「うちの子、いつになったらおしゃべりするの?」赤ちゃんの「初めての意味のある言葉」は、感動と同時に不安も感じますよね。
クーイング、喃語(なんご)と、赤ちゃんの「おしゃべり」が少しずつ増えてくると、次に待ち遠しくなるのが「初めて意味のある言葉」ですよね。
「『まんま』って言ったかも!?」「今の、『ぱぱ』じゃなかった?」
そんな風に、赤ちゃんの口元に全神経を集中させているママ・パパも多いのではないでしょうか。
私も高校生から小学1年生まで、3姉妹を育ててきましたが、初めて「まーま」と呼ばれた(気がした)日の感動は、今でも忘れられません。その一方で、周りの子の成長と比べて、「うちの子はまだかな?」と、少しだけ焦る気持ちもありました。
こんにちは!現役ママナースの皐月です。
この記事では、ママナースの視点から、赤ちゃんが意味のある言葉(初語)を話し始める時期の目安 や、言葉の発達を促すために親ができる関わり方 について、詳しく解説していきます。
この記事でわかること
- 赤ちゃんの「初語」はいつから?平均と個人差
- これって初語?喃語と初語の見分け方
- 言葉の発達、ちょっと心配な時のチェックリスト
- 赤ちゃんの「話したい!」気持ちを育む、親子の関わり方
- まとめ:焦らないで、その子だけの「初めて」を待とう
1. 赤ちゃんの「初語」はいつから?平均と個人差
一般的に、赤ちゃんが意味のある言葉(初語)を話し始めるのは、1歳前後 と言われています。しかし、これはあくまで平均的な目安。言葉の発達には、非常に大きな個人差があります。
【結論】赤ちゃんの初語は一般的に1歳前後ですが、個人差が大きく、早い子では生後8ヶ月頃から、ゆっくりな子では1歳半頃に初めての言葉が出ることも珍しくありません。大切なのは、周りの子と比べるのではなく、その子なりのペースで発達しているかを見守ることです。
- 早い子では生後8ヶ月頃 から、「まんま」「ぱぱ」など、意味のある言葉を話し始める子もいます。
- ゆっくりな子では1歳半頃 に、初めての言葉が出る子も珍しくありません。
大切なのは、周りの子と比べることではなく、その子なりのペースで発達しているか を見守ることです。
「まんま」「ぱぱ」は言いやすい?最初の言葉あるある
赤ちゃんが最初に話す言葉には、いくつかの傾向があります。
- 発音しやすい音 : 「ま」「ぱ」「ば」といった、唇を閉じてから開く音(両唇音)は、赤ちゃんにとって発音しやすいため、「まんま」「ぱぱ」「ばぁば」などが最初の言葉になりやすいです。
- 赤ちゃんにとって身近なもの : 毎日何度も耳にする「ママ」や「パパ」、大好きなご飯を意味する「まんま」、いないいない「ばあ」など、赤ちゃんにとって身近で、感情と結びつきやすい言葉が初語になることが多いです。
「ママ」より先に「まんま」を覚えて、ちょっとショック…なんていうのは、子育ての「あるある」ですよね(笑)。
2. これって初語?喃語と初語の見分け方
「うちの子、『まんまんま』とは言うけど、これって初語?」
喃語と初語の違いに、迷うこともありますよね。見分けるポイントは、**「意味を理解して使っているか」**どうかです。
【結論】喃語と初語の見分け方は、「意味を理解して使っているか」がポイントです。喃語は意味がなく音の響きや口の動きを楽しむ段階ですが、初語は特定の対象(人や物)を指して一貫してその言葉を使うようになります。例えば、ママを見て「まんま」、ご飯を見て「まんま」と言うようになったら、それは初語のサインです。
- 喃語 : 特に意味はなく、音の響きや口の動きを楽しんでいる段階。「まんまんま」と言いながら、ママ以外の人を見ていたり、全く関係ない場面で言ったりします。
- 初語 : 特定の対象(人や物)を指して、一貫してその言葉を使う ようになります。ママを見て「まんま」、ご飯を見て「まんま」と言うようになったら、それは初語のサインです。
3. 言葉の発達、ちょっと心配な時のチェックリスト
言葉の発達は個人差が大きいですが、もし心配な場合は、以下の点をチェックしてみてください。
【結論】言葉の発達に不安を感じたら、1歳を過ぎても指差しをしない、親の言うことを理解している様子があまりない(「ちょうだい」と言っても物を渡さないなど)、音や声かけへの反応が乏しい、喃語が全く出ない、または極端に少ないといったサインがないかチェックしましょう。これらのサインが見られる場合は、1歳半健診などでかかりつけの小児科医や地域の保健師さんに相談し、専門家のアドバイスを求めることが大切です。
- 1歳を過ぎても、指差しをしない
- 親の言うことを理解している様子があまりない (「ちょうだい」と言っても物を渡そうとしない、など)
- 音や声かけへの反応が乏しい
- 喃語が全く出ない、または極端に少ない
これらのサインが見られる場合は、1歳半健診などで、かかりつけの小児科医や地域の保健師さんに相談してみましょう。専門家の視点から、適切なアドバイスをもらえます。
4. 赤ちゃんの「話したい!」気持ちを育む、親子の関わり方
赤ちゃんの言葉の発達は、日々のコミュニケーションの中で育まれていきます。焦らず、楽しみながら、赤ちゃんの「話したい」気持ちを引き出してあげましょう。
【結論】赤ちゃんの「話したい!」気持ちを育むには、日々のコミュニケーションが重要です。たくさん話しかけ(実況中継)、赤ちゃんの言葉に意味を添えて返してあげましょう。絵本の読み聞かせで言葉のシャワーを浴びせ、要求を先回りしすぎず、赤ちゃんが言葉で伝えようとする「間」を大切にすることで、言葉を話す練習になります。
- たくさん話しかける(実況中継) : 「お花がきれいだね」「ワンワンがいるね」など、ママやパパが見ているもの、感じていることを、たくさん言葉にして聞かせてあげましょう。
- 赤ちゃんの言葉に「意味」を添える : 赤ちゃんが「まんま」と言ったら、「そうね、まんま(ご飯)だね。おいしいね」と、言葉に意味を添えて返してあげましょう。これにより、言葉と意味が結びついていきます。
- 絵本の読み聞かせ : 色々な物の名前や、簡単なストーリーに触れることは、言葉のシャワーを浴びせる最高の機会です。指差しをしながら、「ワンワン、かわいいね」などと話しかけてあげましょう。
- 要求を先回りしすぎない : 赤ちゃんが指をさしたり、「あー」と言ったりして何かを伝えようとしている時、すぐに「お茶が欲しいのね」と察して与えるのではなく、「お茶が欲しいのかな?」と一度言葉にして問いかけてあげましょう。赤ちゃんが「うん」と頷いたり、声を出したりするのを待つ、少しの「間」が、言葉を話す練習になります。
まとめ:焦らないで、その子だけの「初めて」を待とう
赤ちゃんの初語は、子育ての中でも特に感動的な瞬間のひとつです。その瞬間がいつ訪れるのか、ドキドキしながら待つのも、親の楽しみですよね。
周りの子と比べて、焦ったり、不安になったりする必要は全くありません。言葉の発達は、その子の個性そのものです。
大切なのは、赤ちゃんが「伝えたい」と思った時に、ママやパパが笑顔で応えてくれる安心感です。たくさんの愛情と、豊かな言葉のシャワーの中で、赤ちゃんは自分のペースで、おしゃべりの準備を進めています。
その子だけの、特別な「初めての一言」。楽しみに待ってあげてくださいね。
