初期症状

【ママナースが解説】熱性けいれん、慌てないで!症状・対処法・予防と病院に行く目安

その小さな体が、突然ピクピクと…その時、あなたは冷静でいられますか?

高熱を出して眠っていた我が子が、突然、白目をむいて体を硬直させ、手足をガクガクと震え始めた。

その光景は、親にとって、まさに悪夢。

「どうしよう…!」
「救急車を呼ぶべき?」
「このまま、死んでしまうんじゃないか…」

子どもの熱性けいれんは、親にとって最も衝撃的で、そして最もパニックに陥りやすい状況の一つですよね。どう対応すればいいのか分からず、一人で抱え込んでいませんか?

こんにちは!高校生から小学1年生まで、3人の娘たちの子育ての中で、熱性けいれんを経験し、その度に冷静な対処を心がけてきた、現役ママナースの皐月です。

まず、あなたにお伝えしたいのは、熱性けいれんは、決して珍しいことではありません。 そして、ほとんどの場合、後遺症を残すことなく治まります。 大切なのは、正しい知識を持ち、冷静に対処すること です。

この記事では、そんなあなたの不安を解消するために、熱性けいれんの主な症状 から、けいれんが起きた時の具体的な対処法予防策 、そして**「こんな時は病院へ」という受診の目安**まで、専門家の視点と実体験を交えて、徹底的に解説します。

さあ、お子さんの大切な体を守るための一歩を、一緒に踏み出しましょう。

この記事でわかること

  • 熱性けいれんってどんな病気?症状と原因
  • 【緊急時】熱性けいれんが起きた時の対処法「5つのポイント」
  • 熱性けいれんの予防と再発防止
  • 【ママナースの視点】こんな時は病院へ!受診の目安
  • まとめ:正しい知識が、親子の「安心」を育む

1. 熱性けいれんってどんな病気?症状と原因

熱性けいれんは、乳幼児期(生後6ヶ月〜5歳頃)に、発熱に伴って起こるけいれんです。脳が未熟なために、急激な体温の上昇に脳が過敏に反応して起こると考えられています。

【結論】熱性けいれんは、乳幼児期(生後6ヶ月〜5歳頃)に発熱に伴って起こるけいれんで、脳の未熟さから急激な体温上昇に脳が過敏に反応して発生します。主な症状は意識消失、全身の硬直、手足のガクガクとした震え、唇のチアノーゼで、ほとんどが数分以内に治まります。原因は急激な体温上昇、ウイルス感染、遺伝的要因が挙げられます。

主な症状

  • 意識がなくなる: 呼びかけに反応しない、白目をむく、目が一点を見つめる。
  • 全身の硬直: 体が突っ張って硬くなる。
  • 手足のガクガク: 手足が左右対称に、リズミカルにガクガクと震える。
  • 唇が紫色になる: 呼吸が一時的に止まるため、チアノーゼ(唇や顔色が紫色になる)が見られることがあります。
  • 持続時間: ほとんどの場合、**数分以内(5分以内)**で治まります。
  • けいれん後: けいれんが治まった後は、眠ってしまったり、ぐったりしたりすることが多いです。

原因

  • 急激な体温の上昇: 発熱の初期、体温が急激に上昇するタイミングで起こりやすいです。
  • ウイルス感染: 風邪やインフルエンザ、突発性発疹など、様々なウイルス感染が引き金となります。
  • 遺伝的要因: 家族に熱性けいれんの既往がある場合、起こりやすい傾向があります。

<ママナースの視点>
熱性けいれんは、脳炎や髄膜炎などの重篤な病気と区別する必要があります。けいれんの様子をよく観察し、医師に正確に伝えることが重要です。

2. 【緊急時】熱性けいれんが起きた時の対処法「5つのポイント」

けいれんが始まったら、親はパニックになりがちですが、以下のポイントを冷静に実践しましょう。

【結論】熱性けいれん発生時は、まず落ち着いてけいれんの時間を正確に計り(5分以上続く場合は救急車)、安全な平らな場所に寝かせ、口の中に物を入れず、衣服を緩めて呼吸を楽にしましょう。けいれんの様子(全身か部分か、左右対称か、目の動き、呼吸、顔色)を観察し、可能なら動画撮影を。吐き戻しに備え顔を横向きにし、治まったら無理に起こさず体を休ませ、必ず医療機関を受診しましょう。

