「さぁ、公園に行くよ!」
玄関先で、子どもの顔や腕に慌てて日焼け止めを塗りたくっていませんか?実はその塗り方、せっかくの効果を半減させているかもしれません。
「え、そうなの!?」と驚いたママ、多いのではないでしょうか。
何を隠そう、私もナースになる前は「家を出る直前に塗ればOK」だと思っていました。でも、それでは遅いんです。今回は、子どものデリケートな肌を紫外線からしっかり守るための、正しいUVケアについてお話しします。
なぜ「外出の30分前」に塗るのが正解なの?
結論から言うと、日焼け止めは肌に馴染んで、紫外線を防ぐための膜を作るのに時間がかかるからです。
多くの日焼け止め(特にケミカルタイプ)は、肌の上で化学反応を起こし、紫外線を吸収して熱などの別のエネルギーに変えることで、肌へのダメージを防ぎます。
この化学反応の準備が整い、効果が安定するまでに、一般的に30分程度かかると言われています。
塗ってすぐに外に出るのは、いわば鎧を身につける前に戦場に出るようなもの。それでは、紫外線の攻撃から肌を守り切れません。
ママナースが実践!正しい塗り方のコツ
「30分前」ルールに加えて、効果を最大限に引き出すための塗り方のコツを3つご紹介します。
1. 「たっぷり」の量を「ムラなく」
もったいないからと、日焼け止めを薄ーく伸ばして塗っていませんか?使用量が少ないと、製品に表示されている通りの効果は得られません。
目安は、顔であればパール1粒大。腕や足にも、白さが残るくらいたっぷりと塗り、優しく広げるように馴染ませてください。
2. 「塗り直し」を忘れずに
日焼け止めは、汗をかいたり、服でこすれたりすると落ちてしまいます。特に子どもは、汗をかいたり、あちこち動き回ったりするので、大人よりも落ちやすいです。
2〜3時間おきに塗り直すのが理想です。プールや海に入った後、タオルで体を拭いた後は、必ず塗り直してあげましょう。
3. シーンに合わせて「SPF/PA」を使い分ける
日焼け止めの強さを表す「SPF」と「PA」。毎日のお散歩や公園遊びなら「SPF15〜20、PA++」程度で十分です。
一方で、海や山でのレジャーなど、一日中強い日差しの下にいる場合は、「SPF30〜50、PA+++以上」のウォータープルーフタイプを選ぶなど、シーンに合わせた使い分けができると、肌への負担も少なく済みますよ。
UVケアは未来の肌へのプレゼント
子どもの頃に浴びた紫外線のダメージは、大人になってからシミやシワの原因になると言われています。
正しいUVケアは、10年後、20年後の我が子の肌への、最高のプレゼント。ぜひ今日から、「30分前」ルールを実践してみてくださいね。
