「昨日までぐっすり寝ていたのに、急に夜中に何度も起きるようになった…」赤ちゃんの睡眠退行に、心身ともに疲れ果てていませんか?

「寝かしつけに何時間もかかるようになって、もうクタクタ…」
「どうして?」「私の何がいけないの?」

赤ちゃんの突然の夜泣きや寝ぐずりに、心身ともに疲れ果てていませんか?私も高校生から小学1年生まで、3人の娘を育てる中で、突然の夜泣きや寝ぐずりに、途方に暮れたことが何度もあります。

でも、大丈夫です。赤ちゃんの「睡眠退行」は、決してママのせいではありません。成長の証なのです。

こんにちは!現役ママナースの皐月です。

この記事では、ママナースの視点から、赤ちゃんの睡眠退行がなぜ起こるのか、月齢別の特徴、そして夜泣きや寝ぐずりを乗り越えるための具体的な対策を、分かりやすく解説します。一人で抱え込まず、一緒にこの時期を乗り越えていきましょう。

この記事でわかること

  • 赤ちゃんの「睡眠退行」って何?突然の夜泣き・寝ぐずりの原因
  • 睡眠退行はいつから?月齢別の特徴と期間
  • 睡眠退行を乗り越える!ママナースが教える具体的な対策
  • こんな時は専門家へ相談を
  • ママナースからのメッセージ:睡眠退行は成長の証

1. 赤ちゃんの「睡眠退行」って何?突然の夜泣き・寝ぐずりの原因

「睡眠退行」とは、これまで順調に寝ていた赤ちゃんが、ある時期から突然、夜中に何度も起きたり、寝ぐずりがひどくなったりする現象のことです。これは、赤ちゃんが心身ともに大きく成長しているサインであり、決して後退しているわけではありません。

【結論】赤ちゃんの「睡眠退行」とは、これまで順調だった睡眠が一時的に乱れる現象で、心身の大きな成長のサインです。主な原因は、脳の急速な発達による新しいスキル習得(寝返り、ハイハイ、言葉など)、歯の生え始めや成長痛などの身体的変化、離乳食開始や保育園入園などの生活リズムの変化、そしてママやパパと離れることへの分離不安や環境の変化によるストレスが挙げられます。

主な原因としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 脳の発達 : 脳が急速に発達し、新しいスキル(寝返り、ハイハイ、つかまり立ち、言葉など)を習得しようとすることで、脳が興奮し、睡眠に影響が出ることがあります。
  • 身体的な変化 : 歯が生える、成長痛、運動量の増加など、身体的な不快感が睡眠を妨げることがあります。
  • 生活リズムの変化 : 離乳食の開始、保育園への入園など、生活リズムの変化が睡眠に影響を与えることがあります。
  • 分離不安 : ママやパパと離れることへの不安が強くなり、夜中に目を覚まして親を求めることがあります。
  • 環境の変化 : 引っ越し、旅行、家族構成の変化など、周囲の環境の変化がストレスとなり、睡眠に影響が出ることがあります。

2. 睡眠退行はいつから?月齢別の特徴と期間

睡眠退行は、特定の月齢で起こりやすい傾向がありますが、個人差が大きいです。

【結論】睡眠退行は個人差が大きいものの、生後4ヶ月頃(身体的発達が著しい時期)に最も多く見られ、生後6〜8ヶ月頃(ハイハイ、つかまり立ち、分離不安)、生後12ヶ月頃(歩き始め、言葉の発達)、1歳半〜2歳頃(自我の芽生え、イヤイヤ期)にも起こりやすいです。期間は数日から数週間、長い場合は1ヶ月以上続くこともあります。

  • 生後4ヶ月頃 : 最も多くの赤ちゃんに現れる睡眠退行です。寝返りを始めるなど、身体的な発達が著しい時期です。
  • 生後6〜8ヶ月頃 : ハイハイやつかまり立ちを始める時期に起こりやすいです。分離不安が強まることもあります。
  • 生後12ヶ月頃 : 歩き始めたり、言葉を話し始めたりする時期に起こりやすいです。
  • 1歳半〜2歳頃 : 自我の芽生えやイヤイヤ期と重なり、寝ぐずりがひどくなることがあります。

