初期症状

インフルエンザとコロナ、症状の違いは?家庭での見分け方と検査のタイミング

「これってインフル?それともコロナ?」子どもの発熱に、また悩んでいませんか?

「急な高熱と咳…これってインフルエンザ?」「でも、コロナの可能性も…」

子どもの発熱や体調不良は、親にとって本当に心配なものですよね。特に、インフルエンザと新型コロナウイルス感染症は、症状が似ているため、見分けがつかずに悩んでしまうことも多いのではないでしょうか。

私も3人の子育てをする中で、子どもが熱を出すたびに「どっちだろう…」と不安になった経験が何度もあります。インターネットには様々な情報が溢れていて、何が正しいのか分からなくなってしまいますよね。

このブログでは、現役ママナースの私が、インフルエンザとコロナの症状の違い、家庭での見分け方、そして検査を受けるべきタイミングについて、私の経験を交えながら分かりやすくお伝えします。家庭でのケアや、重症化のサイン、予防策についても満載です。もう、子どもの発熱で、一人で抱え込まないでくださいね。

インフルエンザとコロナ、症状の違いは?それぞれの特徴を理解しよう

インフルエンザと新型コロナウイルス感染症は、どちらもウイルスが原因で起こる呼吸器感染症です。症状が似ているため、区別が難しいと感じるかもしれませんが、それぞれの特徴を理解しておくことで、見分けるヒントになります。

インフルエンザの主な症状

  • 急な発症: 突然の高熱(38℃以上)で発症することが多いです。
  • 全身症状: 関節痛、筋肉痛、倦怠感、悪寒など、全身の症状が強く現れます。
  • 呼吸器症状: 咳、鼻水、喉の痛みなど。
  • 頭痛: 強い頭痛を伴うことがあります。
  • 消化器症状: 稀に嘔吐や下痢を伴うことがあります(特に子ども)。

新型コロナウイルス感染症の主な症状

  • 発熱: 発熱の程度は様々で、微熱から高熱まであります。熱が出ないケースもあります。
  • 呼吸器症状: 咳、喉の痛み、鼻水、鼻詰まりなど。インフルエンザよりも喉の痛みが強い傾向があります。
  • 倦怠感: 強い倦怠感を伴うことがあります。
  • 味覚・嗅覚障害: 味や匂いが分からなくなる症状が現れることがあります(特にデルタ株以前)。
  • 頭痛: 頭痛を伴うことがあります。
  • 消化器症状: 嘔吐や下痢を伴うことがあります。

症状の比較表

症状のポイント インフルエンザ 新型コロナウイルス感染症
発症 急な発症が多い 比較的緩やかな発症が多い
発熱 急な高熱が多い 様々(熱が出ないことも)
全身症状 関節痛、筋肉痛、倦怠感が強い 倦怠感が強い
呼吸器症状 咳、鼻水、喉の痛み 咳、喉の痛み、鼻水、鼻詰まり(喉の痛みが強い傾向)
味覚・嗅覚障害 ほとんどない 現れることがある
消化器症状 稀にあり 現れることがある

これらの症状はあくまで目安であり、個人差が大きいため、症状だけで完全に区別することは難しいです。最終的な診断には、医療機関での検査が必要です。

家庭での見分け方と検査を受けるべきタイミング

症状だけでインフルエンザとコロナを区別するのは難しいですが、家庭での観察ポイントと、検査を受けるべきタイミングを知っておくことで、適切な行動に繋がります。

家庭での見分け方(観察ポイント)

  • 発症の仕方: 突然の高熱で全身症状が強い場合はインフルエンザの可能性が高いです。比較的緩やかに症状が出始めた場合はコロナの可能性も考えられます。
  • 周囲の流行状況: 周囲でインフルエンザやコロナが流行している場合は、その感染症にかかっている可能性が高いです。
  • ワクチン接種歴: ワクチンを接種しているかどうかで、かかりやすさや重症化のリスクが変わってきます。

検査を受けるべきタイミング

  • 発熱や咳などの症状がある場合: まずはかかりつけ医に電話で相談しましょう。症状や流行状況に応じて、検査の必要性を判断してくれます。
  • 重症化リスクが高い場合: 基礎疾患がある子ども、乳幼児、高齢者などは、重症化リスクが高いため、早めに医療機関を受診し、検査を検討しましょう。
  • 周囲に感染者がいる場合: 家族や学校、職場などでインフルエンザやコロナの感染者がいる場合は、症状が軽くても検査を検討しましょう。
  • 登園・登校・出勤の目安: 検査結果によって、登園・登校・出勤の目安が変わってきます。会社や学校の規定を確認しましょう。

