「今日もちゃんとできなかった…」自己採点、毎日ゼロ点ですか?
ピカピカに磨かれた床、栄養バランスの取れた手作りの食事、そして、常に笑顔で子どもに接する、穏やかな私…。
そんな「理想の母親像」に、自分を当てはめては、ため息をついていませんか?
現実は、朝から晩までノンストップ。気づけば家の中はぐちゃぐちゃ、夕飯は冷凍うどん、そして子どもには「早くしなさい!」と怒鳴ってばかり。
そんな一日の終わりに、「今日も、ちゃんとできなかった…」と自分を責め、心の中で自分に大きなバツをつけてしまう。
もし、あなたがそんな風に苦しんでいるのなら、今、ここで、私と一緒に宣言しませんか?
「#完璧なママ、やめました」 と。
この記事は、かつて「ちゃんと病」に苦しんだママナースである私が、心と体の健康を取り戻すために実践してきた、罪悪感ゼロの「頑張らない」家事育児リストです。
これは、単なる「時短術」ではありません。あなたの心を縛り付ける「~べき」という呪いから、あなた自身を解放するための、具体的な処方箋です。
なぜ頑張りすぎてしまうの?ナースが使う「トリアージ思考」で育児をハック!
そもそも、なぜ私たちは「ちゃんとやらなきゃ」と自分を追い詰めてしまうのでしょうか。それは、育児も家事も、やろうと思えば無限にやることがあるからです。終わりなきタスクの山を前に、「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」とパニックになってしまうのです。
そこで、私がナース時代に叩き込まれた**「トリアージ思考」**を、育児と家事に応用してみましょう!
トリアージとは、災害医療の現場などで、多くの患者さんの中から、治療の優先順位を決めることです。これを家庭に応用すると、こうなります。
「今、本当にやらなければ死活問題になることは何か?」
この視点で、すべてのタスクを見直してみるのです。
- 命に関わる(最優先): 子どもの食事、安全確保、病気のケア
- 生活に必要(優先度・中): 最低限の着替えの洗濯、食事の片付け
- やれたらラッキー(優先度・低): 部屋の掃除、手の込んだ料理、アイロンがけ
どうでしょう?こう考えると、「床にホコリが落ちていること」は、子どもの命には関わらない、優先度の低いタスクだと思えませんか?
【罪悪感ゼロ】ママナースが実践する「頑張らない」家事育児リスト
トリアージ思考をベースに、私が実際にやっている「手抜き術」を具体的にご紹介します。罪悪感を感じる必要は一切ありません。これは、あなたの心の余裕時間を生み出すための、賢い戦略です。
食事編
- 週1日は「完全手抜きデー」: レトルト、冷凍食品、デリバリー、お惣菜、なんでもOK!「ご飯を作らない日」を意図的に作る。
- 献立はパターン化: 「月曜はカレー、火曜は麺類…」のように、考える手間を徹底的に省く。
- 一汁一菜で十分: 栄養バランスは、1日単位ではなく、1週間単位でゆるく考える。
- 便利な調理家電に頼る: 電気圧力鍋、ホットクック、食洗機は、もはや「三種の神器」。文明の利器は、どんどん使いましょう。
掃除・洗濯編
- 掃除は「週末にまとめて」と決めつけない: 汚れが気になった時に、その場所だけサッと拭く「ついで掃除」で十分。
- ロボット掃除機は最強の相棒: あなたが子どもと遊んでいる間に、床は勝手にキレイになります。
- 洗濯物はたたまない: 子ども用も大人用も、乾いたら各自のボックスに放り込むだけ。どうせまたすぐに着ます!
- 乾燥機付き洗濯機を導入する: 「干す」という工程がなくなるだけで、革命的に時間が生まれます。
育児編
- 全力で遊ぶのは1日15分でOK: 大切なのは時間の長さより密度。スマホを置いて、本気で子どもと向き合う時間を15分作れば、子どもは十分に満たされます。
- テレビや動画は「頼れる戦友」: 「テレビに子守をさせて…」なんて罪悪感は不要です。ママが笑顔を取り戻すための、大切な休息時間を作ってくれる戦友です。
- 寝かしつけは無理しない: どうしても寝ない日は、「今日は寝ない日なんだな」と諦めて、一緒にゴロゴロする。イライラしながら格闘するより、よっぽど平和です。
「ちゃんとしない」ことで手に入る、本当に大切なもの
「ちゃんとしない」ことは、決して「母親としての責任を放棄する」ことではありません。
むしろ、やらなくてもいいタスクを手放すことで、本当に大切なことに時間と心のエネルギーを注ぐための、積極的な選択なのです。
完璧な家事よりも、ママの笑顔。
手の込んだ料理よりも、親子で笑い合う時間。
あなたが「頑張らない」ことで生まれる心の余裕こそが、子どもにとって最高の栄養になることを、どうか忘れないでください。
まとめ
「ちゃんとママ」の呪いは、知らず知らずのうちに、あなたを孤独にし、追い詰めていきます。
今日から、一つでもいい。「やらなくてもいいこと」を見つけて、手放してみてください。そして、そうやって生まれた数分、数十分を、ただボーっとしたり、好きな紅茶を飲んだりする、あなただけの時間に使ってあげてください。
完璧じゃない、ちょっとくらいダメなところがあるママ。それでいいんです。それが、人間味あふれる、あなたらしい、最高のママの姿なのですから。