「頭が痛い…」子どもの頭痛、ただの風邪だと思って放っていませんか?
「うちの子、よく頭が痛いって言うのよね…」「風邪かな?と思って様子を見てるんだけど…」
子どもの頭痛は、親にとって心配なものですよね。多くの場合、風邪や疲れが原因で一時的なものですが、中には注意が必要な頭痛も隠れていることがあります。
私も3人の子育てをする中で、子どもが頭痛を訴えるたびに「大丈夫かな?」「病院に行った方がいいのかな?」と悩んだ経験があります。特に、子どもは自分の症状をうまく伝えられないことも多いので、親が注意深く観察してあげる必要があります。
このブログでは、現役ママナースの私が、子どもの頭痛で「これは注意が必要!」という症状と、頭痛の種類別の対処法を、私の経験を交えながら分かりやすくお伝えします。病院を受診すべき目安や、日常生活でできる予防策も満載です。もう、子どもの頭痛を軽く見ないでくださいね。
子どもの頭痛、その原因は?種類と特徴を理解しよう
子どもの頭痛は、大人と同じように様々な原因で起こります。大きく分けて「一次性頭痛」と「二次性頭痛」の2種類があります。ほとんどは心配のない一次性頭痛ですが、中には注意が必要な二次性頭痛も隠れています。
1. 一次性頭痛(病気が原因ではない頭痛)
- 片頭痛:
- 特徴: ズキンズキンと脈打つような痛みで、頭の片側に起こることが多いですが、両側に起こることもあります。吐き気や嘔吐、光や音に敏感になるなどの症状を伴うことがあります。体を動かすと痛みが強くなる傾向があります。
- 原因: ストレス、睡眠不足、疲労、特定の食べ物(チョコレート、チーズなど)、天候の変化などが引き金になることがあります。遺伝的な要因も関係していると言われています。
- 緊張型頭痛:
- 特徴: 頭全体が締め付けられるような、重い感じの痛みです。肩こりや首のこりを伴うことが多いです。体を動かしても痛みが悪化しない傾向があります。
- 原因: ストレス、姿勢の悪さ、目の疲れ、睡眠不足などが原因となることが多いです。
2. 二次性頭痛(病気が原因の頭痛)
二次性頭痛は、脳腫瘍、髄膜炎、脳炎、頭部外傷など、何らかの病気が原因で起こる頭痛です。非常に稀ですが、命に関わることもあるため、注意が必要です。
子どもの頭痛、どう対処する?種類別の対処法と家庭でできること
子どもの頭痛は、種類によって対処法が異なります。まずは、子どもの頭痛がどちらのタイプに近いのかを観察し、適切な対処をしましょう。
片頭痛の対処法
- 安静にする: 暗く静かな部屋で、横になって安静にさせましょう。光や音の刺激を避けることが大切です。
- 冷やす: 痛む部分を冷たいタオルや冷却シートで冷やしてあげると、痛みが和らぐことがあります。
- 水分補給: 脱水症状を防ぐため、少量ずつ水分を与えましょう。
- 市販薬: 医師から処方された薬や、小児用の解熱鎮痛剤(アセトアミノフェンなど)を使用することもできます。ただし、自己判断で乱用しないようにしましょう。
緊張型頭痛の対処法
- リラックスさせる: ストレスや緊張が原因であることが多いため、リラックスできる環境を整えましょう。温かいお風呂に入れる、首や肩を優しくマッサージしてあげるなども効果的です。
- 姿勢の改善: 姿勢が悪い場合は、正しい姿勢を意識させましょう。長時間同じ姿勢でいることを避け、適度に体を動かすことも大切です。
- 目の疲れを癒す: スマートフォンやタブレット、テレビなどの使用時間を制限し、目を休ませましょう。温かいタオルで目を温めてあげるのも良いでしょう。
- 市販薬: 小児用の解熱鎮痛剤を使用することもできます。
家庭でできる共通の予防策
- 規則正しい生活リズム: 毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きるなど、規則正しい生活リズムを心がけましょう。
- バランスの取れた食事: 栄養バランスの取れた食事を心がけ、特定の食べ物に偏らないようにしましょう。
- 適度な運動: 適度な運動は、ストレス解消や血行促進に繋がり、頭痛の予防に効果的です。
- 十分な睡眠: 質の良い睡眠を十分にとることが大切です。
- ストレスの軽減: 子どものストレスの原因を探り、解消してあげましょう。親子のコミュニケーションを密にし、子どもの気持ちに寄り添うことも大切です。
こんな時はすぐに病院へ!頭痛の受診目安
子どもの頭痛のほとんどは心配のないものですが、中には緊急性の高い二次性頭痛の可能性もあります。以下の症状が見られた場合は、迷わずすぐに医療機関を受診してください。
- 突然の激しい頭痛: これまでに経験したことのないような、突然の激しい頭痛。
- 頭痛が徐々に悪化している、または頻度が増している。
- 発熱、嘔吐、首の硬直を伴う頭痛: 髄膜炎や脳炎の可能性。
- 意識障害、けいれん、麻痺を伴う頭痛: 脳の病気の可能性。
- 頭をぶつけた後に起こる頭痛: 頭部外傷による頭痛の可能性。
- 朝起きた時に頭痛がひどい、または頭痛で目が覚める。
- 視力障害、複視(物が二重に見える)を伴う頭痛。
- 元気がない、ぐったりしている、食欲がないなど、全身状態が悪い。
- 乳幼児で、大泉門(頭の柔らかい部分)が膨らんでいる。
これらの症状は、重篤な病気が隠れている可能性を示しています。早期の医療介入が子どもの命を守ることに繋がります。
ママナースからのメッセージ:不安な時は一人で抱え込まないで
子どもの頭痛は、親にとって本当に心配なものです。特に、子どもが自分の症状をうまく伝えられない場合は、余計に不安が募りますよね。
でも、どうか一人で抱え込まないでください。あなたは決して一人ではありません。大切なのは、子どもの様子を注意深く観察し、正しい知識を持って、適切に対応することです。そして、不安な時は、いつでもかかりつけ医や地域の相談窓口、夜間・休日の救急相談ダイヤルなどを頼ってくださいね。
この情報が、少しでも皆さんの不安を和らげ、子どもの健康を守る一助となれば幸いです。あなたは、あなたのままで素晴らしい親です。どうか、自分を大切にしてくださいね。