検査の種類

  • 抗原検査: 鼻の奥や喉の粘液を採取して検査します。短時間で結果が出ますが、発症初期は陰性になることもあります。
  • PCR検査: 鼻の奥や喉の粘液を採取して検査します。抗原検査よりも精度が高いですが、結果が出るまでに時間がかかります。

家庭でのケアと、重症化のサイン、予防策

インフルエンザもコロナも、家庭でのケアが非常に重要です。また、重症化のサインを見逃さず、早期に医療機関を受診することも大切です。

家庭でのケア

  • 安静: 十分な休息が回復には不可欠です。無理に遊ばせず、ゆっくり休ませてあげてください。
  • 水分補給: 脱水症状を防ぐため、こまめな水分補給が大切です。水、お茶、経口補水液など、子どもが飲みやすいものを少量ずつ頻回に与えましょう。
  • 食事: 消化の良いものを与えましょう。食欲がない場合は、無理に食べさせず、水分補給を優先しましょう。
  • 解熱剤: 発熱で辛そうな場合は、医師から処方された解熱剤や、小児用の解熱鎮痛剤(アセトアミノフェンなど)を使用することもできます。ただし、自己判断で乱用しないようにしましょう。
  • 加湿: 空気が乾燥していると、咳や喉の痛みが悪化することがあります。加湿器を使ったり、濡らしたタオルを干したりして、部屋の湿度を保ちましょう。

重症化のサイン(すぐに医療機関を受診!)

  • 呼吸が苦しそう、ゼーゼーしている。
  • 顔色や唇の色が悪い(チアノーゼ)。
  • ぐったりしている、意識がはっきりしない。
  • 水分が全く摂れない、おしっこが出ない。
  • 胸の痛み、強い頭痛が続く。
  • けいれんを起こした。

これらの症状が見られた場合は、迷わずすぐに医療機関を受診してください。早期の医療介入が子どもの命を守ることに繋がります。

予防策

  • 手洗い・うがい: 外出から帰ったら、石鹸で丁寧に手洗いし、うがいをしましょう。
  • マスクの着用: 感染が流行している時期や、人混みに出かける際は、マスクを着用しましょう。
  • 換気: 定期的に部屋の換気をしましょう。
  • 十分な睡眠と栄養: 免疫力を高めるために、十分な睡眠とバランスの取れた食事を心がけましょう。
  • ワクチン接種: インフルエンザワクチンや、新型コロナウイルスワクチンを接種しましょう。重症化予防に効果的です。

ママナースからのメッセージ:不安な時は一人で抱え込まないで

子どもの感染症は、親にとって本当に心配なものです。特に、インフルエンザとコロナのように症状が似ていると、余計に不安が募りますよね。

でも、どうか一人で抱え込まないでください。あなたは決して一人ではありません。大切なのは、正しい知識を持って、適切に対応することです。そして、不安な時は、いつでもかかりつけ医や地域の相談窓口、夜間・休日の救急相談ダイヤルなどを頼ってくださいね。

この情報が、少しでも皆さんの不安を和らげ、子どもの健康を守る一助となれば幸いです。あなたは、あなたのままで素晴らしい親です。どうか、自分を大切にしてくださいね。

川崎病ってどんな病気?見逃したくない初期症状と、後遺症について【ママナースが解説】

「川崎病」その名前、聞いたことはありますか?

お子さんが高熱を出した時、発疹が出た時、あなたはどんな病気を思い浮かべますか?

インフルエンザ、手足口病、突発性発疹…。

しかし、中には、あまり聞き慣れないけれど、早期発見が非常に重要な病気もあります。それが「川崎病」です。

「川崎病って、どんな病気なんだろう?」
「うちの子もかかる可能性があるの?」
「もし見逃してしまったらどうしよう…」

そんな風に、漠然とした不安を感じているママ・パパも多いのではないでしょうか。何を隠そう、現役看護師として働きながら3人の娘を育ててきた私自身も、川崎病の知識はあっても、もし自分の子どもが発症したら…と考えると、不安でいっぱいになります。

この記事では、ママナースである私が、川崎病とはどんな病気なのか、見逃したくない初期症状、そして、最も心配される後遺症について、私の知識と経験を交えながら分かりやすく解説します。

