子供の病気

【保存版】子どもの急な発熱、慌てない!ママナース直伝ホームケアと受診の目安

「夜中に急に熱が出た!」子どもの発熱、どうする?

「体が熱い…もしかして熱?」
「ぐったりしてるけど、病院に行くべき?」
「解熱剤、いつ使えばいいの?」

子どもの急な発熱は、ママ・パパにとって最も心配なことの一つですよね。特に夜間や休日だと、どう対応したら良いのか分からず、不安でいっぱいになることもあるでしょう。

私もかつては、子どもの発熱に慌てふためき、夜通し看病しながら不安で眠れない日々を過ごした経験があります。しかし、小児科での勤務経験と、自身の育児経験から、発熱時の正しい知識と対処法を身につけることで、今では落ち着いて対応できるようになりました。

この記事では、現役ママナースである私が、子どもの発熱時の正しいホームケアから、病院を受診する目安、解熱剤の正しい使い方まで、あなたの不安を解消し、冷静に対応するための情報を分かりやすく解説します。

この記事を読めば、もう子どもの発熱で慌てることはありません。正しい知識を身につけて、大切な子どもの健康を守りましょう!

子どもの発熱、まずは落ち着いて!

子どもが発熱した時、まず大切なのは「慌てないこと」です。熱の高さだけで病気の重症度は判断できません。子どもの様子をよく観察し、冷静に対応しましょう。

発熱の定義

一般的に、37.5℃以上を微熱、38.0℃以上を発熱と判断します。ただし、平熱には個人差があるため、普段から子どもの平熱を把握しておくことが大切です。

熱の測り方

  • 脇の下: 最も一般的で手軽な方法です。体温計を脇の下にしっかり挟み、動かないように固定しましょう。
  • 耳: 耳式体温計を使用します。鼓膜の温度を測るため、正確性が高いとされていますが、正しく測るにはコツが必要です。
  • おでこ: 非接触型体温計を使用します。手軽ですが、外気温の影響を受けやすく、正確性に欠ける場合があります。

ママナース直伝!発熱時の正しいホームケア

1. 水分補給をこまめに!

発熱時は汗をかきやすく、脱水になりやすいので、こまめな水分補給が最も重要です。少量ずつ、頻繁に与えましょう。

  • おすすめの飲み物: 経口補水液、麦茶、薄めたイオン飲料、りんごジュースなど。
  • ポイント: 冷たすぎない、常温に近いものが良いでしょう。食欲がなくても水分だけはしっかり摂らせましょう。

2. 快適な環境を整える

  • 室温・湿度: 室温は20〜22℃、湿度は50〜60%を目安に。エアコンや加湿器を適切に使い、快適な環境を保ちましょう。
  • 服装: 汗をかいたらすぐに着替えさせ、薄着にしましょう。厚着をさせると熱がこもり、体温が上がってしまいます。
  • 寝具: 汗を吸いやすい素材のパジャマやシーツを選び、こまめに交換しましょう。

3. 嫌がらなければ体を冷やす

熱が高くてつらそうな場合は、体を冷やしてあげると楽になります。ただし、嫌がる場合は無理に冷やさないでください。

  • 冷やす場所: 首の付け根、脇の下、足の付け根など、太い血管が通っている場所を冷やすと効果的です。冷えピタなどを使用する場合は、おでこだけでなく、これらの場所にも貼ってあげましょう。
  • ポイント: 氷枕や冷たいタオルを使用する場合は、直接肌に当てず、タオルで包んで使用しましょう。

4. 食事は消化の良いものを少量ずつ

食欲がない場合は無理に食べさせる必要はありません。食べられるものを少量ずつ与えましょう。

  • おすすめの食事: おかゆ、うどん、ゼリー、プリン、スープ、すりおろしりんごなど。
  • ポイント: 脂っこいものや、消化に悪いものは避けましょう。

病院を受診する目安

子どもの発熱は、ほとんどの場合、自宅でのケアで様子を見ることができますが、以下のような場合はすぐに病院を受診しましょう。

  • 生後3ヶ月未満の赤ちゃんが発熱した時
  • 38℃以上の熱が3日以上続く時
  • 水分が全く摂れない、おしっこが出ないなど、脱水の症状がある時
  • ぐったりしている、意識が朦朧としている、呼びかけに反応しない時
  • けいれんを起こした時
  • 呼吸が苦しそう、ゼーゼーしている時
  • 顔色が悪い、唇が紫色になっている時
  • 発疹が出ている時
  • 嘔吐や下痢がひどい時
  • その他、いつもと様子が明らかに違うと感じた時