1.落ち着いて、時間を計る

  • 最も重要です。 けいれんが始まった時間と、治まった時間を正確に計りましょう。5分以上続く場合は、救急車を呼ぶ目安になります。

2.安全を確保する

  • 平らな場所に寝かせる: けいれん中に転落したり、頭をぶつけたりしないよう、安全な場所に寝かせましょう。
  • 口の中に物を入れない: 舌を噛むのを防ごうと、指やタオルなどを口に入れるのは絶対にやめましょう。窒息の原因になったり、指を噛まれたりする危険があります。
  • 衣服を緩める: 首元や胸元の衣服を緩め、呼吸を楽にしてあげましょう。

3.けいれんの様子を観察する

  • 全身か、部分か: 体全体がけいれんしているのか、手足だけなのか、顔だけなのか。
  • 左右対称か、非対称か: 左右の手足が同じように動いているか。
  • 目の動き: 白目をむいているか、一点を見つめているか。
  • 呼吸の様子: 呼吸が止まっているか、苦しそうか。
  • 色: 顔色や唇の色はどうか。
    可能であれば、スマートフォンなどで動画を撮影しておくと、医師の診断に非常に役立ちます。

4.吐き戻しに注意する

  • けいれん中に吐いてしまうことがあります。吐物が喉に詰まらないよう、顔を横向きにしてあげましょう。

5.けいれんが治まったら

  • 体を休ませる: けいれんが治まった後は、眠ってしまったり、ぐったりしたりすることが多いです。無理に起こさず、体を休ませてあげましょう。
  • 病院へ: けいれんが治まったら、必ず医療機関を受診しましょう。初めてのけいれんの場合は、救急車を呼ぶか、夜間休日診療所を受診してください。

3. 熱性けいれんの予防と再発防止

熱性けいれんを完全に予防することは難しいですが、再発のリスクを減らすための対策はあります。

【結論】熱性けいれんの予防と再発防止には、発熱時の急激な体温上昇に注意し、薄着や室温調整で体を温めすぎないようにしましょう。熱性けいれんの既往がある場合は、医師の指示に従い、発熱初期に解熱剤を適切に使用したり、抗けいれん剤(ダイアップ坐薬など)を予防的に投与したりすることが有効です。

1.発熱時の急激な体温上昇に注意

  • 熱が上がり始めの時期に、体を温めすぎないように注意しましょう。薄着にし、室温を快適に保ちましょう。

2.解熱剤の適切な使用

  • 熱性けいれんの既往があるお子さんの場合、発熱の初期に医師から処方された解熱剤を適切に使用することで、急激な体温上昇を抑え、けいれんの予防に繋がることがあります。必ず医師の指示に従いましょう。

3.抗けいれん剤の予防投与

  • 熱性けいれんを繰り返すお子さんや、重症化のリスクが高いお子さんの場合、医師の判断で、発熱時に抗けいれん剤(ダイアップ坐薬など)を予防的に使用することがあります。これも必ず医師の指示に従いましょう。

4. 【ママナースの視点】こんな時は病院へ!受診の目安

熱性けいれんが治まったら、必ず医療機関を受診しましょう。特に以下のような場合は、緊急性が高いので、迷わず救急車を呼んでください。

【結論】熱性けいれん後、けいれんが5分以上続く、繰り返す、左右非対称、けいれん後も意識が戻らない・ぐったりしている、発熱がないのにけいれん、生後6ヶ月未満でのけいれん、頭部外傷後のけいれん、嘔吐を繰り返す・首が硬いなど髄膜炎や脳炎が疑われる症状がある場合は、緊急性が高いため迷わず救急車を呼びましょう。受診時には、けいれんの時間、様子、前後の状況をメモしておくとスムーズです。

