「鬼より怖い」と言われた私が、仏になった日
「ママ、鬼みたい…」
ある日、娘にポツリと言われた一言が、私の胸に突き刺さりました。
こんにちは、3姉妹の母で現役ナースの皐月です。
そう、昔の私は、いつも眉間にシワを寄せているイライラママでした。
仕事と育児の両立、寝不足、終わらない家事…。気づけば、一番大切なはずの子どもたちに、怒りの感情をぶつけてしまっていたのです。
でも、ある「考え方」に出会ってから、私の育児は劇的に変わりました。
今回は、私がイライラママを卒業するために実践した、アンガーマネジメント術を全てお話しします。
なぜ、私たちはイライラしてしまうのか?
まず知ってほしいのは、イライラするのは「あなたが悪いママだから」では決してない、ということです。
ナースとして体の仕組みを学んだからこそ分かりますが、育児中のママは、慢性的な睡眠不足やホルモンバランスの乱れで、自律神経が常に張り詰めています。
つまり、心も体も「イライラしやすい状態」にあるのです。
だから、自分を責めないで。
まずは「私、疲れてるんだな」と認めてあげることが第一歩です。
怒りのピークをやり過ごす「6秒ルール」
怒りの感情のピークは、わずか「6秒」と言われています。
この6秒をやり過ごせば、爆発は避けられます。
カッとなったら、心の中で「1、2、3、4、5、6…」とゆっくり数えてみてください。
ポイントは、何も考えず、ただ数を数えることに集中すること。
他にも、
- 窓を開けて深呼吸する
- いったんトイレに駆け込む
- 冷たい水で顔を洗う
など、物理的にその場を離れてクールダウンするのも効果的です。
根本的に「怒る回数」を減らした考え方
私がイライラママを卒業できた、一番大きなきっかけ。
それは、子どもへの「期待値」を下げたことです。
- 子どもは、言うことを聞かなくて当たり前。
- 部屋は、散らかっていて当たり前。
- ご飯は、こぼして当たり前。
「〇〇であるべき」という理想を、一度ぜんぶ手放してみました。
すると、「なんでできないの!」という怒りが、「そっか、まだ難しいよね」という気持ちに変わっていったのです。
完璧なママでいることをやめたら、心がフッと軽くなりました。
そして、ママが笑っている時間が増えたら、不思議と子どもたちも穏やかになっていきました。
◇
アンガーマネジメントは、「怒らない」ことではありません。
自分の「怒り」と上手に付き合い、コントロールすることです。
今日、もしイラッとしてしまっても大丈夫。
6秒だけ、思い出してみてください。
その小さな一歩が、あなたと家族の毎日を、もっと穏やかなものに変えてくれるはずです。
