はじめに:「早くしなさい!」が、口癖になっていませんか?
「朝ごはん、早く食べて!」「ゲーム、もうおしまい!」「お風呂の時間だよ!」…。朝から晩まで、子どもの行動を促す声かけに、疲れ果てていませんか?親が言わないと、なかなか自分から動けない我が子に、ついイライラしてしまうことも多いのではないでしょうか。
こんにちは、ママナースのさとみです。子どもに時間感覚が身についていないのは、ある意味、当たり前のこと。しかし、少しの工夫で、子どもが時間の見通しを立て、自分で考えて行動する力を育んであげることができます。
この記事では、親のガミガミを減らし、**子どもが主体的に動けるようになるための「時間管理術」**について、具体的なアイデアをご紹介します。
なぜ子どもは時間通りに動けないの?
子どもは、「今」を生きています。「あと10分」と言われても、その「10分」がどのくらいの長さなのか、体感として理解することが難しいのです。また、目の前の楽しいことに夢中になると、他のことは全て忘れてしまいます。
親がすべきことは、叱ることではなく、子どもが「時間」を具体的にイメージできるように、手助けをしてあげることです。
時間を「見える化」する!3つの神アイテム
言葉で「あと〇分」と言うよりも、視覚的に訴える方が、子どもにはずっと効果的です。
1. タイマー
「この砂時計が全部落ちたら、おしまいね」「タイマーがピピピって鳴ったら、お風呂に行こう」など、時間の区切りを音や見た目で知らせてくれます。特に、残り時間が色で示されるような、子ども向けのタイマーは、直感的に理解しやすくおすすめです。
2. 絵カード・イラスト付きのスケジュール表
「朝起きたら、まず着替え」「次にごはん」「その次は歯磨き」といった、一日の流れを、イラストや写真付きのカードで示し、壁に貼っておきましょう。次に何をすべきかが一目で分かり、子どもは見通しを持って行動できます。終わったタスクに、シールを貼っていくのも良いでしょう。
3. アナログ時計
「長い針が〇のところに来たら、お家を出るよ」と、具体的な目標を示すことができます。数字が読めるようになったら、ぜひアナログ時計に親しませましょう。「このアニメが始まるのは、長い針が6の時だね」など、楽しい予定と結びつけると、時計への興味が湧きやすくなります。
子どもの「自分でできた!」を引き出す言葉かけ
時間を守れた時、自分から行動できた時には、すかさず褒めて、その行動を強化してあげましょう。
- 結果だけでなく、過程を褒める:
「タイマーが鳴る前に、お片付け始められたね!すごい!」 - 具体的に褒める:
「時計を見て、自分で準備ができたんだね。ママ、見てたよ!」 - 感謝を伝える:
「時間通りに出発できて、ママすごく助かったよ。ありがとう!」
このようなポジティブな言葉かけが、子どもの「次も自分でやってみよう」という意欲に繋がります。
まとめ:時間管理能力は、一生モノのスキル
子どもに時間管理を教えることは、単に「親が楽になる」ためだけではありません。自分で計画を立て、見通しを持って行動し、時間を有効に使う能力は、子どもが将来、社会で自立して生きていくために不可欠な、一生モノのライフスキルです。
親がガミガミと管理するのではなく、子どもが自分で時間を管理できるようになるための「サポーター」に徹する。その視点の転換が、親子の朝のバトルを、子どもの成長を喜ぶ時間に変えてくれるはずです。