災害時のトイレ問題、どうする?携帯トイレの選び方と使い方、衛生対策【ママナースが解説】

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「もし災害が起きて、トイレが使えなくなったらどうしよう…」「子どもがトイレに行きたがったら、どうすればいいの?」

災害への備えは大切だと分かっていても、意外と見落としがちなのが「トイレ問題」ではないでしょうか。私も3姉妹の母として、もしもの時にトイレが使えなくなったら、特に小さな子どもがいる家庭ではどうすれば良いのか、常に不安を感じていました。「断水したら、お風呂の残り湯で流せばいいかな」くらいに考えているママ・パパも多いのではないでしょうか。

しかし、災害時のトイレ問題は、衛生面だけでなく、精神面にも大きな影響を与えます。特に女性や子どもにとっては、深刻な問題となることもあります。今回は、現役ママナースの私が、災害時のトイレ問題に備えるための携帯トイレの選び方、使い方、そして衛生対策について、私の経験も交えながら分かりやすく解説します。断水時でも安心してトイレを使えるヒントを見つけてくださいね。

災害時のトイレ問題、なぜ深刻なの?

災害が発生し、ライフラインが寸断されると、まず問題になるのが「水」です。水が使えなくなると、トイレも使えなくなります。そして、トイレが使えない状況が続くと、以下のような問題が生じます。

  • 衛生環境の悪化: 排泄物が放置されることで、悪臭が発生し、ハエやゴキブリなどの害虫が繁殖しやすくなります。これにより、感染症のリスクが高まります。
  • 精神的ストレス: トイレが使えない、または不衛生なトイレしか使えない状況は、大きな精神的ストレスとなります。特に女性や子どもにとっては、我慢することによる体調不良や、精神的な負担が大きくなります。
  • 脱水: トイレを我慢するために、水分摂取を控えてしまい、脱水症状を引き起こす可能性があります。
  • 避難所での問題: 避難所では、多くの人が共同でトイレを使用するため、さらに衛生管理が難しくなります。

これらの問題を避けるためにも、日頃からトイレの備えをしておくことが非常に重要です。

災害時のトイレ問題に備える!携帯トイレの選び方と使い方

携帯トイレは、災害時のトイレ問題を解決するための必須アイテムです。様々な種類があるので、ご家庭に合ったものを選びましょう。

1. 携帯トイレの選び方

  • 凝固剤タイプ: 排泄物を素早く固めてくれる凝固剤がセットになったタイプです。臭いを抑える効果もあります。最も一般的で使いやすいタイプです。
  • 排泄袋タイプ: 排泄物を直接袋に受けるタイプです。凝固剤とセットになっているものもあります。
  • 組み立て式トイレ: 段ボールなどで作られた簡易的な便座と、排泄袋がセットになったタイプです。普段使っている洋式トイレにセットして使うこともできます。
  • 処理袋の容量: 家族の人数や備蓄期間に合わせて、十分な容量の処理袋を用意しましょう。
  • 消臭機能: 臭いを抑える消臭機能付きのものがおすすめです。

2. 携帯トイレの使い方(凝固剤タイプの場合)

  1. 便器に排泄袋をセット: 洋式トイレの便器に、排泄袋をセットします。便器が使えない場合は、段ボールなどで作った簡易便座にセットします。
  2. 排泄する: 排泄袋の中に排泄します。
  3. 凝固剤を入れる: 排泄後、凝固剤を排泄物全体に均一に振りかけます。数分で排泄物が固まります。
  4. 口をしっかり縛る: 排泄袋の口をしっかり縛り、臭いが漏れないようにします。
  5. 処理袋に入れる: さらに、二重に処理袋に入れて、密閉します。
  6. 指定された場所に捨てる: 自治体の指示に従い、指定された場所に捨てましょう。すぐに捨てられない場合は、密閉して保管しましょう。

【ママナースからの補足】
子どもが使う場合は、大人用の便座では不安定なことがあります。子ども用の補助便座や、簡易便座を活用しましょう。また、子どもが怖がらないように、普段から携帯トイレの存在を伝え、使い方を一緒に確認しておくのも良いでしょう。

災害時のトイレ問題、その他の衛生対策

携帯トイレの準備と合わせて、以下の衛生対策も行いましょう。

1. 手指の消毒

  • アルコール消毒液: トイレの後や食事の前など、こまめにアルコール消毒液で手指を消毒しましょう。
  • ウェットティッシュ: 水が使えない時に、手を拭くためにウェットティッシュも活用しましょう。

2. 体を清潔に保つ

  • 体拭きシート・ドライシャンプー: 入浴できない時に、体を拭くための体拭きシートや、髪を洗うためのドライシャンプーを用意しておきましょう。
  • 清潔な下着: 清潔な下着や衣類に着替えることで、気分転換にもなります。

3. 臭い対策

  • 消臭剤: 携帯トイレの消臭機能だけでなく、部屋全体の消臭剤も用意しておきましょう。
  • 換気: 定期的に換気を行い、空気を入れ替えましょう。

4. 生理用品・おむつの備蓄

  • 多めに備蓄: 女性や乳幼児がいる家庭は、生理用品やおむつを多めに備蓄しておきましょう。災害時は、入手困難になる可能性があります。
  • 使用済みおむつの処理: 使用済みおむつは、密閉できる袋に入れて、臭いが漏れないようにしましょう。

ママナースからのメッセージ:トイレの備えは、命と尊厳を守る

災害時のトイレ問題は、単なる不便さだけでなく、衛生環境の悪化や精神的ストレス、脱水など、様々な健康問題につながる可能性があります。特に、女性や子どもにとっては、尊厳に関わる問題となることもあります。

今回ご紹介したヒントが、皆さんの防災対策の一助となり、いざという時に安心してトイレを使える未来につながることを願っています。もし、もっと詳しく知りたいことや、不安なことがあれば、いつでもコメントで教えてくださいね。私たちママナースも、皆さんの子育てを心から応援しています!


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