  • けいれんが5分以上続く
  • けいれんを繰り返す
  • けいれんが左右非対称である
  • けいれん後も意識が戻らない、ぐったりしている
  • 発熱がないのにけいれんを起こした
  • 生後6ヶ月未満でけいれんを起こした
  • 頭を強く打った後にけいれんを起こした
  • 嘔吐を繰り返す、首が硬いなど、髄膜炎や脳炎が疑われる症状がある

<受診時のポイント>

  • けいれんが始まった時間と治まった時間
  • けいれんの様子(全身か部分か、左右対称か非対称か、目の動きなど)
  • けいれん前の様子、発熱の有無
  • けいれん後の様子
    などをメモしておくと、診察がスムーズに進みます。

まとめ:正しい知識が、親子の「安心」を育む

熱性けいれんは、親にとって非常に衝撃的な出来事ですが、正しい知識と冷静な対処法を知っていれば、慌てずに対応することができます。

大切なのは、けいれんの様子をよく観察し、安全を確保すること。

そして、けいれんが治まったら、必ず医療機関を受診すること です。

あなたのその冷静な判断と、温かいサポートが、お子さんの回復を早める何よりの力になります。このガイドが、あなたの不安を少しでも和らげ、お子さんとご家族の健康を守る一助となれば幸いです。

【ママナースが解説】水ぼうそう、どう乗り切る?症状・感染経路・ホームケアと登園・登校の目安

その水ぶくれ、もしかして水ぼうそう?夏に増える子どもの病気に、不安を感じていませんか?

保育園や幼稚園で「水ぼうそうが流行しています」というお知らせ。

数日後、我が子の体に赤いブツブツが…。

「これって、水ぼうそうかな?」
「全身に広がったらどうしよう…」
「かゆくて掻きむしらないかな?」

水ぼうそうは、特徴的な発疹と強いかゆみを伴うため、親としては心配になりますよね。

「これって、うつるの?」
「家でどう看病すればいいの?」

そんな不安と疑問で、頭がいっぱいになっていませんか?私も3人の娘たちの子育ての中で、全員が水ぼうそうを経験し、その度に看病に明け暮れてきました。特に、夜中に強いかゆみで眠れない娘をなだめるのは、本当に大変でしたね。

こんにちは!高校生から小学1年生まで、3人の娘を育てる現役ママナースの皐月です。

お伝えしたいのは、**水ぼうそうは、ほとんどの場合、自然に治る病気です。**そして、正しい知識と適切なホームケアで、お子さんのつらさを和らげ、乗り切ることができます。

この記事では、そんなあなたの不安を解消するために、水ぼうそうの主な症状から、感染経路と予防策家庭でできる具体的なホームケア、そして登園・登校の目安まで、私の実体験とママナースとしての専門家の視点から分かりやすく解説します。

さあ、正しい知識を武器に、水ぼうそうからお子さんとご家族を守り抜きましょう。

この記事でわかること

  • 水ぼうそうってどんな病気?主な症状と感染経路をママナースが解説
  • 家庭でできる!水ぼうそうのホームケアと予防策
  • 登園・登校はいつから?水ぼうそうの目安と注意点
  • こんな時は迷わず病院へ!水ぼうそうの危険なサインと受診の目安
  • 正しい知識で、水ぼうそうを乗り切ろう!ママナースからのメッセージ

水ぼうそうってどんな病気?症状と感染経路

水ぼうそう(水痘)は、水痘・帯状疱疹ウイルスによって引き起こされる感染症です。非常に感染力が強く、一度かかると免疫ができるため、通常は二度かかることはありません。

【結論】水ぼうそうは、水痘・帯状疱疹ウイルスによる感染力が非常に強い病気で、発熱と全身に広がる水疱性の発疹、強いかゆみが特徴です。発疹は赤いブツブツから水ぶくれ、かさぶたへと変化し、様々な状態のものが混在します。感染経路は空気感染、飛沫感染、接触感染があり、発疹が出る1〜2日前からすべてかさぶたになるまで感染力があります。

