「やめなさい!」その一言で、親子バトルになっていませんか?
「もうゲームの時間終わりでしょ!」「いつまで動画見てるの!」
子どもがゲームや動画に夢中になっている時、あなたはどんな風に声をかけますか?「やめなさい!」の一言で、親子バトルが勃発し、結局、親も子も嫌な気持ちになってしまう…。そんな経験、ありませんか?
現代の子どもたちにとって、ゲームや動画は遊びの重要な一部であり、完全に禁止することは難しい時代です。しかし、無制限に与えてしまうと、視力低下、睡眠不足、学力低下、依存症など、様々な問題を引き起こす可能性があります。
大切なのは、一方的に禁止するのではなく、親子で納得できる「ルール」を作り、デジタル機器と上手に付き合っていくことです。ルール作りは、子どもの自律性を育み、親子の信頼関係を深める絶好の機会でもあります。
この記事では、看護師であり、二児の母でもある私が、ゲームや動画との上手な付き合い方、そして親子で納得できる「ルール作りのコツ」について、詳しく解説します。もう、デジタル機器で親子バトルになる必要はありません!
なぜ子どもはゲーム・動画に夢中になるのか?
- 達成感・承認欲求:
- ゲームでクリアしたり、友達と協力したりすることで、達成感や承認欲求を満たせます。
- 手軽な娯楽:
- いつでもどこでも手軽に楽しめるため、暇つぶしや気分転換に最適です。
- 情報収集・コミュニケーション:
- 動画を通して新しい情報を得たり、友達とゲームを通してコミュニケーションを取ったりすることもあります。
- 現実逃避:
- 学校や家庭でのストレスから逃れるために、ゲームや動画の世界に没頭してしまうこともあります。
ママナース直伝!親子で納得できるルール作りのコツ
1. 親も一緒に「体験」する
子どもがどんなゲームや動画を見ているのか、親も一緒に体験してみましょう。子どもの興味を理解することで、ルール作りの際に具体的な話ができ、子どもも納得しやすくなります。また、危険なコンテンツがないかを確認する意味でも重要です。
2. 「なぜルールが必要なのか」を具体的に伝える
「ゲームは目に悪いからダメ!」という一方的な理由ではなく、「ゲームをやりすぎると、目が疲れて、大好きな本が読めなくなるかもしれないよ」「夜遅くまで動画を見ると、朝起きられなくて、学校に遅刻しちゃうかもしれないよ」など、子どもが理解できる言葉で、具体的に理由を伝えましょう。
3. 「いつ」「どこで」「どれくらい」を明確に
- 時間: 「1日〇時間まで」「〇時になったら終わり」など、具体的な時間を決めましょう。タイマーを使うのも効果的です。
- 場所: 「リビングでやる」「寝室には持ち込まない」など、場所を決めましょう。親の目が届く場所でやらせるのがおすすめです。
- 内容: 「〇〇のゲームはOK」「〇〇の動画はNG」など、内容についても話し合いましょう。年齢制限のあるゲームや、不適切な動画は避けさせましょう。
4. 「ご褒美」と「ペナルティ」を決める
ルールを守れたら「ご褒美」(例:週末は30分延長、好きなゲームのアイテムを買ってあげるなど)、ルールを破ったら「ペナルティ」(例:翌日はゲーム禁止、利用時間短縮など)を、親子で話し合って決めましょう。ご褒美は、デジタル機器以外のものにするのがおすすめです。
5. 「例外」を設ける
「今日は友達が遊びに来るから、特別に延長してもいい?」など、子どもから例外の提案があった場合は、頭ごなしに否定せず、話し合いましょう。ただし、例外が多すぎるとルールが形骸化してしまうので、頻度や条件を明確にすることが大切です。
6. 定期的に「見直し」をする
子どもの成長や、デジタル機器の進化に合わせて、ルールも定期的に見直しましょう。月に一度など、家族会議を開いて、ルールが守れているか、改善点はないかなどを話し合う機会を設けましょう。
まとめ|デジタル機器は「道具」、使いこなすのは子ども自身
ゲームや動画は、現代の子どもたちにとって、切っても切り離せない存在です。大切なのは、それらを完全に排除するのではなく、親子で上手に付き合っていく方法を見つけることです。
ルール作りは、子どもの自律性を育み、自己管理能力を高めるための大切なプロセスです。親が一方的に押し付けるのではなく、子どもと一緒に考え、話し合い、納得できるルールを作ることで、子どもは「自分で決めた」という意識を持ち、ルールを守ろうと努力するようになります。
デジタル機器を「道具」として使いこなし、現実世界での体験やコミュニケーションも大切にできる子どもに育つよう、親がサポートしてあげましょう。