子どもの爪噛みは愛情不足?叱る前に知ってほしい原因と今日からできる関わり方

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その爪噛み、愛情不足のサイン…?

ふと気づくと、指を口元に運び、爪を噛んでいる我が子。
その姿を見て、「もしかして、私の愛情が足りない…?」「寂しい思いをさせているの…?」と、胸が締め付けられるような不安に駆られたことはありませんか?

こんにちは、3姉妹の母で現役ナースの皐月です。

子どもの爪噛みは、多くのママが「自分のせいかも」と悩んでしまう、代表的な癖の一つです。
私も、娘の爪がガタガタになっているのを見つけては、一人で思い悩んだ時期がありました。

でも、ナースとして「癖の心理」について学んだ時、原因は必ずしも愛情不足だけではないと知り、少しだけ肩の荷が下りたのです。
今回は、子どもの爪噛みに隠された意外な原因と、叱らずに優しくサポートするための関わり方についてお話しします。

爪噛みの原因は、一つじゃない

「爪噛み=愛情不足」と結びつけてしまいがちですが、実は、考えられる原因は様々です。

① 不安やストレスのサイン

これが最も多い原因と言われています。

  • 環境の変化: 入園、進級、引っ越し、弟や妹の誕生
  • 親のプレッシャー: 習い事や勉強での過度な期待
  • 家庭内の不和: 夫婦喧嘩が多い

子どもは、言葉にできない不安やストレスを、爪を噛むという行為で紛らわし、心を落ち着かせようとしているのです。

② 退屈しのぎの「手遊び」

テレビを見ている時や、ぼーっとしている時など、手持ち無沙汰な時に、無意識に爪を噛んでしまうケースです。
この場合は、特に大きな心理的ストレスはなく、一種の「手遊び」のようなものと考えられます。

③ 単純な「癖」

一度始まると、特に理由がなくても、気づいたらやってしまう「癖」として定着してしまうこともあります。

今すぐやめて!逆効果になるNG対応

子どもの爪噛みに気づいた時、絶対にやってはいけないのが、感情的に叱りつけることです。

「汚いからやめなさい!」
「みっともない!」

このような言葉は、子どもに罪悪感とさらなるストレスを与え、かえって爪噛みを悪化させてしまう可能性があります。
指に苦いマニキュアを塗るなどの方法も、根本的な解決にはならず、子どもを追い詰めるだけなのでおすすめできません。

叱らずにサポートする、今日からできること

大切なのは、癖そのものをやめさせようとするのではなく、その背景にある子どもの心に寄り添うことです。

  • 安心できる時間を増やす
    「ぎゅーっ」と抱きしめる時間を増やしたり、膝の上で絵本を読んだり。言葉にしなくても「大好きだよ」と伝わるスキンシップで、子どもの心のコップを満たしてあげましょう。

  • 指先を使う遊びに誘う
    粘土、お絵かき、ブロック、折り紙など、両手を使う遊びに誘ってみましょう。指先が他のことで忙しくなれば、自然と爪を噛む時間も減っていきます。

  • 爪を綺麗にケアしてあげる
    「爪、きれいにしておくね」と声をかけ、こまめに爪を切ってやすりで整えてあげましょう。物理的に噛みにくくする効果と、「あなたの体を大切に思っているよ」というメッセージを伝える効果があります。

子どもの爪噛みは、心からのSOSサインかもしれません。
その癖だけを見て叱るのではなく、「どうしてかな?」と背景にある気持ちに思いを馳せてみてください。

ママの温かい眼差しとサポートが、子どもの心を安心させ、自然と癖がなくなる一番の近道になるはずですよ。

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