「もしもの時、アレルギーのある子どもに何を食べさせたらいいんだろう…」
災害への備えは大切だと分かっていても、食物アレルギーを持つお子さんがいるご家庭では、非常食の準備は特に頭を悩ませる問題ですよね。私も3姉妹の母として、アレルギーを持つ子どもたちの非常食については、常に不安を感じていました。「アレルギー対応の非常食って、どこで手に入るの?」「普段の食事とどう組み合わせればいいの?」と、悩んでいるママ・パパも多いのではないでしょうか。
災害はいつ起こるか分かりません。いざという時に、アレルギーを持つ子どもが安心して食べられる非常食があるかどうかは、命に関わる問題です。今回は、現役ママナースの私が、災害時の非常食の基本である「ローリングストック」の考え方と、食物アレルギーを持つお子さんのための非常食の選び方、おすすめ品について、私の経験も交えながら分かりやすく解説します。安心して災害に備えるためのヒントを見つけてくださいね。
災害時の非常食、なぜアレルギー対応が重要?
災害が発生し、ライフラインが寸断された状況では、普段通りの食事が困難になります。特に、食物アレルギーを持つお子さんにとっては、以下の点で大きな問題が生じます。
- アレルゲン表示の確認が困難: 避難所などで配給される食品には、アレルゲン表示がない場合や、混入のリスクがある場合があります。
- アレルギー対応食の不足: 一般的な非常食は、アレルギー対応がされていないものが多く、アレルギーを持つお子さんが食べられるものが限られてしまいます。
- 体調悪化のリスク: アレルゲンを摂取してしまうと、体調が悪化し、医療機関へのアクセスが困難な状況では、命に関わる事態になる可能性もあります。
これらのリスクを避けるためにも、日頃からアレルギー対応の非常食を備蓄しておくことが非常に重要です。
ローリングストックの基本:無理なく備蓄を続けよう
ローリングストックとは、普段食べている食品を少し多めに買い置きし、古いものから消費し、消費した分を買い足していくことで、常に一定量の備蓄を保つ方法です。これにより、賞味期限切れを防ぎ、無理なく備蓄を続けることができます。
ローリングストックのメリット
- 賞味期限切れの心配がない: 普段から消費するため、賞味期限切れで食品を無駄にすることがありません。
- 無理なく続けられる: 特別な買い物をしなくても、普段の買い物の中で自然に備蓄ができます。
- 食べ慣れたものが備蓄できる: 普段から食べ慣れているものを備蓄するため、災害時でも子どもが安心して食べられます。
- アレルギー対応がしやすい: 普段からアレルギー対応の食品を選んでいれば、そのまま非常食として活用できます。
ローリングストックのやり方
- 少し多めに買う: いつもより少し多めに食品を買い置きしましょう。例えば、レトルト食品や缶詰、乾麺、お米などです。
- 古いものから消費する: 買い置きした食品は、手前から古いものから消費していきましょう。
- 消費した分を買い足す: 消費した分は、次の買い物で買い足しましょう。これにより、常に一定量の備蓄を保つことができます。
食物アレルギーっ子の非常食選びとおすすめ品
食物アレルギーを持つお子さんの非常食を選ぶ際には、以下のポイントに注意しましょう。
1. アレルゲン表示を必ず確認する
- 特定原材料7品目: 卵、牛乳、小麦、ピーナッツ、えび、かに、そばは、表示が義務付けられている「特定原材料」です。必ず確認しましょう。
- 特定原材料に準ずるもの21品目: 大豆、くるみ、カシューナッツ、アーモンドなど、表示が推奨されている「特定原材料に準ずるもの」も確認できるとより安心です。
- コンタミネーション(混入): 製造ラインでアレルゲンが混入する可能性がある「コンタミネーション」にも注意が必要です。表示を確認しましょう。
2. 普段から食べ慣れているものを選ぶ
- 災害時は、ストレスや環境の変化で食欲が落ちやすいです。普段から食べ慣れているものであれば、子どもも安心して食べられます。
3. 調理不要または簡単なものを選ぶ
- 水や火が使えない状況を想定し、そのまま食べられるものや、お湯を注ぐだけで食べられるものを選びましょう。
4. おすすめのアレルギー対応非常食
- アルファ米: お湯または水で戻すだけで食べられるご飯です。アレルギー対応のものが多く販売されています。
- レトルト食品: アレルギー対応のレトルトカレーやシチュー、おかゆなどがあります。温めなくても食べられるものを選びましょう。
- 缶詰: ツナ缶、サバ缶、フルーツ缶など、アレルギー対応のものを備蓄しましょう。そのまま食べられるものが多いです。
- フリーズドライ食品: 味噌汁やスープなど、お湯を注ぐだけで食べられるフリーズドライ食品も便利です。アレルギー対応のものを探しましょう。
- アレルギー対応のお菓子: 子どもが安心できるお菓子も備蓄しておくと、精神的な支えになります。
- 液体ミルク: 調乳不要でそのまま飲ませられる液体ミルクは、乳児がいる家庭に特におすすめです。アレルギー対応の液体ミルクも販売されています。
ママナースからのメッセージ:備えあれば憂いなし
食物アレルギーを持つお子さんがいるご家庭にとって、災害時の非常食の準備は、命を守るための大切な備えです。ローリングストックを基本に、普段からアレルギー対応の食品を備蓄し、いざという時に慌てないように準備しておきましょう。
今回ご紹介したヒントが、皆さんの防災対策の一助となり、お子さんが安心して過ごせる未来につながることを願っています。もし、もっと詳しく知りたいことや、不安なことがあれば、いつでもコメントで教えてくださいね。私たちママナースも、皆さんの子育てを心から応援しています!