お風呂上がり、カサカサしやすいお子さんの肌に、急いで保湿剤を塗ってあげているママ、本当にお疲れ様です。

でも、その保湿剤、どんな風に塗っていますか?

もし、すぐにサラッとするくらい「薄く」伸ばしているのであれば、せっかくの保湿ケアの効果が半減しているかもしれません。

ナースの世界では常識ですが、子どもの肌を守る保湿剤の塗り方は**「ティッシュが張り付くくらい、ベタベタに塗る」**のが大正解なんです。

なぜ「薄塗り」では意味がないの?

子どもの皮膚は、大人に比べてバリア機能が未熟で、非常にデリケートです。特に乾燥しやすい冬は、肌の水分がどんどん逃げていってしまいます。

保湿剤を薄く塗っただけだと、肌の表面がわずかに潤うだけで、すぐにまた乾燥状態に逆戻り。これでは、かゆみや肌荒れの根本的な解決にはなりません。

保湿剤は、肌に水分を与えると同時に、その水分が逃げないように「フタ」をする役割を担っています。この「フタ」の役割をしっかり果たしてもらうには、ある程度の「厚み」が必要不可欠なのです。

正しい塗り方「ベタベタ塗り」3つのポイント

「ベタベタに塗るって、どれくらい?」
そう思いますよね。具体的な塗り方のポイントを3つ、お伝えします。

1. 「ちょんちょん置き」で量を確保

保湿剤をいきなり手のひらで伸ばすのではなく、まずは保湿したい範囲に「ちょんちょん」とスタンプのように置いていきます。

こうすることで、自然と十分な量を肌に乗せることができます。

2. 「シワに沿って」優しく伸ばす

スタンプ置きした保湿剤を、皮膚のシワの向きに沿って、優しく馴染ませるように伸ばしていきます。ゴシゴシと強く擦り込むのはNG。摩擦は肌への刺激になってしまいます。

3. 目安は「ティッシュが張り付く」くらい

塗り終わった後、肌の表面がテカっと光り、ティッシュを乗せたらヒラっと張り付くくらいが、適量のサインです。

「ベタベタして気持ち悪いかな?」と心配になるかもしれませんが、数分経てば肌に馴染んできます。もしお子さんが嫌がる場合は、パジャマを着る直前に行うなど、タイミングを工夫してみてくださいね。

たっぷり保湿で、かゆみ知らずの冬を

特に乾燥が気になる部分には、一日何回か重ねて塗ってあげるのも効果的です。

正しい保湿は、かゆみによる睡眠不足や、掻き壊しによる感染症など、二次的なトラブルを防ぐことにも繋がります。

「保湿剤はベタベタが正解!」
ぜひ、今夜のお風呂上がりから実践して、お子さんを乾燥やかゆみのストレスから守ってあげてくださいね。