「うちの子、人見知りが激しくて…」
「他の子みたいに、すぐに誰とでも仲良くなれないんです」
子育て中のママから、こんなお悩みを聞くことは少なくありません。
新しい場所に行ったり、初めて会う人に会ったりするたびに、子どもの様子が気になって、つい「もっと積極的に！」と促してしまったり。
「このままで大丈夫かな？」と不安になる気持ち、私もよくわかります。
でも、3姉妹のママとして、そしてナースとして、私は断言します。
子どもの「人見知り」は、無理に治さなくて大丈夫です！
「うちの子、人見知り…」と悩むママへ。それは「賢い脳」の証拠です
結論：子どもの「人見知り」は、決して悪いことではありません。むしろ、健全な発達の証拠なんです。
「人見知り」と聞くと、ネガティブなイメージを持つ方もいるかもしれません。
「社交性がない」「引っ込み思案」などと心配になる気持ちも、痛いほどよくわかります。
しかし、ナースの視点から見ると、人見知りは子どもが「安全」と「危険」を区別できる、賢い脳が育っている証拠なんです。
これは、子どもが成長する上でとても大切な能力なんですよ。
ママナースが解説！「人見知り」は子どもの成長に必要なステップ
結論：人見知りは、子どもが世界を理解し、自分と他者の境界線を学ぶ大切なプロセスです。
子どもの「人見知り」は、一般的に生後6ヶ月頃から始まり、1歳半頃にピークを迎えることが多いと言われています。これは、子どもが特定の大人（主に養育者）との間に強い愛着関係を築き、それ以外の見慣れない人に対して警戒心を持つようになる自然な発達段階です。
1. 「安全」と「危険」を区別する能力
子どもは、見慣れない人に対して警戒心を持つことで、自分を守ろうとします。これは、本能的に「安全な人」と「そうでない人」を区別しようとする、高度な認知能力が育っている証拠なんです。
2. 愛着形成の証
特定の大人に強く愛着を抱いているからこそ、それ以外の見慣れない人に対して不安を感じるのです。これは、子どもがあなたとの間にしっかりとした信頼関係を築けている証拠でもあります。
3. 個性の尊重
子どもにも、大人と同じように個性があります。すぐに人に慣れる子もいれば、じっくりと観察してから心を開く子もいます。どちらが良い悪いではなく、その子の個性として尊重してあげることが大切です。
「人見知り」の子どもに、親ができること・NG行動
結論：子どもの気持ちに寄り添い、安心できる環境を提供することが、一番のサポートになります。
親ができること
- 無理強いしない： 「ほら、ご挨拶しなさい！」と無理に促すのは逆効果です。子どものペースを尊重し、見守ってあげましょう。
- 安心できる環境を提供する： ママやパパがそばにいることで、子どもは安心感を得られます。新しい場所や人に慣れるまで、抱っこしたり、手を繋いだりして寄り添ってあげましょう。
- 親が笑顔で接する姿を見せる： 親が楽しそうに人と交流している姿を見せることで、子どもは「この人は安全なんだな」と学びます。
- 少しずつ慣れる機会を作る： 最初は遠くから見守るだけでもOK。徐々に距離を縮めたり、短時間だけ関わらせたりと、スモールステップで慣れる機会を作ってあげましょう。
NG行動
- 無理に人に預ける： 子どもが嫌がっているのに無理に人に預けたり、一人にさせたりするのは避けましょう。
- 他の子と比べる： 「〇〇ちゃんはすぐに慣れるのに」などと、他の子と比較するのは子どもの自己肯定感を傷つけます。
- 「この子は人見知りだから」と決めつける： 子どもの可能性を狭めるような言葉は避け、成長を見守る姿勢が大切です。
まとめ
子どもの「人見知り」は、成長の過程で誰もが通る自然な道です。
それは、子どもが賢く、そしてあなたとの間に強い絆を築けている証拠でもあります。
焦らず、無理強いせず、子どもの気持ちに寄り添いながら、その子のペースで世界を広げていけるようにサポートしてあげてください。
ママの温かい眼差しとサポートが、子どもの心を強く、豊かに育んでいくはずです。