はじめに:「どうせ僕なんて…」その言葉、聞きたくないですよね
「自分には価値がある」「ありのままの自分で大丈夫」と感じる心、それが「自己肯定感」です。この自己肯定感は、子どもがこれからの人生を力強く、幸せに生きていくための、まさに「心の土台」となります。
こんにちは、ママナースのさとみです。自己肯定感が高い子どもは、失敗を恐れずに新しいことに挑戦でき、困難な状況でも乗り越えようと努力できます。親として、我が子に贈ることができる最高のプレゼント、それがこの「自己肯定感」なのかもしれません。
この記事では、子どもの自己肯定感を奪ってしまうNGな言葉かけと、「自分を信じる力」を育むための具体的な言葉かけについて、今日から実践できるヒントをご紹介します。
やってませんか?子どもの自己肯定感を下げるNG言動
良かれと思ってやっていることが、実は子どもの自信を奪っているかもしれません。
- 他の子と比較する: 「〇〇ちゃんは、もうできるのに、どうしてあなたはできないの?」比較は、子どもの「自分は劣っている」という感覚を強めるだけです。
- 結果ばかりを褒める(叱る): 「100点を取ってえらいね」と結果だけを褒めていると、子どもは「良い結果を出せない自分には価値がない」と感じてしまいます。
- 先回りして、手や口を出しすぎる: 親が何でもやってしまうと、子どもは「自分一人では何もできない」と感じ、挑戦する意欲を失ってしまいます。
- 子どもの気持ちを否定する: 「泣くのはやめなさい」「そんなことで怖いの?」と気持ちを否定されると、子どもは「自分の感情は間違っているんだ」と、ありのままの自分を表現できなくなります。
子どもの心の貯金箱をいっぱいにする!魔法の言葉かけ
自己肯定感を育む鍵は、親からの「無条件の愛情」と「信頼」を、言葉と態度で伝え続けることです。
1. 結果ではなく「過程(プロセス)」を褒める
「すごい!」「上手!」だけでなく、頑張った過程を具体的に言葉にして伝えましょう。
- 「最後まで諦めずに頑張ったね」
- 「すごく集中していたね、びっくりしたよ」
- 「何度も挑戦する姿、ママは大好きだよ」
2. 子どもの「存在そのもの」を肯定する
何かができたから好き、なのではなく、ただそこにいるだけで大切だというメッセージを伝えましょう。
- 「あなたがいてくれるだけで、ママは幸せだよ」
- 「生まれてきてくれて、ありがとう」
- (理由なく)ぎゅっと抱きしめて、「大好きだよ」と伝える
3. 子どもの気持ちに「共感」する
子どもの感情を、まずはそのまま受け止めてあげましょう。
- 「そうか、それは悔しかったね」
- 「ドキドキするよね、わかるよ」
- 「悲しい気持ちになっちゃったんだね」
4. 感謝と信頼を伝える「助かるよ」「任せたよ」
子どもを対等なパートナーとして認め、頼りにしていることを伝えましょう。
- 「お手伝いしてくれて、すごく助かったよ。ありがとう」
- 「このお仕事は、あなたに任せてもいいかな?」
- 「ママ、忘れちゃったから教えてくれる?」
まとめ:親の言葉が、子どもの未来を作る
親が日々、何気なくかけている言葉は、子どもの心に少しずつ降り積もり、その子の人格や価値観を形作っていきます。
「自分は愛されている」「自分は大切な存在だ」
子どもがそう感じられるような温かい言葉かけを、今日から意識してみてはいかがでしょうか。
親から贈られた「自己肯定感」という最高の贈り物は、子どもが人生のどんな荒波も乗り越えていくための、一生のお守りになるはずです。