防災とキャリア:防災士・危機管理担当者という仕事

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「防災に関心はあるけど、仕事になるの?」あなたの経験が、誰かの命を救う力に

「災害への備えは大切だと分かっているけど、日々の生活で精一杯…」「もっと防災に関わりたいけど、どうすればいいんだろう?」

東日本大震災や熊本地震、毎年のように起こる豪雨災害など、日本は災害大国です。私たち一人ひとりが防災意識を持つことはもちろん大切ですが、専門的な知識やスキルを持って、防災の最前線で活躍する人たちがいます。

「防災士」や「危機管理担当者」といった仕事を聞いたことはありますか?

私も3人の子育てをする中で、もしもの時に家族を守るために防災について学ぶうちに、防災を仕事にしている人たちの存在を知り、その重要性を痛感しました。特に、子育て経験が防災分野でどう活かせるのか、女性が活躍できる場があるのか、興味を持つ方もいるのではないでしょうか。

このブログでは、現役ママナースの私が、防災に関わる具体的な仕事内容、資格、やりがいについて、私の経験を交えながら分かりやすくお伝えします。あなたの防災への関心が、誰かの命を救う力になるかもしれません。ぜひ、この機会に防災とキャリアについて考えてみませんか?

防災に関わる仕事とは?その多様な役割とやりがい

防災に関わる仕事は、多岐にわたります。災害が発生する前の「予防」、災害発生時の「応急」、災害後の「復旧・復興」の各段階で、様々な専門家が活躍しています。ここでは、代表的な仕事とそのやりがいをご紹介します。

1. 防災士:地域防災のリーダー

  • 仕事内容: 自治体や企業、地域住民と連携し、防災訓練の企画・実施、防災マップの作成、防災知識の普及啓発などを行います。地域防災のリーダーとして、住民の防災意識向上に貢献します。
  • 資格: NPO法人日本防災士機構が認証する「防災士」の資格が必要です。研修を受講し、試験に合格することで取得できます。
  • やりがい: 地域の住民の命と安全を守ることに直接貢献できるため、大きなやりがいを感じられます。地域コミュニティの活性化にも繋がります。

2. 危機管理担当者:企業や組織の防災を担う

  • 仕事内容: 企業や自治体、病院などの組織において、災害時の事業継続計画(BCP)の策定、防災マニュアルの作成、従業員への防災教育、災害発生時の初動対応などを担当します。組織の安全と事業の継続を確保します。
  • 資格: 特に必須の資格はありませんが、防災士やBCP策定に関する資格、危機管理に関する知識が求められます。
  • やりがい: 組織の存続と、従業員の安全を守るという重要な役割を担うため、責任感と達成感を感じられます。社会貢献性も高い仕事です。

3. 災害医療従事者:被災地で命を救う

  • 仕事内容: 医師、看護師、薬剤師などが、災害発生時に被災地で医療活動を行います。DMAT(災害派遣医療チーム)やJMAT(日本医師会災害医療チーム)として派遣されることもあります。
  • 資格: 医師、看護師、薬剤師などの国家資格が必要です。DMAT隊員になるためには、専門の研修を受講する必要があります。
  • やりがい: 災害の現場で、直接的に人々の命を救うことができるため、非常に大きなやりがいを感じられます。医療の専門知識が、最も必要とされる場面です。

4. 防災コンサルタント:専門知識で防災を支援

  • 仕事内容: 企業や自治体、個人に対して、防災に関するコンサルティングを行います。リスク分析、防災計画の策定、防災訓練の指導など、専門的な知識と経験を活かして防災を支援します。
  • 資格: 特に必須の資格はありませんが、防災士やBCP策定に関する資格、建築士、消防設備士などの専門資格があると有利です。
  • やりがい: 自分の専門知識が、社会の防災力向上に貢献できるため、達成感を感じられます。様々なクライアントと関わることで、幅広い経験を積むことができます。

子育て経験が防災分野でどう活かせる?女性が活躍できる場

子育て経験は、防災分野で非常に大きな強みになります。特に、女性ならではの視点や経験は、きめ細やかな防災対策や、避難生活の質の向上に貢献できます。

子育て経験が活かせるポイント

  • 子どもの視点: 子どもの目線で災害時のリスクを把握し、子ども向けの防災対策を提案できます。子どもへの防災教育の重要性も理解しています。
  • 生活用品の知識: 子どものおむつ、ミルク、離乳食など、乳幼児に必要な生活用品の知識が豊富です。災害時の備蓄品選定に役立ちます。
  • 衛生管理の知識: 子どもの健康管理を通して、感染症予防や衛生管理の重要性を理解しています。避難所での衛生環境改善に貢献できます。
  • コミュニケーション能力: 地域住民や、他の親とのコミュニケーションを通じて、地域の防災ネットワークを構築できます。
  • 共感力: 被災者の不安や困難に寄り添い、精神的なサポートを提供できます。

女性が活躍できる場

  • 地域防災のリーダー: 自治会や自主防災組織の役員として、地域防災のリーダーシップを発揮できます。
  • 防災教育の推進: 学校や地域で、子ども向けの防災教育や、親向けの防災講座を開催できます。
  • 防災グッズの開発・販売: 子育て経験を活かして、本当に役立つ防災グッズの開発や、販売に携わることもできます。
  • 災害ボランティア: 災害発生時に、被災地でボランティア活動に参加し、被災者の支援を行うことができます。

ママナースからのメッセージ:あなたの「防災」への関心が、社会を変える力に

防災は、決して特別な人だけが取り組むものではありません。私たち一人ひとりの意識と行動が、社会全体の防災力を高めることに繋がります。

特に、子育て経験を持つママたちは、防災に対して高い意識を持っています。その関心や経験を、ぜひキャリアに繋げてみませんか?あなたの「防災」への関心が、誰かの命を救い、社会を変える大きな力になるはずです。

この情報が、少しでも皆さんのキャリア選択のヒントとなり、防災分野で活躍するきっかけとなれば幸いです。あなたは、あなたのままで素晴らしい存在です。どうか、自分を大切にしてくださいね。

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