主な症状

  1. 発熱:
    • 発疹が出る前後に、37〜38℃程度の発熱が見られることがあります。熱が出ないこともあります。
  2. 発疹:
    • 体幹(お腹や背中)から始まり、顔、手足へと全身に広がります。最初は赤い小さなブツブツですが、数時間で水ぶくれになり、その後かさぶたになります。
    • 発疹は、時期によって様々な状態のものが混在しているのが特徴です(赤いブツブツ、水ぶくれ、かさぶた)。
  3. 強いかゆみ:
    • 水ぶくれは強いかゆみを伴います。掻きむしると、細菌感染を起こしたり、傷跡が残ったりすることがあります。
  4. その他:
    • 口の中にも発疹ができることがあり、痛むため食事が摂りにくくなることがあります。

感染経路

  • 空気感染: 咳やくしゃみで飛び散ったウイルスを吸い込むことで感染します。
  • 飛沫感染: 感染者の唾液や鼻水に含まれるウイルスを吸い込むことで感染します。
  • 接触感染: 発疹の中の液に直接触れることで感染します。

<ママナースの視点>
水ぼうそうは、発疹が出る1〜2日前から、すべてのかさぶたになるまで感染力があります。特に、水ぶくれの時期が最も感染力が強いです。特効薬はなく、症状を和らげる対症療法が中心となります。私の娘も、全身に発疹が広がった時は、本当に可哀想で、早く治ってほしいと願うばかりでした。

【家庭でできる】水ぼうそうのホームケアと予防策

水ぼうそうは、家庭でのケアが非常に重要です。お子さんのつらさを和らげ、感染を広げないためのポイントを押さえましょう。

【結論】水ぼうそうのホームケアは、強いかゆみ対策(冷やす、処方薬を塗る、爪を短く切る、手袋着用)と清潔保持(毎日入浴、ぬるめのお湯、優しく洗う)が中心です。口の発疹で食事が摂れない場合は、水分補給を最優先し、刺激の少ないものを与え、安静にさせましょう。予防策としては、任意接種の予防接種、手洗い・うがいの徹底、タオルの共用を避けることが重要です。

ホームケア

  1. かゆみ対策:
    • 冷やす: 痒い部分を冷たいタオルなどで冷やすと、かゆみが和らぎます。
    • 薬を塗る: 医師から処方されたかゆみ止めの塗り薬を、指示通りに塗りましょう。掻きむしりによる細菌感染を防ぐためにも重要です。
    • 爪を短く切る: 掻きむしりによる皮膚の損傷を防ぐため、爪を短く切り、清潔に保ちましょう。夜間、無意識に掻いてしまう場合は、手袋を着用させるのも有効です。
  2. 清潔を保つ:
    • 毎日入浴し、石鹸をよく泡立てて優しく洗い、シャワーで流しましょう。熱いお湯はかゆみを増すので、ぬるめのお湯に。
    • 入浴後は、清潔なタオルで優しく水分を拭き取り、すぐに処方された薬を塗りましょう。
  3. 水分補給と食事:
    • 口の中に発疹ができて痛む場合は、脱水にならないよう、冷たくて喉ごしの良いもの(麦茶、ゼリー、アイスクリームなど)を少量ずつ、頻繁に与えましょう。
    • 刺激の強いもの(酸っぱいもの、塩辛いもの)は避けましょう。
  4. 安静にする:
    • 無理に遊ばせず、ゆっくり休ませましょう。睡眠は、回復を促す最高の薬です。

予防策

  1. 予防接種:
    • 水ぼうそうワクチンは、任意接種ですが、接種することで発症を抑えたり、重症化を防いだりする効果があります。かかりつけ医と相談して検討しましょう。
  2. 手洗い・うがいを徹底:
    • 基本的な感染対策を徹底しましょう。
  3. タオルの共用を避ける:
    • 家族間での感染を防ぐため、タオルや食器の共用は避けましょう。

<ママナースの視点>
水ぼうそうの看病で一番大変だったのは、やはりかゆみ対策でした。娘が夜中に掻きむしってしまわないか心配で、私もなかなか眠れませんでした。処方された薬をこまめに塗ってあげたり、冷たいタオルで冷やしてあげたりと、あの手この手でかゆみを和らげるようにしていましたね。

