この記事でわかること

  • 「名ばかり育休」の現実と、ママの負担を減らす重要性
  • パパの育休を本当に役立つものにするための産前の準備
  • ママナースがリスト化した、具体的な家事分担のアイデア

パパの育休、「手伝ってくれてる」…でも、なんでママの負担は減らないの?

「育休取ったんだから、もっと家事育児してほしい…」
「パパは育休中なのに、なんで私ばかり疲れてるんだろう…」

夫が育休を取得。「これで少しは楽になるはず!」と期待していたのに、なぜかママの負担は減らず、むしろ増えてしまった、なんて経験はありませんか?

「手伝おうか?」というパパの優しい言葉の裏で、結局は「言わなきゃやらない」「指示しないと動かない」という「名ばかり育休」の現実に直面し、ママはまた一つタスクが増えて、疲弊してしまう…。そんな声を、ママ友や職場の同僚から聞くことも少なくありません。

私も3姉妹の母として、パパの育休に対する期待と現実のギャップに悩んだ経験があります。大切なのは、産後に「言わなくても動ける」環境を、産前にどれだけ夫婦で作り上げておけるか、ということに気づきました。

今回は、ママナースの私が考える、パパの育休を「名ばかり」で終わらせず、本当に家族にとって有意義なものにするための「産前の家事分担リスト」と、夫婦で話し合うべきポイントについてお話しします。


【結論】パパの育休は「戦力」!産前の「具体的な家事分担リスト」が成功の鍵

なぜ「名ばかり育休」になってしまうのか?

パパは「手伝おう」という気持ちはあっても、家事育児の全体像が見えていなかったり、何を優先すべきか分からなかったりすることがよくあります。また、ママも産後は心身ともにデリケートな状態のため、具体的に指示を出す余裕がないことも。

この「見えない家事」や「暗黙の了解」のせいで、パパは「手伝っているつもり」、ママは「全然楽にならない」というすれ違いが生まれてしまいます。

パパの育休を「戦力」にするための産前の準備

「言わなくても動ける」パパになるためには、産前に夫婦で徹底的に話し合い、役割分担を明確にしておくことが何よりも大切です。

ポイントは「具体的」であること。

「育児を手伝ってほしい」ではなく、「〇〇の時間に〇〇をしてほしい」と具体的に伝えましょう。

ママナースがリスト化した!産前に話し合うべき家事分担アイデア

これはあくまで一例です。ご夫婦の生活スタイルに合わせて、必要な項目を追加・変更してください。

【新生児期の育児】

  • 授乳: 哺乳瓶の消毒、ミルクの準備(混合・ミルクの場合)、搾乳のサポート
  • おむつ交換: 使用済みおむつの処理、おむつ補充
  • 沐浴: 準備、沐浴、着替え、片付け
  • 寝かしつけ: 抱っこ、寝床への移動
  • 夜間対応: ママの休息確保のための交代での対応(ミルク・おむつ交換)
  • 児の体調管理: 体温測定、便・尿の記録

【家事全般】

  • 食事: 献立考案、買い物、調理(温めるだけも含む)、片付け、食器洗い(食洗機含む)
  • 洗濯: 洗濯機を回す、干す、畳む、しまう
  • 掃除: 部屋全体の掃除機がけ、トイレ・風呂掃除、ゴミ出し
  • その他: 各種行政手続き、上の子のお世話(いる場合)

【ママのケア】

  • 食事の準備: ママの栄養補給のための食事準備(産褥食、授乳食)
  • 休息時間の確保: ママが一人でゆっくり休める時間の確保、子どもの預かり
  • メンタルケア: ママの話を聞く、相談に乗る

「夫婦で育児」を当たり前に!ママもパパも笑顔で過ごすために

1. 「ありがとう」と「ごめんね」を伝え合う

感謝の気持ちと、できなかったことへの謝罪は、人間関係を円滑にします。小さなことでも「ありがとう」を伝え、時には「ごめんね、今日は疲れてて…」と正直な気持ちを伝えましょう。

2. 定期的な見直し

家事分担は一度決めたら終わりではありません。子どもの成長やママの体調、生活スタイルの変化に合わせて、定期的に見直し、話し合いの場を設けましょう。

3. 「完璧」を目指さない

パパもママも、初めての育児で「完璧」を目指すのは非常に困難です。「できないこと」があってもお互いを責めず、支え合う気持ちが大切です。


まとめ:パパの育休は、家族の絆を深めるチャンス

パパの育休は、夫婦で育児に向き合い、家族の絆を深めるための素晴らしいチャンスです。しかし、「名ばかり育休」で終わらせないためには、産前の具体的な準備が不可欠です。

ママナースとして、私はあなたの頑張りを心から応援しています。この「家事分担リスト」が、あなたとパートナーが産後の生活をスムーズにスタートさせ、笑顔で子育てができる一助となれば幸いです。

「夫婦で育児」を当たり前に。みんなで、子どもたちの成長を喜び合いましょう。