モグモグ期

【モグモグ期】離乳食中期(7〜8ヶ月)の進め方と、食材の固さ・大きさの目安

はじめに:ゴックン期の次は「モグモグ期」!ステップアップのポイントは?

なめらかなポタージュ状の離乳食を、上手にゴックンできるようになったら、次のステップ「離乳食中期(モグモ-グ期)」の始まりです。この時期は、舌と上顎で食べ物をつぶす「モグモグ」の練習をする、とても大切な段階です。

こんにちは、ママナースのさとみです。ゴックン期からモグモグ期へ。食材の固さや大きさをどう変えたらいいのか、食べられる食材は何なのか、悩むポイントも増えてきますよね。

この記事では、離乳食中期(モグモグ期)への移行のサインから、具体的な進め方、そして調理のポイントまでを、分かりやすく解説します。


モグモグ期への移行サイン

生後7〜8ヶ月頃が目安ですが、以下の様子が見られたら、ステップアップのタイミングです。

  • ゴックンと飲み込むのが上手になった
  • 離乳食を欲しがり、口をよく動かすようになった
  • 一人で安定してお座りできる時間が長くなった

モグモグ期の進め方:スケジュールと食材

スケジュールと量の目安

  • 回数: 1日2回食に進めます。生活リズムを整えるため、毎日なるべく決まった時間に食べさせましょう。(例:午前10時と午後6時など)
  • 量: 栄養のメインはまだ母乳やミルクですが、離乳食の割合も増えてきます。以下の量を参考に、赤ちゃんの食欲に合わせて調整してください。
    • 炭水化物(おかゆなど): 50〜80g
    • ビタミン・ミネラル(野菜・果物): 20〜30g
    • タンパク質(魚・肉・豆腐など): 10〜15g

食材の固さ・大きさの目安

**「舌でつぶせる絹ごし豆腐くらい」**が、固さの目安です。指で軽く押すと、スッとつぶれるくらい。大きさは、2〜3mm角のみじん切りから始め、徐々に大きくしていきましょう。

新しく試せる食材の例

  • 魚: 鮭、マグロ・カツオの赤身、ささみ
  • 肉: 鶏ささみ、鶏胸肉(脂肪の少ないものから)
  • 乳製品: プレーンヨーグルト、カッテージチーズ
  • その他: 卵黄(固ゆでにしたもの)、パンがゆ、そうめん

【注意】

  • 卵: 卵黄1さじから始め、アレルギー反応が出ないか慎重に確認します。卵白は、アレルギーが出やすいため、後期以降に試すのが一般的です。
  • はちみつ: 乳児ボツリヌス症のリスクがあるため、1歳未満には絶対に与えないでください。

モグモグ期の調理ポイントと簡単レシピ

この時期は、食材の「だし」の味を覚えさせる良い機会です。昆布やかつお節でとった、優しい味付けを基本にしましょう。

簡単!鶏ささみのほぐし身

  1. 鶏ささみは筋を取り、茹でるか、ラップをしてレンジで加熱する。
  2. 熱いうちに、フォークなどで細かくほぐす。
  3. おかゆに混ぜたり、野菜と和えたりして使います。パサつく場合は、茹で汁やだし汁で伸ばしてあげましょう。

鉄分補給に!ほうれん草と豆腐の白和え

  1. ほうれん草は、葉先の柔らかい部分を茹でて、細かく刻む。
  2. 豆腐は、軽く茹でて水切りし、なめらかにすりつぶす。
  3. ほうれん草と豆腐を混ぜ、だし汁を少し加えてのばす。

まとめ:食べる楽しさを、さらに広げよう

モグモグ期は、食べられる食材の種類や食感が一気に広がり、赤ちゃんにとって「食の楽しみ」が大きく花開く時期です。

「これはどんな味かな?」「これはどんな食感かな?」赤ちゃんが、舌や歯茎を使って、一生懸命に食べ物の感触を確かめているのを、温かく見守ってあげましょう。

様々な食材との出会いを通して、赤ちゃんの「おいしい!」という笑顔が、もっともっと増えていくといいですね。


【離乳食中期】モグモグ期完全ガイド|固さ・量・進め方と人気レシピをママナースが解説

ゴックン期の次は「モグモグ期」!でも、どうステップアップすればいいの?

なめらかなポタージュ状の離乳食を、上手にゴックンできるようになった赤ちゃん。

その成長に喜びを感じると同時に、次のステップである「中期(モグモグ期)」を前に、新たな疑問や不安が湧いてきていませんか?

「固さは、どのくらいにすればいいの?」
「量を増やしたいけど、お腹を壊さないか心配…」
「丸飲みしちゃうけど、大丈夫?」

こんにちは!離乳食のステップアップで、幾度となく量の加減や固さに頭を悩ませてきた、現役ママナースの皐月です。

離乳食中期は、赤ちゃんが舌と上あごで食べ物をつぶす「モグモグ」飲みを習得し、食事の楽しさをさらに広げていく、とても大切な時期です。

この記事では、そんなモグモグ期への移行をスムーズにするための、食事の固さや量の具体的な目安から、新しくチャレンジできる食材、そしてこの時期に特に意識したい栄養素まで、あなたの「どうしよう?」を「なるほど!」に変える情報を、網羅的にご紹介します。

さあ、赤ちゃんの「食べる力」を、さらに引き出してあげましょう!