【ママナースの視点】登園・登校の目安と注意点

水ぼうそうは、学校保健安全法で**「すべて発疹が痂皮(かさぶた)になるまで」**は出席停止と定められています。これは、感染を広げないために非常に重要です。

【結論】水ぼうそうの登園・登校の目安は、すべての発疹が水ぶくれではなく「かさぶた」になっていることです。感染力が非常に強いため、学校保健安全法で出席停止が定められています。医師の許可を得てから登園・登校し、かさぶたになってもかゆみが続く場合は掻きむしらないよう注意し、治癒後も体調の変化に気をつけましょう。

  • 登園・登校の目安:
    • すべての発疹が、水ぶくれではなく、かさぶたになっていること。
    • 医師の許可を得てから登園・登校しましょう。
  • 注意点:
    • かさぶたになっても、しばらくはかゆみが続くことがあります。掻きむしらないように注意しましょう。
    • 治った後も、体調の変化に注意し、無理のない範囲で活動させましょう。

こんな時は病院へ!受診の目安

水ぼうそうは、ほとんどが軽症で済みますが、以下のような症状が見られた場合は、迷わず医療機関を受診しましょう。

【結論】水ぼうそうの際に、高熱が続く(39℃以上)、ぐったりしている、意識がはっきりしない、けいれんを起こした、発疹がひどく痛みが強い・膿が出ている(細菌感染の疑い)、呼吸が苦しそう、口の中の発疹がひどく水分も摂れない、免疫力が低下しているお子さんの場合は、すぐに医療機関を受診してください。

  • 高熱が続く(39℃以上)
  • ぐったりしている、意識がはっきりしない、呼びかけに反応が鈍い
  • けいれんを起こした
  • 発疹がひどく、痛みが強い、または膿が出ている(細菌感染の疑い)
  • 呼吸が苦しそう、ゼーゼーする
  • 口の中の発疹がひどく、水分も摂れない
  • 免疫力が低下しているお子さん(ステロイド治療中など)

<受診時のポイント>

  • いつから、どんな症状が出たか
  • 発疹の様子(いつから出て、どこに広がっているか、水ぶくれかかさぶたか)
  • 水分はどれくらい摂れているか
  • 家庭で試したこと、その効果
    などをメモしておくと、診察がスムーズに進みます。

<ママナースの視点>
熱の高さよりも、お子さんの「元気がない」「ぐったりしている」といった全身状態をよく見てあげてください。親の「何かおかしい」という直感は、とても大切です。迷ったら、地域の小児救急電話相談(#8000)などを活用して、相談してみましょう。

まとめ:正しい知識で、水ぼうそうを乗り切ろう

水ぼうそうは、子どもがよくかかる病気ですが、正しい知識と適切なホームケアがあれば、慌てずに対応することができます。

大切なのは、お子さんのつらさに寄り添い、かゆみ対策と水分補給をしっかり行うこと。

そして、感染を広げないための予防策と、登園・登校の目安を徹底することです。

あなたのその冷静な判断と、温かい看病が、お子さんの回復を早める何よりの力になります。このガイドが、あなたの不安を少しでも和らげ、お子さんとご家族の健康を守る一助となれば幸いです。

【ママナースが解説】手足口病、どう乗り切る?症状・感染経路・ホームケアと受診の目安

そのブツブツ、もしかして手足口病?夏に増える子どもの病気に、不安を感じていませんか?

夏になると、保育園や幼稚園でよく耳にする「手足口病」。

「口の中にブツブツができて、痛がって食べられない…」
「手や足にも発疹が広がってきた…」

高熱が出ないことも多く、一見すると軽症に見えるけれど、食事が摂れなくなったり、発疹が広がったりする様子を見ると、親としては心配になりますよね。

「これって、うつるの?」
「家でどう看病すればいいの?」

そんな不安と疑問で、頭がいっぱいになっていませんか?私も3人の娘たちの子育ての中で、何度も手足口病と向き合い、その度に看病に明け暮れてきました。特に、口の中が痛くて大好きなゼリーも食べられない娘の姿を見た時は、本当に胸が締め付けられる思いでした。

