【体験談】子どもの「学校行きたくない」に、親が絶対にしてはいけないこと。不登校の闇を抜けた母子の物語

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「学校、休みたい…」その一言を、あなたは全力で受け止められますか?

「いってきます!」と、元気よく玄関を飛び出していく。そんな当たり前だったはずの日常が、ある日、突然終わりを告げました。

「お腹が痛い…」
「頭が痛い…」

朝になると、決まって体調不良を訴える息子。最初は、ただの風邪だと思っていました。しかし、病院に連れて行っても、異常はないと言われるばかり。

そして、ついに息子は言いました。
「もう、学校に行きたくない」

その瞬間、私の頭の中は真っ白になりました。焦り、不安、そして、世間体。様々な感情が渦巻き、「なぜ?」「どうして?」と、息子を問い詰めてしまった日のことを、今でも後悔しています。

これは、かつて息子の不登校で、暗闇の中を彷徨った私の体験談です。もし今、あなたがお子さんの「学校行きたくない」という言葉に、どうしようもなく苦しんでいるのなら、この物語が、あなたの心を少しでも軽くするきっかけになることを願っています。

親が絶対にしてはいけない、3つのNG対応

私がしてしまった、数々の失敗。どうか、あなたは繰り返さないでください。

NG1:無理やり、学校に行かせる

「行きなさい!」と叱咤し、無理やり車に乗せて、校門の前で降ろしたこともありました。しかし、これは最悪の対応でした。子どもにとって、学校は「安心できない場所」になっています。そこに無理やり連れて行くことは、子どもの心をさらに傷つけ、親への不信感を植え付けるだけです。

NG2:原因を、しつこく問い詰める

「いじめられてるの?」「勉強が分からないの?」と、矢継ぎ早に原因を探ろうとしました。しかし、子ども自身も、なぜ行きたくないのか、言葉でうまく説明できないことが多いのです。問い詰められることは、子どもにとって尋問でしかなく、心を固く閉ざしてしまいます。

NG3:「怠けている」と、責める

「休んで、家でゲームばかりして…」と、つい口にしてしまったこともありました。しかし、不登校の子どもは、決して怠けているわけではありません。学校に行けない自分を、誰よりも責めています。その自己嫌悪と罪悪感に、さらに追い打ちをかけるような言葉は、絶対に言ってはいけません。

親ができる、たった一つのこと。それは「心の安全基地」になること

先の見えない不安の中で、私がたどり着いた答えは、とてもシンプルなものでした。

「何があっても、ママとパパは、あなたの絶対的な味方だよ」

そう、ただ、それだけを伝え続けること。親が、子どもにとっての**「心の安全基地」**になること。それ以外に、できることはありませんでした。

具体的に、私たちがしたことは以下の通りです。

  • 「休んでもいいよ」と、笑顔で言う: 学校を休むことを、まず親が許可する。その一言が、子どもの罪悪感を和らげます。
  • 何もしない時間、何もしない空間を保証する: 無理に勉強させたり、外出を促したりせず、子どもがエネルギーを充電するまで、ただひたすら待ちました。
  • 家庭を、楽しい場所にする: 学校以外の世界は、こんなに楽しいんだよ、と伝えるために、一緒に料理をしたり、ボードゲームをしたり、好きなことにとことん付き合いました。

そして、子どもは自分の力で歩き出す

私たちが「待つ」と覚悟を決めてから、数ヶ月が経った頃。息子は、自分から「フリースクール、見学に行ってみたい」と言い出しました。

学校という場所が、すべてではありません。その子に合った居場所は、必ずどこかにあります。

不登校は、決して「終わり」ではありません。それは、子どもが、自分に合った生き方を見つけるための、大切な「充電期間」であり、「自分探しの旅」の始まりなのです。

まとめ:不登校は、親子の絆を見つめ直す機会

今、渦中にいるあなたは、きっと、孤独で、不安で、押しつぶされそうになっていることでしょう。

でも、どうか、一人で抱え込まないでください。スクールカウンセラー、自治体の相談窓口、不登校の親の会など、あなたを支えてくれる場所は、必ずあります。

そして、何よりも、自分自身を責めないでください。

あなたが笑顔でいることが、子どもにとって、一番の安心材料になります。不登校は、神様がくれた、親子の絆をもう一度、深く見つめ直すための、貴重な時間なのかもしれません。

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