もう、不安な気持ちで一人で抱え込まないで。この記事を読めば、川崎病について正しく理解し、お子さんの異変にいち早く気づき、適切な対応ができるようになるはずです。


川崎病とは?全身の血管に炎症が起こる病気

川崎病は、正式には「小児急性熱性皮膚粘膜リンパ節症候群」と呼ばれ、主に乳幼児期の子どもに発症する原因不明の病気です。全身の血管に炎症が起こり、特に心臓の血管(冠動脈)に炎症が起こると、後遺症を残す可能性があります。

主な症状(診断基準)

川崎病の診断には、以下の6つの主要症状のうち、5つ以上を満たすことが必要とされています。ただし、全て揃わなくても診断される「不全型川崎病」もあります。

  1. 5日以上続く発熱: 38℃以上の高熱が続きます。
  2. 両側眼球結膜の充血: いわゆる「目の充血」です。目やには出ません。
  3. 口唇の紅潮、イチゴ舌、口腔咽頭粘膜の発赤: 唇が赤く腫れたり、舌がイチゴのようにブツブツになったりします。
  4. 不定形発疹: 体のあちこちに様々な形の発疹が出ます。
  5. 手足の硬性浮腫、膜様落屑: 手足がむくんだり、指先や足の指の皮がむけたりします。
  6. 頚部リンパ節の腫脹: 首のリンパ節が腫れて、触るとグリグリとしたしこりを感じます。

これらの症状は、他の病気でも見られることがあるため、診断が難しい場合があります。しかし、複数の症状が同時に見られたり、症状が長く続いたりする場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。


見逃したくない初期症状:こんな時はすぐに病院へ!

川崎病は、早期発見・早期治療が非常に重要な病気です。特に、以下の症状が見られた場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。

1. 5日以上続く高熱

解熱剤を使っても熱が下がらず、5日以上高熱が続く場合は、川崎病の可能性を疑いましょう。

2. 目やにのない目の充血

風邪や結膜炎とは異なり、目やにが出ないのに目が充血している場合は、川崎病のサインかもしれません。

3. 唇の赤みや舌のブツブツ

唇が真っ赤に腫れたり、舌がイチゴのようにブツブツになったりしている場合は、特徴的な症状の一つです。

4. 手足のむくみや皮むけ

手足がむくんだり、指先や足の指の皮がむけたりする症状は、川崎病の後期に見られることが多いですが、初期から見られることもあります。

5. 首のリンパ節の腫れ

首のリンパ節が腫れて、触るとグリグリとしたしこりを感じる場合は、注意が必要です。

これらの症状が複数見られたり、症状が長く続いたりする場合は、必ず医療機関を受診し、川崎病の可能性がないか相談しましょう。その際、「川崎病ではないか」と具体的に伝えることも大切です。


最も心配される後遺症:冠動脈瘤とは?

川崎病で最も心配される後遺症は、心臓の血管(冠動脈)に炎症が起こり、血管が瘤(こぶ)のように膨らんでしまう「冠動脈瘤」です。

冠動脈瘤のリスク

冠動脈瘤ができると、将来的に心筋梗塞や狭心症などの心臓病を発症するリスクが高まります。しかし、早期に適切な治療を受けることで、冠動脈瘤の発生を予防したり、小さくしたりすることができます。

治療法

川崎病の治療には、主に「ガンマグロブリン大量療法」と「アスピリン療法」が用いられます。これらの治療を早期に開始することで、冠動脈瘤の発生を抑えることができます。

退院後のフォローアップ

川崎病と診断された場合は、退院後も定期的な心臓の検査(心臓超音波検査など)が必要です。医師の指示に従い、定期的に受診しましょう。


まとめ:早期発見・早期治療が、子どもの未来を守る

川崎病は、原因不明の病気であり、後遺症を残す可能性もあるため、ママ・パパにとっては非常に心配な病気です。しかし、最も大切なのは、早期発見・早期治療です。

この記事でご紹介した初期症状を頭に入れ、お子さんの異変にいち早く気づき、ためらわずに医療機関を受診しましょう。そして、医師に「川崎病ではないか」と具体的に伝えることも大切です。

あなたの行動が、お子さんの未来を守ることに繋がります。不安な気持ちは当然ですが、正しい知識を持ち、冷静に対応することで、きっと乗り越えられます。