手抜きごはん

この記事でわかること

「今日はお菓子で済ませちゃった…」その罪悪感、もう手放しませんか？

「晩ごはん、ピザ頼んじゃった…」「時間なくて、お菓子がご飯になっちゃった…」

子育て中のママなら、一度はこんな経験があるのではないでしょうか。忙しい日々の中で、完璧な食事を毎日提供することの難しさ。栄養バランス、彩り、手作り…様々な理想と現実のギャップに、罪悪感を抱いてしまうことも少なくないはずです。

私も3姉妹の母として、仕事と育児、家事に追われる中で、何度も「もう無理！」と匙を投げそうになったことがあります。時には「今日くらいはいいか」と割り切って、お菓子が食事代わりになったり、デリバリーに頼ったりすることも。

でも、そんな時でも「これで本当に大丈夫かな…」という不安や罪悪感が、心のどこかに残り続けていました。

今回は、ママナースの私が考える、子育て中の食事における「完璧」の罠と、罪悪感なしで「手抜きごはん」を取り入れ、ママの心と体の負担を軽くするための割り切り方についてお話しします。

私たち親は、子どもの健康と成長を願うあまり、食事に対して「こうあるべき」という理想を高く設定しがちです。しかし、その理想を毎日追求することは、多忙な子育て中のママにとって、計り知れないストレスとなります。

これらすべてを一人で背負い込むことで、ママ自身が疲弊し、心にゆとりがなくなってしまうことがあります。ママが笑顔でなければ、どんなに栄養満点の食事を出しても、子どもにとって本当に良い食卓とは言えないのではないでしょうか。

確かに、お菓子やインスタント食品だけで毎日を過ごすのは健康的ではありません。しかし、たまにはそれらに頼る日があっても、子どもの健康が著しく損なわれることはありません。

大切なのは、「日々のバランス」と「ママの心のゆとり」です。

長期的な視点: 1日や2日の食事だけで、子どもの栄養状態が決まるわけではありません。1週間、1ヶ月といった長いスパンで見て、全体的なバランスが取れていれば大丈夫です。
心の栄養: ママが笑顔でいること、子どもと一緒に楽しく食卓を囲むこと。これらは、栄養バランスと同じくらい、いや、それ以上に子どもの心と体の成長にとって大切な「心の栄養」となります。

「手抜き」というと、少しネガティブな響きがあるかもしれませんが、これは「賢い選択」です。ママの負担を減らし、家族みんなが笑顔で過ごすための工夫だと捉えましょう。

週に1回、月に数回など、頻度を決めて「手抜きの日」を設けましょう。その日は、デリバリーを頼んだり、市販のお惣菜を活用したり、レトルト食品を使ったり。ピザ、カレー、ラーメン…子どもが喜ぶものを優先するのも良いでしょう。

すべてを手抜きにする必要はありません。メインは冷凍食品でも、お味噌汁だけは手作りにする。市販のお弁当でも、フルーツやヨーグルトをプラスする。たった一品手作りするだけでも、罪悪感はぐっと減ります。

時間がある時に、野菜をカットして冷凍したり、きんぴらごぼうやひじき煮などの常備菜を作り置きしておきましょう。いざという時に、これらがあるだけで、献立の幅が広がり、手抜き感が減らせます。

混ぜるだけ、盛り付けるだけ、といった簡単な作業でも、子どもが食事作りに参加することで、食への興味が高まり、「自分で作ったものは食べたい！」という気持ちが生まれます。

子育て中の食事は、まさに「修行」のような日々です。でも、完璧を目指しすぎて、ママ自身が笑顔を失ってしまっては、子どもも悲しいはずです。

ママナースとして、私は「完璧じゃないママ」で、大丈夫だと伝えたいです。たまには「お菓子が食事代わり」になる日があっても、子どもはちゃんと育ちます。それよりも、ママが心穏やかに、笑顔で過ごせることの方が、子どもの健やかな成長にはずっと大切です。

今日から、少しだけ肩の力を抜いて、家族みんなで笑顔になれる「手抜きごはん」を上手に取り入れてみませんか？