「義実家でのんびり…でも、もしもの時は？」デリケートな防災の話、どう切り出す？
「お盆やお正月に義実家に帰省するけど、もし災害が起きたらどうしよう…」「防災の話をしたいけど、デリケートな話題だから切り出しにくいな…」
義実家や親戚の家は、私たち家族にとって大切な場所。でも、もしもの災害時に、家族みんなで安全に過ごせるか、不安を感じることはありませんか？
特に、防災に関する話題は、お金や備蓄、避難場所など、デリケートな内容も含まれるため、なかなか切り出しにくいと感じる方も多いのではないでしょうか。私も3人の子育てをする中で、義実家との防災について、どうすれば自然に話し合えるか悩んだ経験があります。
このブログでは、現役ママナースの私が、義実家や親戚との防災について、デリケートな話題を自然な会話の流れで話し合うコツ、そして「これだけは伝えておきたい」お金と備えのポイントを、私の経験を交えながら分かりやすくお伝えします。高齢の親族への配慮や、家族みんなで防災意識を高めるヒントも満載です。いざという時に後悔しないためにも、この機会に家族みんなで防災について考えてみませんか？
なぜ義実家・親戚との防災の話はデリケートなの？その背景を理解しよう
義実家や親戚との防災の話がデリケートだと感じるのには、いくつかの理由があります。その背景を理解することで、よりスムーズに話し合いを進めることができます。
デリケートな話題となる主な要因
- 価値観の違い: 育ってきた環境や世代が異なるため、防災に対する価値観や意識が違うことがあります。「昔はこれで大丈夫だった」という経験則や、「心配しすぎ」といった考え方から、話が噛み合わないこともあります。
- お金の問題: 備蓄品の購入や、耐震補強など、防災にはお金がかかることもあります。経済的な事情に踏み込むことになるため、切り出しにくいと感じることがあります。
- プライバシーへの配慮: 備蓄品の量や、避難場所の確認など、相手のプライベートな部分に踏み込むことになるため、遠慮してしまうことがあります。
- 「心配しすぎ」と思われる不安: 災害への備えを熱心に話すことで、「心配しすぎ」「神経質」と思われてしまうのではないかという不安を感じることがあります。
- 親の立場への配慮: 親世代に対して、子世代から「こうしてほしい」と伝えることに抵抗を感じることもあります。
これらの要因があることを理解し、相手の気持ちに配慮しながら、慎重に話を進めることが大切です。
自然な会話の流れで！デリケートな防災の話を切り出すコツ
デリケートな防災の話も、切り出し方を工夫すれば、自然な会話の流れで話し合うことができます。帰省時など、家族が集まる機会を上手に活用しましょう。
1. 共通の話題から切り出す
- 最近の災害ニュース: 「最近、〇〇で大きな地震があったね。もし、うちの地域で同じようなことが起きたら…」など、最近の災害ニュースをきっかけに、防災の話を切り出してみましょう。
- 防災グッズの話題: 「この間、こんな便利な防災グッズを見つけたんだけど、〇〇の家には何か備えてる？」など、自分が購入した防災グッズの話題から、相手の備えについて聞いてみましょう。
- 子どもの安全: 「子どもが大きくなってきて、もしもの時にどうやって守ろうかと思って…」など、子どもの安全を心配する親としての気持ちを伝えることで、相手も真剣に話を聞いてくれるでしょう。
2. 相手の意見を尊重する姿勢を見せる
自分の意見を押し付けるのではなく、まずは相手の意見や考えを尊重する姿勢を見せましょう。「〇〇の家では、どんな備えをしてるの？」「何か困っていることはない？」など、相手の状況を尋ねることから始めましょう。
3. 「もしも」のシミュレーションを提案する
「もしも、〇〇の時に、こんなことが起きたらどうする？」と、具体的な状況を想定して、家族みんなでシミュレーションを提案してみましょう。ゲーム感覚で話し合うことで、堅苦しさが和らぎ、具体的な行動に繋がりやすくなります。
4. 感謝の気持ちを伝える
話し合いの前後には、必ず相手への感謝の気持ちを伝えましょう。「忙しいのに、話を聞いてくれてありがとう」「一緒に考えてくれてありがとう」など、感謝の言葉は、良好な関係を保つ上で非常に重要です。
これだけは伝えておきたい！お金と備えのポイント
義実家や親戚との防災で、特に伝えておきたいのが「お金」と「備え」に関する具体的なポイントです。デリケートな話題だからこそ、分かりやすく、具体的に伝えましょう。
1. お金のこと：保険と支援制度
- 火災保険・地震保険の加入状況: 義実家や親戚の家が、火災保険や地震保険に加入しているか確認しましょう。加入していない場合は、その重要性を伝え、加入を検討してもらいましょう。補償内容や保険金額についても、一緒に確認できると安心です。
- 被災者支援制度: 災害時には、被災者生活再建支援制度や、災害弔慰金、災害援護資金など、様々な支援制度があります。これらの制度について、分かりやすく説明し、いざという時に利用できるよう、情報共有しておきましょう。
- 緊急時の現金: 災害時は、電子マネーやクレジットカードが使えなくなる可能性があります。少額でも良いので、緊急時の現金を準備しておくことの重要性を伝えましょう。
2. 備えのこと：備蓄と避難場所
- 備蓄品の確認: 義実家や親戚の家に、非常食、飲料水、簡易トイレ、常備薬などの備蓄品があるか確認しましょう。もし不足している場合は、おすすめの備蓄品や、ローリングストック法などを提案してみましょう。
- 避難場所の確認: 自宅から最も近い避難場所と、そこまでの経路を家族みんなで確認しましょう。高齢者がいる場合は、避難経路のバリアフリー状況も確認しておきましょう。
- 安否確認方法の共有: 災害用伝言ダイヤル（171）や、SNSなど、家族間での安否確認方法を事前に決めておきましょう。実際に練習してみるのも良いでしょう。
- 持病・服薬の情報共有: 高齢の親族がいる場合は、持病や服薬している薬について、家族みんなで情報共有しておきましょう。お薬手帳のコピーを非常用持ち出し袋に入れておくことも大切です。
ママナースからのメッセージ：家族の絆が、最大の防災力
義実家や親戚との防災は、デリケートな話題だからこそ、話し合うことに勇気がいるかもしれません。しかし、家族みんなで防災について真剣に考えることは、いざという時に命を守るだけでなく、家族の絆をより一層深めることにも繋がります。
大切なのは、完璧を目指すのではなく、できることから少しずつ始めることです。そして、不安な時は、一人で抱え込まず、いつでも周囲や専門家を頼ってくださいね。
この情報が、少しでも皆さんの不安を和らげ、家族みんなで安心して暮らせる未来を築く一助となれば幸いです。あなたは、あなたのままで素晴らしい親です。どうか、自分を大切にしてくださいね。