「うちの子、何か才能あるのかな？」その焦り、あなたは、心から楽しめていますか？
- 「〇〇ちゃんは、ピアノが上手で、コンクールに出るらしいよ」
- 「〇〇くんは、サッカーが上手で、プロを目指してるらしいよ」
- 「うちの子も、何か才能を見つけてあげないと…」
子どもの「才能」を見つけようと、習い事をたくさんさせたり、早期教育に力を入れたりするママ、多いのではないでしょうか。
そして、他の子と比べて、焦りや不安を感じていませんか？
3姉妹の母である私も、かつては、この「才能探し」に、頭を悩ませてきました。
「この子には、どんな才能があるんだろう？」
「この子の才能を、どうやって伸ばしてあげればいいんだろう？」
そんな不安に、押しつぶされそうになる日もありました。
でも、ナースとして、そして、母として、たくさんの子どもたちと接してきた中で、私は、あることに気づいたんです。
それは、子どもの「才能」を見つけることよりも、子どもの「好き」を一緒に楽しむことが、何よりも大切だ、ということ。
そして、それが、子どもの個性を伸ばすことに繋がるのだ、と。
今日は、そんな、子どもの「才能」について悩むママへ。
子どもの個性を伸ばすための、３つのヒントについて、お話しさせてください。
なぜ「才能」を見つけようと焦ってしまうのか？それは「親の期待」と「不安」
まず、知っておいてほしいこと。
それは、親が子どもの「才能」を見つけようと焦るのは、決して、あなたが悪いからではありません。
そこには、様々な理由が隠されています。
- 親の期待：自分の子どもには、将来、幸せになってほしい、成功してほしい、という親の強い願い。
- 他の子との比較：他の子と比べて、自分の子どもが劣っているのではないか、という不安。
- 情報過多：早期教育や習い事に関する情報が溢れていて、何が正解なのかわからなくなる。
これらの要因が、複雑に絡み合い、親の心を、深く傷つけてしまうのです。
子どもの「好き」を一緒に楽しむことが、なぜ「才能」を伸ばすのか？それは「内発的動機付け」
では、子どもの「好き」を一緒に楽しむことが、なぜ「才能」を伸ばすことに繋がるのでしょうか。
それは、**「内発的動機付け」**という、心の仕組みが関係しています。
子どもが「好き」なことに夢中になることで、
- 自ら学び、成長する力：誰かに言われなくても、自ら進んで学び、成長する力が育まれます。
- 集中力と探求心：好きなことには、時間を忘れて没頭し、深く探求する力を発揮します。
- 自己肯定感：「好き」なことを通して、成功体験を積み重ねることで、自己肯定感が高まります。
つまり、子どもの「好き」は、子どもの「才能」を伸ばすための、最も強力な原動力なのです。
子どもの個性を伸ばす！「好き」を一緒に楽しむ３つのヒント
では、どうすれば、私たちは、子どもの「好き」を一緒に楽しみ、個性を伸ばしてあげられるのでしょうか。
ヒント１：「観察」する。子どもが何に興味を持ち、何に夢中になっているのか
まず、子どもが何に興味を持ち、何に夢中になっているのかを、じっくり観察することを意識しましょう。
- どんな遊びが好きか。
- どんなことに、時間を忘れて没頭しているか。
- どんな時に、目を輝かせているか。
親が、子どもの興味や関心に気づき、それを認めてあげることで、子どもは、「ママは、私のことを見てくれている」と感じ、安心して、自分の「好き」を表現できるようになります。
ヒント２：「共感」する。子どもの「好き」な気持ちに寄り添う
子どもの「好き」な気持ちに、共感し、一緒に楽しむ姿勢を見せることが大切です。
「〇〇ちゃん、絵を描くのが、本当に好きだね！ママも、一緒に描いてみようかな！」
「〇〇くん、電車、本当に詳しいね！ママも、教えてほしいな！」
と、親も一緒に楽しむことで、子どもは、「ママは、私のことを理解してくれている」と感じ、親子の絆が深まります。
ヒント３：「環境」を整える。子どもが自分の「好き」を追求できる機会を提供する
子どもが自分の「好き」を追求できるような環境（道具、場所、時間など）を提供することも大切です。
- 絵を描くのが好きなら、画材を揃えてあげる。
- ブロック遊びが好きなら、色々な種類のブロックを与えてあげる。
- 本を読むのが好きなら、図書館に連れて行ってあげる。
親は、子どもが、自分の「好き」を存分に発揮できるような「舞台」を用意してあげる「プロデューサー」のような存在です。
親も「完璧な親」を手放す勇気を持つ
親自身も、完璧な親を目指すのではなく、子どもと一緒に「好き」を楽しむ心の余裕を持つことが大切です。
「完璧な親」を目指すあまり、子どもに過度な期待を押し付けたり、自分を追い詰めてしまったりしていませんか？
- 多少、子どもが好きなことに時間を費やしても、大丈夫。
- 多少、子どもの「好き」が、世間一般の「才能」と違っても、大丈夫。
親が「完璧」を手放すことで、子どもも、失敗を恐れず、新しいことに挑戦できるようになります。
子どもの心を豊かに育むために
子どもの「才能」を見つけるより、子どもの「好き」を一緒に楽しむこと。
それが、子どもの個性を伸ばし、自己肯定感を育むための、最も大切なことです。
親子の絆を深め、子どもが心豊かに育つための魔法。
今日から、あなたも、この魔法を、実践してみませんか？
どうか、あなたの目の前で、目を輝かせている我が子を、
「才能がない子」だと、決めつけないでください。
その「好き」は、あなたへの、そして、自分自身への、大切なメッセージなのですから。