「あ~、冷える!」

冬の寒い日、温かいお風呂に浸かる瞬間は、本当に至福ですよね。私も、冷え切った体をお風呂で温めるのが日課になっています。でも、この季節、特に注意してほしいことがあります。それは「ヒートショック」。

ヒートショックと聞くと、おじいちゃんやおばあちゃんがなるもの、というイメージがあるかもしれません。もちろん高齢者の方は特にリスクが高いのですが、実は子どもたちにも危険が潜んでいるんです。

3姉妹のママであり、現役ナースの私だからこそ伝えたい、冬の入浴に潜む危険と、大切な家族を守るためのちょっとした知恵をご紹介しますね。

この記事でわかること

  • 子どもにも起こりうる「ヒートショック」の危険性
  • なぜ冬の入浴でヒートショックが起こりやすいのか
  • 家庭でできるヒートショック予防の具体的な対策
  • もしもの時に備えて知っておきたいこと

【結論】脱衣所と浴室の温度差をなくすことが最重要!

ヒートショックは、急激な温度変化によって体が大きな負担を受けることで起こります。寒い脱衣所から熱いお風呂へ、あるいは温かいお風呂から寒い脱衣所へ移動する際に、血圧が大きく変動し、体に異変が生じるのです。

子どもがヒートショックになりやすいのはなぜ?

子どもは大人に比べて体温調節機能が未熟です。そのため、急な温度変化に対応しきれず、体調を崩しやすい傾向があります。
具体的な症状としては、めまいや立ちくらみ、吐き気などが起こることも。ひどい場合には意識を失ったり、お風呂で溺れてしまう事故につながったりすることもあるんです。

私も夜勤明けで疲れている時など、うっかり脱衣所を温めずに子どもをお風呂に入れようとして、「ママ、寒い!」と娘に言われてハッとした経験があります。

家庭でできるヒートショック予防の具体的な対策

大切な子どもたちをヒートショックから守るために、家庭でできる簡単な対策をいくつかご紹介します。

  1. 脱衣所を温める:これが一番重要です!入浴前に、脱衣所を暖房器具で温めておきましょう。小さなセラミックヒーターなどを活用すると便利です。
  2. 浴室を温める:シャワーから少し熱めのお湯を出し、浴槽や床に数分間かけておくと、浴室全体が温まります。浴室暖房乾燥機があるご家庭は、積極的に活用しましょう。
  3. 浴槽のお湯は熱すぎない温度に:大人にとっては適温でも、子どもには熱すぎる場合があります。38℃~40℃を目安に、ぬるめに設定しましょう。
  4. 長湯は避ける:特に熱めのお湯の場合、長湯は体力を消耗させ、のぼせや脱水症状を引き起こす可能性があります。
  5. 水分補給を忘れずに:入浴前後には、お茶や水を飲ませて、脱水予防を心がけましょう。
  6. 食後すぐの入浴は避ける:食後は消化のために胃腸に血液が集まるため、入浴によって血圧変動が起こりやすくなります。食後1時間程度は間隔を空けるのが理想です。

もしもの時に備えて知っておきたいこと

どんなに気をつけていても、子どもの様子がいつもと違うと感じたら、すぐに声をかけ、確認することが大切です。

子どもの様子がおかしいと感じたら

  • 顔色が悪い、唇の色が悪い
  • 意識がはっきりしない、呼びかけに反応がない
  • ぐったりしている、元気がない
  • 手足が冷たい
  • 呼吸がいつもと違う、苦しそう

これらのサインが見られたら、すぐに救急車を呼ぶ、または医療機関を受診する準備をしましょう。
お風呂場は滑りやすく危険も多い場所です。子どもから目を離さず、異変にすぐに気づけるように心がけてくださいね。

まとめ:冬の入浴を「安全」で「楽しい」時間に

冬の寒い季節、温かいお風呂は子どもたちにとっても、私たち親にとっても、心と体を温める大切な時間です。
ちょっとした工夫で、脱衣所と浴室の温度差をなくすことができます。この一手間が、大切な家族をヒートショックの危険から守る「ママナースの知恵」なんです。

「うちの子はまだ小さいから大丈夫」「高齢者がなるものでしょ?」そう思わずに、ぜひ今日から実践してみてください。
家族みんなが安全に、そして笑顔で冬のお風呂時間を楽しめるように、私も応援しています!