こんにちは!高校生から小学1年生まで、3人の娘を育てる現役ママナースの皐月です。

お気持ち、痛いほど分かります。でも、大丈夫。**手足口病は、ほとんどの場合、自然に治る病気です。**そして、正しい知識と適切なホームケアで、お子さんのつらさを和らげ、乗り切ることができます。

この記事では、そんなあなたの不安を解消するために、手足口病の主な症状から、感染経路と予防策家庭でできる具体的なホームケア、そして**「こんな時は病院へ」という受診の目安**まで、私の実体験とママナースとしての専門家の視点から分かりやすく解説します。

さあ、正しい知識を武器に、手足口病からお子さんとご家族を守り抜きましょう。

この記事でわかること

  • 手足口病ってどんな病気?主な症状と感染経路をママナースが解説
  • 家庭でできる!手足口病のホームケアと予防策
  • こんな時は迷わず病院へ!手足口病の危険なサインと受診の目安
  • 正しい知識で、手足口病を乗り切ろう!ママナースからのメッセージ

手足口病ってどんな病気?症状と感染経路

手足口病は、その名の通り、手、足、口の中に水疱性の発疹ができるウイルス性の感染症です。夏に流行のピークを迎えることから、「夏風邪」の一種とも言われます。

【結論】手足口病は、手、足、口の中に水疱性の発疹ができるウイルス性の感染症で、夏に流行します。主な症状は口の中の痛みのある発疹、手足の発疹、発熱(微熱程度が多い)です。感染経路は、咳やくしゃみによる飛沫感染、ウイルスが付着した手で口や鼻に触れる接触感染、排泄物に含まれるウイルスが口に入る糞口感染があります。

主な症状

  • 口の中の発疹: 喉の奥や、舌、頬の内側などに、小さな水疱や潰瘍(かいよう)ができます。これが痛むため、食事が摂れなくなることがあります。
  • 手足の発疹: 手のひらや足の裏、指の間などに、赤みを帯びた小さな水疱ができます。お尻や膝にもできることがあります。
  • 発熱: 熱が出ないことも多いですが、出ても38℃台の微熱程度で、数日で下がることがほとんどです。
  • その他: 鼻水、咳、だるさ、食欲不振などを伴うこともあります。

感染経路

  • 飛沫感染: 咳やくしゃみで飛び散ったウイルスを吸い込むことで感染します。
  • 接触感染: ウイルスが付着した手で、口や鼻に触れることで感染します。
  • 糞口感染: 排泄物に含まれるウイルスが口に入ることで感染します。治った後も、数週間は便の中にウイルスが排出されることがあります。

<ママナースの視点>
手足口病は、特効薬がなく、ウイルスに対する治療法はありません。症状を和らげる対症療法が中心となります。ほとんどは軽症で済みますが、ごく稀に髄膜炎や脳炎などの合併症を引き起こすことがあります。私の娘も、口の中の発疹がひどくて、大好きなご飯が食べられず、ぐずっていた時は本当に可哀想でした。

【家庭でできる】手足口病のホームケアと予防策

手足口病は、家庭でのケアが非常に重要です。お子さんのつらさを和らげ、感染を広げないためのポイントを押さえましょう。

【結論】手足口病のホームケアは、脱水予防のための「水分補給」を最優先し、冷たくて喉ごしの良いものを少量ずつ与えましょう。食事は無理に与えず、柔らかく刺激の少ないものを。発熱時は解熱剤でつらさを和らげ、清潔を保ちましょう。予防策としては、手洗い・うがいの徹底、タオルの共用を避ける、排泄物の適切な処理、おもちゃの消毒が重要です。

