子どもの歯並び、大丈夫?指しゃぶりや口呼吸など、注意すべき生活習慣

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はじめに:歯並びは遺伝だけじゃない!毎日の「癖」が影響する

子どもの歯並びについて、「遺伝だから仕方ない」と思っていませんか?もちろん、骨格など遺伝的な要因はありますが、実はそれ以上に、幼少期の何気ない生活習慣や癖が、将来の歯並びに大きな影響を与えていることが分かってきています。

こんにちは、ママナースのさとみです。私自身、子どもの指しゃぶりに長く悩んだ経験があります。歯並びは、見た目の問題だけでなく、虫歯のリスクや、発音、さらには全身の健康にも関わる大切な問題です。

この記事では、子どもの歯並びに悪影響を及ぼす可能性のある、見過ごしがちな生活習慣と、その改善のために家庭でできることについて解説します。


あなたの子どもは大丈夫?歯並びに影響するNG習慣チェックリスト

以下の習慣に、心当たりはありませんか?

  • [ ] 指しゃぶり: 3歳を過ぎても、頻繁に指しゃぶりをしている。特に、前歯で指を強く噛むような癖は、出っ歯(上顎前突)や、前歯が噛み合わない(開咬)の原因になります。
  • [ ] 口呼吸(お口ポカン): 常に口がポカンと開いている。口で呼吸をすると、舌が正しい位置(上顎)に収まらず、下がり気味になります。これにより、上顎の成長が妨げられ、歯が並ぶスペースが不足し、ガタガタの歯並び(叢生)に繋がります。
  • [ ] 頬杖をつく: いつも同じ側で頬杖をついていると、顎に一方的な力がかかり続け、顔の歪みや歯並びのズレを引き起こすことがあります。
  • [ ] うつ伏せ寝・横向き寝: いつも同じ方向で寝ていると、顎や歯に持続的な圧力がかかり、歯並びに影響することがあります。
  • [ ] 唇を噛む・舌を突き出す癖: 下唇を噛む癖は出っ歯に、上下の歯の間に舌を突き出す癖は開咬の原因になります。

家庭でできる!歯並びを守るための改善アプローチ

気になる癖があった場合、どうすれば良いのでしょうか。無理やりやめさせるのではなく、子どもが自分で気づき、やめられるようにサポートしてあげることが大切です。

「指しゃぶり」へのアプローチ

  • 原因を探る: 不安な時や、眠い時、手持ち無沙汰な時など、どんな時に指しゃぶりをしているか観察しましょう。不安が原因なら、安心できるようにスキンシップを増やす。手持ち無沙汰なら、手を使う遊びに誘うなど、原因に応じた対応が効果的です。
  • 絵本などを活用: 指しゃぶりをやめるキャラクターが出てくる絵本などを読み聞かせ、本人が「やめてみようかな」と思えるように動機付けをするのも良い方法です。

「口呼吸」へのアプローチ

  • 鼻の疾患がないか確認: アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などで鼻が詰まっていると、口で呼吸するしかありません。まずは耳鼻咽喉科を受診し、鼻の通りを良くすることが最優先です。
  • 「あいうべ体操」: 口周りの筋肉を鍛え、舌を正しい位置に戻すための簡単なトレーニングです。「あー」「いー」「うー」「べー(舌を出す)」と、大げさに口を動かすのを、親子で一緒にやってみましょう。
  • 食事の工夫: 少し歯ごたえのある食材を取り入れ、よく噛んで食べる習慣をつけることも、口周りの筋肉の発達に繋がります。

まとめ:気になる癖は、早めにかかりつけ歯科医に相談を

今回ご紹介した生活習慣は、あくまで歯並びに影響を与える「可能性」があるものです。これらの癖があるからといって、必ずしも歯並びが悪くなるわけではありませんし、すぐに矯正が必要というわけでもありません。

しかし、「ちょっと気になるな」という癖があれば、まずはかかりつけの歯科医に相談してみることをお勧めします。専門家の視点から、その子に合ったアドバイスをもらうことができますし、必要であれば適切なタイミングで矯正治療を始めることもできます。

毎日の小さな「気づき」とケアが、子どもの将来の健康な笑顔を守ることに繋がります。


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