睡眠退行の期間は、数日から数週間、長い場合は1ヶ月以上続くこともあります。

3. 睡眠退行を乗り越える!ママナースが教える具体的な対策

睡眠退行は、赤ちゃんの成長の証。焦らず、以下の対策を試しながら乗り越えていきましょう。

【結論】睡眠退行を乗り越えるためには、規則正しい生活リズムを整え、日中の活動で適度な疲労感を与え、朝の光を浴びて体内時計をリセットしましょう。寝る前の絵本や歌、マッサージなど毎日同じ寝かしつけルーティンを作り、安心できる睡眠環境(暗く静かで適温・適湿な寝室、安全な寝床)を整えることが重要です。添い寝や添い乳も有効ですが、ママ自身の休息や気分転換も忘れずに行い、完璧を目指さないことが大切です。

生活リズムを整える

  • 規則正しい生活 : 毎日同じ時間に起き、同じ時間に寝ることを心がけましょう。お昼寝の時間もできるだけ一定に。
  • 日中の活動 : 日中は体を動かしてたくさん遊び、適度な疲労感を与えることで、夜ぐっすり眠れるようになります。
  • 朝の光を浴びる : 朝起きたらカーテンを開けて、太陽の光を浴びさせましょう。体内時計がリセットされ、生活リズムが整いやすくなります。

寝かしつけルーティンを作る

  • 毎日同じ流れ : 寝る前に絵本を読む、歌を歌う、マッサージをするなど、毎日同じ寝かしつけルーティンを作りましょう。赤ちゃんは「これをしたら寝る時間」と認識し、安心して眠りに入りやすくなります。
  • 入眠儀式 : 抱っこ、授乳、トントンなど、赤ちゃんが安心できる入眠儀式を見つけましょう。ただし、特定の儀式がないと眠れない、という状況にならないよう、徐々に自力で眠れるように促すことも大切です。

安心できる睡眠環境を整える

  • 寝室の環境 : 寝室は暗く、静かで、適度な温度・湿度に保ちましょう。室温は20〜22度、湿度は50〜60%が目安です。
  • 安全な寝床 : 赤ちゃんが安全に眠れるよう、寝具や寝床の環境を整えましょう。窒息の危険があるものは置かないように。
  • 添い寝・添い乳 : 赤ちゃんが安心できるよう、添い寝や添い乳も有効な手段です。ただし、ママの負担にならない範囲で。

ママ自身のセルフケアも忘れずに

  • 休息をとる : 赤ちゃんが寝ている間に、ママも一緒に休む時間を確保しましょう。短時間でも仮眠をとることで、心身の疲労を軽減できます。
  • 完璧を目指さない : 毎日完璧な育児をする必要はありません。時には家事を手抜きしたり、家族や友人に頼ったりすることも大切です。
  • 気分転換 : 好きな音楽を聴く、温かい飲み物を飲む、軽いストレッチをするなど、気分転換になる時間を作りましょう。

4. こんな時は専門家へ相談を

【結論】睡眠退行が長期にわたり、ママの心身の負担が大きい場合、赤ちゃんの体重増加不良や成長の遅れが見られる場合、日中の活動や機嫌にも影響が出ている場合、または発達障害や精神疾患の可能性が考えられる場合は、かかりつけの小児科医、地域の保健センター、発達相談窓口など、専門家へ迷わず相談しましょう。

  • 睡眠退行が長期にわたり、ママの心身の負担が大きい場合
  • 赤ちゃんの体重増加不良や成長の遅れが見られる場合
  • 日中の活動や機嫌にも影響が出ている場合
  • 発達障害や精神疾患の可能性が考えられる場合

心配なことがあれば、かかりつけの小児科医、地域の保健センター、発達相談窓口などに相談してください。専門家のアドバイスは、きっとあなたの助けになります。

まとめ:ママナースからのメッセージ:睡眠退行は成長の証

赤ちゃんの睡眠退行は、ママにとって本当に辛い時期です。しかし、これは赤ちゃんが新しいスキルを習得し、心身ともに大きく成長している証なのです。

「うちの子、頑張ってるんだな」と、温かい目で見守ってあげてください。

そして、何よりもママ自身を大切にしてください。一人で抱え込まず、家族や周囲の人、専門機関に頼ることをためらわないでくださいね。

この時期を乗り越えた先には、きっとまた、ぐっすり眠る赤ちゃんの寝顔と、穏やかな日々が待っています。