「これ、〇〇ちゃんがやったの？」
「ううん、やってない！」
明らかに子どもがやったことなのに、頑なに「やってない」とウソをつく。
そんな時、あなたはどう感じますか？
「どうしてウソをつくの！」「正直に言いなさい！」
ついカッとなって、子どもを厳しく叱ってしまっていませんか？
私も3姉妹のママとして、子どもがウソをついた時、どう対応すべきか悩んだ経験があります。
でも、ナースとして、そして親として、私は気づいたんです。
子どもの「ウソ」は、単なる悪意からくるものではなく、「叱られるのが怖い」という、子どもからの大切なサインだということに。
今日は、子どもの「ウソ」の裏に隠された真実と、ウソを「成長のチャンス」に変えるための「叱り方」と「魔法の声かけ」について、ママナースの視点からお話ししたいと思います。
子どもの「ウソ」は「叱られるのが怖い」というサイン。ママナースが教える「ウソ」の裏に隠された真実
結論：子どもがウソをつくのは、親からの罰や失望を恐れる「防衛本能」が働いていることがほとんどです。
子どもがウソをついた時、親は「正直に話してほしい」という気持ちから、つい厳しく叱ってしまいがちです。
しかし、子どもがウソをつく背景には、様々な心理が隠されています。
特に、まだ幼い子どもにとって、「叱られること」は非常に怖いことです。
親に怒られたくない、嫌われたくないという気持ちから、ついウソをついてしまうのです。
これは、子どもが親の愛情を失うことを恐れる、純粋な気持ちの表れでもあります。
ウソをついた子どもを頭ごなしに叱るのではなく、その裏にある「心のサイン」を読み解くことが大切です。
ママナースが読み解く！子どもが「ウソ」をつく本当の理由と発達段階
結論：子どもの「ウソ」は、発達段階や心の状態によって様々。その理由を理解することが、適切な対応に繋がります。
ナースとして、私は患者さんの行動の裏にある心理を理解することを大切にしてきました。
子どもの「ウソ」も、その子の発達段階や心の状態を映し出す鏡のようなものです。
1. 「叱られるのが怖い」という防衛本能
最も多い理由がこれです。
「怒られたくない」「罰を受けたくない」という気持ちから、とっさにウソをついてしまいます。
これは、子どもが親の愛情を失うことを恐れる、純粋な防衛本能です。
2. 「注目されたい」「認められたい」という欲求
「すごいね！」「えらいね！」と褒められたい気持ちから、実際にはしていないことや、できないことを「できた」とウソをつくことがあります。
これは、子どもの承認欲求の表れです。
3. 「想像力」の発達の証（幼児期）
特に幼児期の子どもは、現実と空想の区別がまだ曖昧です。
「お空を飛んだんだよ！」「おばけと遊んだよ！」など、想像の世界をあたかも現実のように話すことがあります。
これは、豊かな想像力の発達の証であり、悪意のあるウソとは異なります。
4. 「親の期待に応えたい」という気持ち
親が「こうあってほしい」という期待を子どもにかけすぎると、子どもは「親の期待に応えなきゃ」というプレッシャーを感じ、できないことを「できた」とウソをついてしまうことがあります。
「ウソ」を「成長のチャンス」に変える！ママナース流「叱り方」と「声かけ」
結論：ウソをついた子どもを頭ごなしに叱るのではなく、正直に話せる「安心できる環境」を作り、行動を正すことが大切です。
1. まずは「共感」と「安心」を与える
子どもがウソをついた時、まずは「ウソをついちゃったんだね」「何か怖いことがあったのかな？」と、子どもの気持ちに共感し、安心感を与えましょう。
「正直に話せば大丈夫だよ」というメッセージを伝えることが大切です。
2. 「なぜ嘘をついたのか」を一緒に考える
子どもが落ち着いたら、「どうしてウソをついたの？」「本当のことを話してほしいな」と、優しく問いかけ、一緒にウソをついた理由を考えてみましょう。
子どもが自分の気持ちを言葉にできるようサポートします。
3. 「正直に話せば大丈夫」というメッセージを伝える
「ウソをつくことは良くないけれど、正直に話してくれたら、ママは嬉しいよ」というメッセージを伝えましょう。
正直に話すことの価値を教え、正直に話すことで罰が軽くなる、あるいは罰がないという経験をさせることで、子どもは正直に話す勇気を持つようになります。
4. 「ウソ」ではなく「行動」を叱る
ウソをついたこと自体を責めるのではなく、ウソをつく原因となった「行動」を叱りましょう。
例えば、おもちゃを壊したことを隠すためにウソをついたのなら、「おもちゃを壊したことは良くないことだよ」と、具体的に何が悪かったのかを伝えます。
5. 「正直に話してくれてありがとう」と感謝を伝える
子どもが勇気を出して正直に話してくれたら、「正直に話してくれてありがとう」と感謝の気持ちを伝えましょう。
正直に話すことの価値を認め、その勇気を褒めてあげることで、子どもは正直であることの喜びを学びます。
まとめ
子どもの「ウソ」は、親にとって心配な行動ですが、その裏には「叱られたくない」「認められたい」といった、子どもの純粋な心のサインが隠されています。
ママナースの知恵が、あなたの家庭の「ウソ」への対応のヒントになれば嬉しいです。
ウソをついた子どもを頭ごなしに叱るのではなく、正直に話せる「安心できる環境」を作り、行動を正すことで、子どもは「正直であること」の大切さを学び、自己肯定感を育んでいきます。
ママの温かいサポートが、子どもの心を強く、豊かに育むはずです。