「サンタさんに〇〇お願いしたの!」

クリスマスが近づくと、子どもたちのキラキラした瞳に、私たち親もワクワクしますよね。私も毎年、3姉妹のプレゼント選びには頭を悩ませつつ、娘たちの喜ぶ顔を想像して楽しんでいます。

でも、私たちママナースは、プレゼント選びのとき、ちょっとだけ視点が違います。それは「このおもちゃ、本当に安全かな?」という目線。特に小さな子へのプレゼントでは、「誤飲しそうなパーツはないか」「対象年齢に合っているか」を、かなり真剣にチェックしているんです。

この記事でわかること

  • クリスマスプレゼント選びでママナースが特に注意するポイント
  • 誤飲事故を防ぐための具体的なチェック項目
  • 対象年齢を守ることの重要性と、その見極め方
  • もしもの時のために知っておきたいこと

【結論】プレゼント選びは「安全性」が最優先!

可愛い、流行っている、子どもが欲しがっている。もちろん、そういった気持ちも大切です。でも、一番に考えてほしいのは、そのプレゼントが子どもにとって本当に安全かどうか、ということ。

ママナースが危惧する「誤飲事故」

クリスマスだけでなく、誕生日などプレゼントを贈る機会はたくさんありますよね。特に0歳から3歳くらいまでの小さなお子さんは、何でも口に入れてしまう時期。これは好奇心旺盛な成長の証でもありますが、同時に誤飲事故のリスクが一番高い時期でもあるんです。

私も救命救急センターにいた頃、小さなお子さんの誤飲事故をたくさん見てきました。おもちゃの小さな部品、電池、磁石…。「まさかこんなものを?」と思うようなものが、子どもの気道に入ってしまったり、腸に詰まってしまったり。中には命に関わるようなケースもありました。

誤飲を防ぐための具体的なチェック項目

プレゼントを選ぶ際は、以下の点をチェックしてみてください。

  • 小さな部品はないか?:特に3cm未満の小さな部品は要注意です。おもちゃが壊れたときに外れる可能性のある部品も確認しましょう。
  • 電池が簡単に取り出せないか?:ボタン電池は特に危険です。子どもの力では開けられないよう、ネジ止めされているかなどを確認しましょう。
  • 磁石が含まれていないか?:複数の磁石を誤飲すると、腸壁を挟んで穴を開けてしまうなど、非常に危険な状態になることがあります。
  • 塗料の安全性は?:口に入れる可能性があるので、なめても安全な塗料が使われているかどうかも確認できると安心です。

対象年齢は「目安」ではない、「安全基準」です!

おもちゃのパッケージに記載されている「対象年齢」。これ、単なる目安だと思っていませんか?実は、対象年齢は、そのおもちゃが子どもの発達段階に合っているか、そして何よりも安全に使用できるかを示す、大切な安全基準なんです。

対象年齢が低いおもちゃの危険性

例えば、知育玩具などで「年齢より上のおもちゃを与えたい」と思う親御さんもいるかもしれません。しかし、対象年齢が低いおもちゃには、まだ発達段階にない子どもが使うことを想定していないため、思いがけない危険が潜んでいることがあります。

  • 窒息のリスク:小さい子向けのおもちゃは、パーツが大きめに作られています。これは、小さい子が口に入れても誤飲しにくいように配慮されているため。逆に、大きい子向けのおもちゃには、小さなパーツが含まれていることが多く、小さい子が遊ぶと誤飲のリスクが高まります。
  • 怪我のリスク:対象年齢に満たない子には、操作が難しく、かえって怪我をしてしまう可能性も。

姉妹間での貸し借りも要注意

我が家も3姉妹なので、上の子のおもちゃを下の子が使う、なんてことは日常茶飯事。でも、特に乳幼児期は注意が必要です。上の子が使っていた小さなおもちゃや細かいパーツが、赤ちゃんや小さい子の誤飲につながるケースは少なくありません。

新しいおもちゃだけでなく、家にあるおもちゃも定期的にチェックして、破損がないか、小さなパーツが外れていないかなどを確認するようにしてくださいね。

もしもの時に備えて知っておきたいこと

どんなに気をつけていても、万が一の事故は起こりえます。だからこそ、親として「もしも」の時にどう行動するかを知っておくことが大切です。

慌てずに、まずは冷静に状況を確認

子どもが何かを口に入れてしまった、苦しそうにしている…そんな時は、まず親が冷静になることが一番大切です。何を、いつ、どれくらい口にしたのか、子どもの様子はどうか。落ち着いて状況を確認しましょう。

決して無理に吐かせようとしない

無理に吐かせようとすると、かえって気道に詰まってしまう危険性があります。また、鋭利なものを飲み込んだ場合は、食道や胃を傷つけてしまうことも。

迷わず医療機関へ連絡・受診を

  • 意識がない、呼吸が苦しそう、けいれんしている:すぐに119番通報し、救急車を呼びましょう。
  • 上記以外の誤飲:まずは小児科や救急外来、または「中毒110番」などの相談窓口に連絡して指示を仰ぎましょう。何でも口に入れる時期は、あらかじめかかりつけの病院の連絡先や、夜間休日診療の情報などをメモしておくと安心です。

まとめ:最高のプレゼントは「安全」という安心感

クリスマスプレゼントは、子どもたちにとって一年に一度の大きな楽しみ。だからこそ、私たち親も「これでよかったのかな?」と悩むことも多いですよね。

でも、忘れないでほしいのは、子どもたちが安全に、笑顔で遊んでくれることが一番の願いだということ。可愛いサンタさんたちが、笑顔いっぱいのクリスマスを過ごせるように、ママナースと一緒に「安全」という視点も持ってプレゼント選びを楽しんでいきましょうね。

もし不安なことがあったら、一人で抱え込まずに、地域の保健師さんや病院の看護師さん、身近なママ友に相談してください。私も含め、きっとたくさんのママがあなたの力になりたいと思っています。

皆さんのクリスマスが、温かくて安全な、素敵な一日になりますように!