個性を持つ人々が共存する社会を考えるきっかけになります。

2. SDGsを楽しく学ぶ絵本

『SDGsってなあに?』(池上彰 監修)

SDGsの17の目標を、子どもにも分かりやすい言葉とイラストで解説しています。それぞれの目標が、私たちの生活とどう繋がっているのかを具体的に学ぶことができます。

『地球をまもるエコな暮らし』(アリスン・アレン 著)

環境問題や、地球を守るために私たちにできることを、具体的な行動例を交えて紹介しています。子どもたちが日常生活の中でエコな行動を意識するきっかけになります。

3. ジェンダー平等・自分らしさを大切にする絵本

『スカートをはいた男の子』(ローレンス・アンホールト 著)

男の子がスカートをはきたいという気持ちを、家族が温かく見守る物語です。性別にとらわれず、自分らしさを大切にすることの重要性を教えてくれます。

『わたしはだれ?』(マリー・ホール・エッツ 著)

様々な動物たちが登場し、それぞれの個性や役割を認め合うことの大切さを描いた絵本です。自分らしさを見つけ、自信を持つことの重要性を伝えてくれます。


絵本を読むだけじゃない!多様性やSDGsを子育てに活かすヒント

絵本を通して学んだことを、日常生活の中で実践することで、子どもたちの理解はより深まります。

1. 日常会話で話題にする

絵本を読んだ後、「この子はどうしてこんな気持ちになったのかな?」「私たちにできることは何だろう?」など、絵本の内容について子どもと話し合いましょう。子どもの考えを引き出し、共感する力を育みます。

2. ニュースや社会の出来事と結びつける

絵本で学んだことを、ニュースや社会の出来事と結びつけて話してみましょう。「この絵本に出てきた〇〇と同じだね」など、具体的に話すことで、子どもたちは世界の課題を「自分ごと」として捉えるようになります。

3. 家族でできることを実践する

絵本で学んだことを、家族でできる具体的な行動に繋げましょう。例えば、節電、節水、ゴミの分別、フードロス削減など、小さなことから始めるのがおすすめです。


まとめ:絵本は、未来を生きる子どもたちへの贈り物

多様性やSDGsは、これからの社会を生きていく子どもたちにとって、必要不可欠な知識であり、心構えです。絵本は、その学びを楽しく、自然に深めるための最高のツールです。

この記事でご紹介した絵本が、あなたの家庭での読み聞かせの時間をより豊かなものにし、子どもたちの心を育む一助となれば幸いです。

絵本を通して、子どもたちの世界を広げ、未来を生きる力を育んでいきましょう。

LGBTQ+について、子どもにどう説明する?多様な性のあり方を教える絵本

「ふつう」って、なんだろう?LGBTQ+について、子どもにどう説明する?

「〇〇くんの、ママは二人いるんだって」「△△ちゃんは、男の子だけど、スカートを履きたいんだって」。子どもが、成長するにつれて、これまでの、「お父さんと、お母さんがいて…」という、ステレオタイプな、家族観や、性別観では、捉えきれない、多様な、性のあり方に、触れる機会が、増えていきます。

こんにちは、ママナースのさとみです。そんな時、親として、LGBTQ+について、子どもに、どう説明すれば良いのか、戸惑ってしまう方も、多いのではないでしょうか。「まだ、早いのでは?」と、ためらってしまうかもしれません。

しかし、これからの、多様性の時代を生きる、子どもたちにとって、様々な、性のあり方を、知り、受け入れる心を育むことは、非常に、重要な教育です。この記事では、子どもに、LGBTQ+について、伝える際の、大切なポイントと、その、きっかけとして、活用できる、絵本を、ご紹介します。


説明する前に。親が、まず、持ちたい、3つの視点

子どもに、伝える前に、まず、私たち親自身が、考え方を、整理しておくことが、大切です。

  1. 「正しい知識」を持つ: LGBTQ+は、個人の、趣味や、嗜好ではなく、生まれ持った、性のあり方(セクシュアリティ)の一部です。まずは、親が、正しい知識を、学びましょう。
  2. 「ふつう」という、言葉の、呪縛を、解く: 「男と女」だけが、「ふつう」で、「当たり前」という、考え方を、手放しましょう。愛の形も、家族の形も、一つではない、という視点を持つことが、スタートです。
  3. アウティング(暴露)は、絶対にしない: 他人の、セクシュアリティを、本人の同意なく、第三者に、言いふらす「アウティング」は、人の心を、深く傷つけ、時には、命に関わる、重大な、人権侵害です。その、危険性を、親子で、共有しましょう。

年齢別・伝え方のヒント

子どもの、発達段階に合わせて、使う言葉や、伝え方を、工夫しましょう。

幼児期(3〜6歳):「好き」の気持ちは、いろいろある

この時期は、難しい言葉は、必要ありません。「好き」という、普遍的な感情を、軸に、伝えます。

  • 「男の子が、男の子を、好きになることも、女の子が、女の子を、好きになることも、あるんだよ。誰を、好きになるかは、その人の、自由なんだ。素敵だね」
  • 「お父さんと、お母さんがいる、おうちもあれば、お母さんが、二人いる、おうちもある。どんな、おうちも、みんな、大切な家族なんだよ」

小学生以降:正しい言葉も、少しずつ

高学年になったら、少しずつ、正しい言葉も、教えていきましょう。

  • 「心と、体の性が、違う人もいる(トランスジェンダー)。自分のことを、どの性別とも、思わない人もいる。性のあり方は、本当に、グラデーションなんだ」
  • 「『オカマ』『ホモ』といった、言葉は、人を傷つける、差別的な言葉だから、絶対に使ってはいけないよ」と、はっきりと教えることも、重要です。

対話のきっかけに。親子で読みたい、おすすめ絵本3選

言葉で、説明するのが難しい時、絵本は、素晴らしい、対話の、きっかけを、作ってくれます。

  1. 『タンタンタンゴは、パパふたり』
    ニューヨークの、動物園に実在した、オスのペンギンのカップルが、卵を温め、ヒナを育てる、心温まる、実話に基づいた物語。

  2. 『いろいろな、かぞく』
    様々な、家族の形を、カラフルなイラストで、紹介。「ふつう」の家族なんて、ないんだ、ということに、気づかせてくれます。

  3. 『わたしは、わたし。』
    男の子でも、女の子でもない、「わたし」という、主人公を通して、自分らしく、あることの、大切さを、教えてくれる絵本。


まとめ:多様性を、認め合える、社会を、家庭から

LGBTQ+について、家庭で、オープンに話すこと。それは、単に、知識を、教える、ということだけでは、ありません。

それは、**「人と、違っていても、大丈夫」「あなたは、あなたのままで、素晴らしい」**という、子どもの、自己肯定感を育む、最も、パワフルな、メッセージとなります。

そして、もし、将来、我が子が、自身の、性のあり方について、悩んだ時に、「この、お父さん、お母さんになら、安心して、打ち明けられる」と、思えるような、心の、安全基地を、作ってあげることにも、繋がるのです。

多様性を、自然に、受け入れ、誰もが、自分らしく、生きられる社会。その、第一歩は、私たちの、家庭での、温かい対話から、始まります。