解熱剤の正しい使い方

解熱剤は、熱を下げるための薬ではなく、熱によって子どもがつらそうな時に、一時的に症状を和らげるためのものです。熱が高いからといって、必ずしも使う必要はありません。

  • 使用の目安: 熱が高くてぐったりしている、眠れない、水分が摂れないなど、子どもがつらそうな時。
  • 種類: アセトアミノフェン(アンヒバ、カロナールなど)、イブプロフェン(ブルフェンなど)などがあります。医師の指示に従って、適切なものを使用しましょう。
  • 使用量・間隔: 医師から指示された量と間隔を必ず守りましょう。自己判断で量を増やしたり、間隔を短くしたりしないでください。
  • ポイント: 解熱剤を使用しても、熱が完全に下がるわけではありません。あくまで一時的な症状緩和であることを理解しておきましょう。

まとめ:子どもの発熱は、親の成長の機会

子どもの発熱は、親にとって不安なものですが、正しい知識と冷静な対応で乗り越えることができます。そして、この経験は、親としての自信と成長につながるはずです。

この記事でご紹介したホームケアと受診の目安を参考に、子どもの発熱に落ち着いて対応できるようになりましょう。そして、何か不安なことがあれば、迷わずかかりつけ医や地域の相談窓口に相談してくださいね。

大切な子どもの健康を守るために、一緒に頑張りましょう!

【ママナースが解説】子どもの風邪・胃腸炎、どう乗り切る?ホームケアと受診の目安

「また熱…」「吐いちゃった…」子どもの病気に、心が折れそうなあなたへ

保育園から帰ってきたら、なんだかぐったりしている我が子。

夜中に突然、マーライオンのように吐いてしまう。

「また風邪…?」「胃腸炎かな…?」

子どもの体調不良は、親にとって最も心配で、そして最も疲れることの一つですよね。

「病院に行った方がいいのかな?」「家でできることって、他にないかな?」

そんな不安と疑問で、頭がいっぱいになっていませんか?

こんにちは!3人の娘たちが、数えきれないほどの風邪や胃腸炎を経験し、その度に看病に明け暮れてきた、現役ママナースの皐月です。

看護師として、多くの病気の子どもたちと接してきました。そして、一人の母親として、夜中に吐き続ける我が子を前に、途方に暮れた経験も何度もあります。

この記事では、そんなあなたの不安を少しでも和らげるために、**子どもがよくかかる「風邪」と「胃腸炎」に焦点を当て、家庭でできる具体的なホームケアと、すぐに病院に行くべき「危険なサイン」、そして「受診の目安」**を、専門家の視点から分かりやすく解説します。

正しい知識と準備があれば、きっとあなたは、お子さんの「最初の看護師」として、冷静に対応できるはずです。


Part 1:子どもの「風邪」― 鼻水・咳・発熱のホームケア

子どもが最もよくかかる病気の一つが「風邪」です。ウイルス感染が原因で、鼻水、咳、発熱などの症状が出ます。

【ホームケアの基本】

  1. 水分補給をこまめに: 発熱や鼻水で脱水になりやすいので、湯冷まし、麦茶、経口補水液などを少量ずつ、頻繁に与えましょう。
  2. 安静にする: 無理に遊ばせず、ゆっくり休ませましょう。睡眠は、回復を促す最高の薬です。
  3. 室温・湿度を快適に: 室温は20〜25℃、湿度は50〜60%を目安に。加湿器を使うと、鼻や喉の乾燥を防ぎ、咳を和らげる効果も期待できます。
  4. 鼻水対策:
    • 鼻吸い器: 鼻水がひどい場合は、鼻吸い器でこまめに吸い取ってあげましょう。鼻が詰まっていると、呼吸が苦しくなったり、中耳炎の原因になったりすることもあります。
    • 蒸しタオル: 温かい蒸しタオルを鼻に当てると、鼻の通りが良くなります。
  5. 咳対策:
    • 体を起こす: 寝る時に、上半身を少し起こしてあげると、咳が楽になることがあります。枕の下にタオルなどを敷いて、少し高くしてあげましょう。
    • 加湿: 部屋の加湿を心がけましょう。