Step 1:いつから始める?モグモグ期への移行サイン

離乳食中期は、一般的に生後7〜8ヶ月頃が目安です。以下のサインが見られたら、ステップアップの準備ができた証拠です。

  • ゴックンと飲み込むのが上手になった
  • 離乳食をスムーズに食べられるようになった
  • 口を閉じて、食べ物を舌で左右に動かそうとする
  • 支えがあれば、一人で安定して座れる

Step 2:どう進める?固さ・量・食事回数の目安

モグモグ期では、食事の回数を増やし、食べ物の形状を少しずつステップアップさせていきます。

固さの目安

  • 舌でつぶせる絹ごし豆腐くらいの固さが目安です。
  • 野菜などは、指で軽く押すと、力を入れなくても潰れるくらいに茹でましょう。
  • みじん切りや、2〜3mm角の粗みじん切りに挑戦していきます。

量の目安(1回あたり)

食材の種類目安量
穀類全がゆ(5倍がゆ)50〜80g
野菜・果物20〜30g
タンパク質魚・肉なら10〜15g、豆腐なら30〜45g、卵なら卵黄1個〜全卵1/3個

※あくまで目安です。赤ちゃんの食欲や成長に合わせて調整しましょう。

食事の回数

  • 1日2回に増やしていきます。
  • 生活リズムを整えるため、毎日なるべく同じ時間に食べさせるのが理想です。(例:午前10時と午後6時など)

Step 3:何が食べられる?新しく挑戦できる食材リスト

この時期になると、食べられる食材のバリエーションが一気に増えます。

  • 穀類: うどん、食パン、そうめん、オートミール
  • 野菜: ブロッコリー、トマト、大根、キャベツ、玉ねぎなど(基本的にほとんどの野菜OK)
  • 果物: バナナ、りんご、いちご、ももなど
  • タンパク質:
    • 肉類: 鶏ささみ、鶏むね肉(脂肪の少ないものから)
    • 魚類: まぐろ・かつお(赤身魚)、さけ
    • 乳製品: プレーンヨーグルト、カッテージチーズ
    • 大豆製品: きな粉、納豆
  • その他: 麩、海苔

<アレルギーの注意>
卵(全卵)、乳製品、小麦(パン・うどん)など、アレルギーが出やすい食材を始める時期でもあります。初めての食材は、必ず平日の午前中に、1日1種類、1さじからというルールを徹底してください。


【ママナースの視点】この時期、最も注意したい「鉄分不足」

実は、生後6ヶ月を過ぎると、赤ちゃんはママのお腹の中でもらってきた貯蔵鉄を使い切り、鉄欠乏状態に陥りやすくなります。

鉄分は、血液を作るだけでなく、赤ちゃんの脳の発達にも非常に重要な役割を果たします。母乳やミルクだけでは不足しがちな鉄分を、離乳食で積極的に補っていく必要があります。

鉄分を補う!おすすめ簡単レシピ

  • ほうれん草と豆腐の和え物: 茹でて細かく刻んだほうれん草と、潰した豆腐を混ぜるだけ。
  • ささみと野菜のスープ煮: 細かくほぐした鶏ささみと、みじん切りにした野菜(にんじん、玉ねぎなど)を、だしでコトコト煮る。
  • きな粉ヨーグルト: プレーンヨーグルトに、きな粉を混ぜるだけ。手軽にタンパク質と鉄分が補給できます。
  • レバーペーストを活用: 鉄分の王様であるレバー。調理が大変な場合は、市販のベビーフードのレバーペーストをおかゆに混ぜるのも賢い方法です。

「食べない」「丸飲みする」お悩み解決Q&A

  • Q. 急に食べなくなりました…
    • A. 口の中をチェックしてみてください。口内炎ができていたり、歯が生え始めてむず痒かったりするのかもしれません。また、少し固すぎたり、パサパサしたりして食べにくい可能性も。一度、初期のようなトロトロ形状に戻してみるのも手です。
  • Q. モグモグせずに、丸飲みしてしまいます…
    • A. 赤ちゃんがモグモグを覚えるには、少し固さのある食べ物で「舌と上あごでつぶす」練習が必要です。少し大きめの、歯茎でつぶせるくらいの固さの野菜スティック(大根やにんじんなど)を持たせて、前歯でかじり取る練習をさせてみるのも良いでしょう。ただし、喉に詰まらせないよう、必ず側で見守ってください。

まとめ:焦らず、赤ちゃんの「食べる力」を信じよう

離乳食中期は、食べる量や種類が増え、ママの準備も少し大変になる時期です。

でも、一番大切なのは、赤ちゃんが「自分で食べるって、楽しい!」と感じること。

食べムラがあって当たり前。昨日食べたものを、今日食べなくても、心配しすぎないでください。

市販のベビーフードも上手に使いながら、ママの心の余裕を保つこと。それが、赤ちゃんの健やかな「食べる力」を育む、一番の秘訣ですよ。