ホームケア

  1. 水分補給を最優先:
    • 口の中の発疹が痛むため、食事が摂れなくなることがあります。脱水にならないよう、水分補給を最優先しましょう。
    • 冷たくて喉ごしの良いもの: 麦茶、湯冷まし、経口補水液、薄めたイオン飲料、ゼリー、プリン、アイスクリームなどがおすすめです。ストローやスプーンで少量ずつ、頻繁に与えましょう。
    • 避けるべきもの: 熱いもの、酸っぱいもの、塩辛いもの、刺激の強いものは、口の中の発疹を刺激するので避けましょう。
  2. 食事は無理に与えない:
    • 口が痛くて食べられない時は、無理に食べさせる必要はありません。水分が摂れていれば大丈夫です。食べられるようになったら、おかゆ、うどん、豆腐、卵豆腐など、柔らかくて刺激の少ないものから始めましょう。
  3. 発熱時のケア:
    • 熱が出ても、ほとんどは微熱です。ぐったりしている、つらそうにしている場合は、医師から処方された子ども用の解熱剤を使いましょう。
  4. 清潔を保つ:
    • 発疹を掻き壊さないように、爪を短く切り、清潔に保ちましょう。入浴は、熱がなく元気であれば問題ありません。石鹸をよく泡立てて優しく洗い、シャワーで流しましょう。

予防策

  1. 手洗い・うがいを徹底:
    • 外出から帰ったら、食事の前、トイレの後など、石鹸を使って丁寧に手洗いしましょう。特に、排泄物や鼻水、唾液にはウイルスが多く含まれています。
  2. タオルの共用を避ける:
    • 家族間での感染を防ぐため、タオルや食器の共用は避けましょう。
  3. 排泄物の適切な処理:
    • おむつ交換の際は、使い捨て手袋を着用し、排泄物が飛び散らないように注意しましょう。処理後は、石鹸でしっかり手洗いしましょう。
  4. おもちゃの消毒:
    • 子どもが口にするおもちゃは、こまめに消毒しましょう。アルコール消毒が有効です。

<ママナースの視点>
手足口病の看病で一番大変だったのは、やはり水分補給でした。口が痛いので嫌がるのですが、脱水だけは避けたいので、あの手この手で冷たいゼリーや薄めたイオン飲料を飲ませていました。家族への感染を防ぐために、手洗いやタオルの使い分けも徹底しましたね。

【ママナースの視点】こんな時は病院へ!受診の目安

手足口病は、ほとんどが軽症で済みますが、以下のような症状が見られた場合は、迷わず医療機関を受診しましょう。

【結論】手足口病で、水分が全く摂れない、おしっこが半日以上出ていない(脱水症状)、ぐったりしている、意識がはっきりしない、高熱が続く(39℃以上)、頭痛がひどい、嘔吐を繰り返す、けいれんを起こした、呼吸が苦しそう、発疹がひどく痛みが強い、2日以上経っても口の痛みがひどく水分も摂れない場合は、すぐに医療機関を受診してください。

  • 水分が全く摂れない、おしっこが半日以上出ていない(脱水症状)
  • ぐったりしている、意識がはっきりしない、呼びかけに反応が鈍い
  • 高熱が続く(39℃以上)
  • 頭痛がひどい、嘔吐を繰り返す
  • けいれんを起こした
  • 呼吸が苦しそう、ゼーゼーする
  • 発疹がひどく、痛みが強い
  • 2日以上経っても、口の中の痛みがひどく、水分も摂れない

<受診時のポイント>

  • いつから、どんな症状が出たか
  • 水分はどれくらい摂れているか
  • 口の中の発疹の様子
  • 家庭で試したこと、その効果
    などをメモしておくと、診察がスムーズに進みます。

<ママナースの視点>
熱の高さよりも、お子さんの「元気がない」「ぐったりしている」といった全身状態をよく見てあげてください。親の「何かおかしい」という直感は、とても大切です。迷ったら、地域の小児救急電話相談(#8000)などを活用して、相談してみましょう。

まとめ:正しい知識で、手足口病を乗り切ろう

手足口病は、夏に子どもがよくかかる病気ですが、正しい知識と適切なホームケアがあれば、慌てずに対応することができます。

大切なのは、お子さんのつらさに寄り添い、水分補給をしっかり行うこと。

そして、感染を広げないための予防策を徹底することです。

あなたのその冷静な判断と、温かい看病が、お子さんの回復を早める何よりの力になります。このガイドが、あなたの不安を少しでも和らげ、お子さんとご家族の健康を守る一助となれば幸いです。