【発熱時のホームケア】

  • 薄着にする: 熱が上がりきって手足が温かくなってきたら、薄着にして熱がこもらないようにしましょう。
  • 体を冷やす: 脇の下、首の付け根、足の付け根など、太い血管が通っている場所を冷やすと効果的です。嫌がる場合は無理に冷やさなくても大丈夫です。
  • 解熱剤: ぐったりしている、つらそうにしている、眠れないなどの場合に、医師から処方された子ども用の解熱剤を使いましょう。熱を下げること自体が目的ではなく、つらさを和らげるためです。

Part 2:子どもの「胃腸炎」― 嘔吐・下痢のホームケア

ウイルスや細菌が原因で、嘔吐や下痢を繰り返すのが「胃腸炎」です。脱水になりやすいので、特に注意が必要です。

【ホームケアの基本】

  1. 水分補給を最優先:
    • 少量ずつ、頻繁に: 嘔吐がある場合は、一度にたくさん飲ませるとまた吐いてしまうので、スプーン1杯ずつなど、ごく少量から始めましょう。
    • 与えるもの: 経口補水液が最もおすすめです。なければ、薄めた麦茶やリンゴジュース(薄める)、野菜スープなどでも良いでしょう。
    • 吐き気が強い時: 吐き気が強い時は、無理に飲ませず、30分〜1時間ほど胃を休ませてから、また少量ずつ試しましょう。
  2. 食事は無理に与えない:
    • 嘔吐や下痢がひどい時は、無理に食べさせる必要はありません。水分補給を優先しましょう。
    • 食べられるようになったら、おかゆ、うどん、食パン、すりおろしリンゴなど、消化の良いものから少量ずつ始めましょう。
  3. おむつかぶれ対策: 下痢が続くと、おむつかぶれになりやすいので、こまめにおむつを替え、お尻を優しく洗い、ワセリンなどで保護しましょう。

【ママナースの視点】すぐに病院へ!危険なサインと受診の目安

子どもの病気で最も大切なのは、「いつもと違う」という親の直感です。以下のサインが見られたら、迷わず病院を受診しましょう。

すぐに救急車を呼ぶべき危険なサイン

  • 意識がない、呼びかけに反応しない、ぐったりしている
  • けいれんが5分以上続く、けいれんを繰り返す
  • 呼吸が苦しそう(肩で息をしている、ゼーゼー、ヒューヒューと音がする、陥没呼吸)
  • 顔色や唇の色が真っ青、紫色になっている
  • 激しい頭痛や嘔吐を繰り返す
  • 生後3ヶ月未満の38℃以上の発熱

夜間・休日でも受診を検討すべきサイン

  • 熱が下がってもぐったりしている、元気がない。
  • 機嫌が悪い、あやしても泣き止まない。
  • 発疹を伴う発熱。
  • 特定の部位の痛みが強い(耳を痛がる、お腹を痛がるなど)。
  • 血便、粘液便が出る。
  • 持病がある場合の発熱(喘息、心臓病など)。

<ママナースの重要メモ>
熱の高さよりも、**子どもの全身状態(元気があるか、水分が摂れているか、呼吸はどうかなど)**を重視してください。親の「何かおかしい」という感覚は、非常に重要です。迷ったら、地域の小児救急電話相談(#8000)や、かかりつけ医に相談しましょう。


まとめ:親の笑顔が、子どもの一番の薬

子どもの病気は、親にとって本当に大変なことです。でも、どうか一人で抱え込まないでください。

正しい知識を持って冷静に対応すること。そして、何よりも、あなたが笑顔でいることが、病気と闘うお子さんにとって、一番の安心であり、最高の薬になります。

この大変な時期を乗り越えれば、きっと親子の絆は、より一層深まるはずです。