「お薬、飲んでくれない…」その苦労、あなたは、一人で抱え込んでいませんか?
子どもが熱を出した時。
子どもが、お腹を壊した時。
あなたは、病院で処方された薬を、子どもに飲ませようと、必死になりますよね。
でも、子どもは、薬の苦味や、飲まされることへの恐怖から、
「イヤだ!」
「まずい!」
と、泣き叫び、口を固く閉ざしてしまう。
そのたびに、あなたは、
「どうすれば、飲んでくれるんだろう…」
「私って、なんてダメな母親なんだろう…」
と、自己嫌悪に陥り、自分を責めてしまっていませんか?
3姉妹の母である私も、かつては、毎日のように、この「薬問題」に、頭を悩ませていました。
「ナースなのに、こんなこともできないなんて…」
「もっと、頑張らなきゃ…」
そんな不安に、押しつぶされそうになる日もありました。
でも、ナースとして、そして、母として、たくさんの子どもたちと接してきた中で、私は、あることに気づいたんです。
それは、子どもの「お薬飲めたね」、あれは発明です。味をごまかす工夫は、立派な看護、ということ。
そして、子どもの薬の飲ませ方には、3つのヒントがあるのだ、と。
今日は、そんな、子どもの薬の飲ませ方に悩むママへ。
ママの心を軽くする「薬の飲ませ方」について、お話しさせてください。
子どもが薬を嫌がるのはなぜ?それは「味」と「恐怖」
まず、知っておいてほしいこと。
それは、子どもが薬を嫌がるのは、決して、あなたが悪いからではありません。
そこには、明確な理由があります。
- 味:薬の苦味や、独特の匂いが、子どもにとっては非常に不快です。
- 恐怖:飲まされることへの恐怖や、口の中に異物を入れられることへの抵抗感があります。
これらの要因が、複雑に絡み合い、ママの心を、深く傷つけてしまうのです。
子どもの「お薬飲めたね」、あれは発明です。味をごまかす工夫は、立派な看護。それは「安心感」と「成功体験」
「お薬飲めたね」
この言葉は、子どもに安心感を与え、薬を飲めたという成功体験に繋がります。
そして、味をごまかす工夫は、決して「ずるいこと」ではありません。
むしろ、子どもの苦痛を和らげ、治療をスムーズに進めるための、立派な看護なのです。
- 安心感:親が工夫して飲ませてくれることで、子どもは「ママは、私のことを大切に思ってくれている」と感じ、安心感を得られます。
- 成功体験:薬を飲めたという成功体験は、子どもの自己肯定感を高め、次も頑張ろうという意欲に繋がります。
子どもの薬の飲ませ方!親の3つのヒント
では、どうすれば、私たちは、子どもの薬をスムーズに飲ませ、ママも子どもも笑顔で過ごせるようになるのでしょうか。
ヒント1:「味をごまかす」
薬の苦味や匂いを、好きな飲み物や食べ物に混ぜることで、ごまかすことができます。
- 好きな飲み物:ジュース、牛乳、ココアなど、子どもが好きな飲み物に混ぜる。ただし、薬によっては混ぜてはいけないものもあるので、薬剤師に確認しましょう。
- ゼリーやアイス:市販の服薬ゼリーや、アイスクリーム、ヨーグルトなどに混ぜる。
- 少量の水で練る:粉薬の場合は、少量の水で練って団子状にし、上顎に貼り付けて飲ませる。
ヒント2:「飲ませ方を工夫する」
子どもの年齢や、薬の種類に合わせて、飲ませ方を工夫することも大切です。
- スポイトやシリンジ:乳幼児には、スポイトやシリンジを使って、頬の内側に少量ずつ飲ませる。
- 少量を数回に分けて飲ませる:一度に飲ませようとせず、少量を数回に分けて飲ませる。
- ご褒美を用意する:薬を飲めたら、シールを貼ってあげたり、好きな絵本を読んであげたり、ご褒美を用意する。
ヒント3:「褒めて、成功体験を積ませる」
薬を飲めたら、たくさん褒めて、成功体験を積ませることが大切です。
「お薬飲めたね!すごい!」
「〇〇ちゃん、頑張ったね!えらい!」
と、具体的に褒めることで、子どもは、「自分はできる」と感じ、自己肯定感を高めます。
親も「完璧な親」を手放す勇気を持つ
親自身も、完璧な親を目指すのではなく、自分を労わり、休息を取る心の余裕を持つことが大切です。
「完璧な親」を目指すあまり、子どもに過度な期待を押し付けたり、自分を追い詰めてしまったりしていませんか?
- たまには、薬を飲ませるのに失敗しても、大丈夫。
- たまには、夫や家族に頼っても、大丈夫。
親が「完璧」を手放すことで、子どもも、失敗を恐れず、新しいことに挑戦できるようになります。
子どもの健やかな成長を促すために
子どもの「お薬飲めたね」、あれは発明です。味をごまかす工夫は、立派な看護。
味をごまかす、飲ませ方を工夫する、褒めて成功体験を積ませること。
それが、子どもの薬の飲ませ方を楽にし、心豊かに育つための、最も大切なことです。
そして、ママの笑顔は、子どもにとって、最高の贈り物になります。
どうか、あなたの笑顔を、大切にしてください。
あなたは、一人じゃない。
そして、あなたは、最高のママです。
