仕事と育児の両立

この記事でわかること

熱を出したわが子を預ける罪悪感…「本当にこれでいいの？」と涙していませんか？

「今日、熱が出ちゃったから、病児保育のキャンセル待ちに電話しなきゃ…」
「なんとか預けられたけど、こんな状態で仕事に行って本当にいいのかな…」

朝、子どもの体に触れたら、熱い。昨日の夜は元気だったのに…。急な発熱は、働くママにとって、仕事への影響、周囲への迷惑、そして何よりもわが子を置いていく罪悪感という、いくつものプレッシャーがのしかかる瞬間ですよね。

病児保育の予約争奪戦を勝ち抜き、ようやく預けられたとしても、保育園の入り口で泣き叫ぶわが子の姿に、胸が締め付けられる思いで、後ろ髪を引かれるように職場に向かう。そんな経験、きっと多くの働くママがしているのではないでしょうか。

ママナースとして、そして3姉妹の母として、私自身もこの「病児保育と罪悪感」のループに何度も陥り、人知れず涙した経験があります。

でも、声を大にして伝えたい。「あなたは悪くない」と。

今回は、ママナースの私が働くママの葛藤に寄り添い、「あなたは悪くない」と励ましながら、病児保育との向き合い方や心の持ち方についてお話しします。

まず、一番に伝えたいのは、病児保育を利用することに「罪悪感を抱く必要はない」ということです。

仕事は責任: 働くママには、仕事に対する責任があります。休めば、同僚やクライアントに迷惑がかかる。これは、あなたが一生懸命仕事に向き合っている証拠です。
家族の生活: 働くことは、家庭の経済を支え、子どもたちの豊かな生活を保障することに繋がります。病児保育の利用は、家族全体の生活を守るための、大切な選択なのです。
子どものケア: 病児保育のスタッフは、病気の子どもたちの専門的なケアを行うプロフェッショナルです。集団生活を送る保育園では難しい、個別のお世話や安静の確保が可能です。

「母親なら看病すべき」という社会の無言のプレッシャーに、あなたは一人で立ち向かう必要はありません。病児保育は、働くママをサポートするための社会資源であり、それを上手に活用することは、決して悪いことではありません。

私自身も、子どもたちが幼い頃は、病児保育の予約が取れるか毎日ハラハラし、急な呼び出しで仕事を中断することも度々ありました。熱を出した子どもを病児保育に預けるたびに、胸の奥がチクリと痛むような罪悪感を感じていたことを覚えています。

でも、そこで私は、病児保育のスタッフの方々が、どれだけ丁寧に、そして愛情深く子どもたちをケアしてくれているかを目の当たりにしました。専門家による適切なケア、そして子どもたちが少しでも快適に過ごせるような工夫。

病児保育は、決して「子どもを放り投げる場所」ではなく、「子どもが安心して回復を待てる場所」なのだと、強く感じたのです。

パートナーとの協力: 病児保育の予約や送迎、急な呼び出し対応など、パートナーと役割分担を明確にしましょう。どちらか一方に負担が偏らないように、日頃から話し合っておくことが大切です。
会社の理解と制度活用: 会社の育児休暇制度や短時間勤務制度など、利用できるものは積極的に活用しましょう。上司や同僚にも、日頃から子育ての状況を伝え、理解を得ておくことも重要です。
情報交換と相談: 同じ働くママ友や、職場の先輩ママなどと積極的に情報交換をしましょう。一人で抱え込まず、悩みを共有するだけでも心が軽くなります。
「頼れるプロ」を活用: 病児保育だけでなく、地域のファミリーサポートやベビーシッターサービスなど、頼れるサービスは積極的に利用しましょう。

働くママは、仕事も育児も一生懸命。その頑張りは、わが子が一番よく見て、感じています。

ママナースとして、私はあなたの頑張りを心から尊敬しています。病児保育を利用することに罪悪感を抱く必要はありません。それは、あなたが家族のために最善を尽くしている証拠です。

たまには、頑張っている自分を褒めてあげましょう。「あなたは悪くない」と、自分自身に言ってあげてください。そして、周りのサポートを遠慮なく頼って、あなたと家族みんなが笑顔で過ごせる日々を築いていきましょう。