中学生

「SNS」は親子で契約書を交わす!ママナースが教える、中学生の「ネットいじめ」と「依存」から子どもを守るリスク管理術

この記事でわかること

  • SNSが中学生にもたらす「ネットいじめ」と「依存」のリスク
  • 親子で「SNS契約書」を交わすことの重要性とメリット
  • ママナースが推奨する、SNSとの賢い付き合い方とルール作りのヒント

「みんなやってるから…」中学生になったらスマホとSNSは必須?その先に潜む危険から、どうやって子どもを守りますか?

「〇〇ちゃんもLINEやってるし、私だけやらないのは無理…」
「学校のグループトークに入ってないと、情報が入ってこないから…」

子どもが中学生になると、誰もがスマホを持ち、LINEやInstagram、TikTokなどのSNSを利用するのが当たり前になっていますよね。親としては、子どもが友達とのコミュニケーションを楽しむのは嬉しい反面、SNSがもたらす様々な危険に対して、漠然とした不安や心配を抱えているのではないでしょうか?

「ネットいじめに巻き込まれないか…」
「ゲームやSNSに依存して、勉強がおろそかにならないか…」
「知らない人と繋がって、犯罪に巻き込まれないか…」

私も3姉妹の母として、長女が中学生になった時、SNSとの付き合い方については深く悩みました。頭ごなしに禁止するだけでは、子どもが隠れて利用してしまったり、友達との関係に支障が出たりする可能性があると感じたからです。

そこで、我が家では「親子でSNS契約書を交わす」という方法を取り入れました。

今回は、ママナースの私が考える、SNSが子どもにもたらす「ネットいじめ」や「依存」のリスクから子どもを守るため、親子で「SNS契約書」を交わすことの重要性と、ルール作りのヒントについてお話しします。


【結論】SNSは「親子で契約書」を交わす!子どもの「ネットいじめ」と「依存」から守る最強のリスク管理術

SNSが中学生にもたらす「ネットいじめ」と「依存」のリスク

SNSは、子どもたちにとって楽しいコミュニケーションツールである反面、以下のような深刻なリスクをはらんでいます。

  • ネットいじめ: 匿名性や拡散性の高さから、悪口やデマが広まりやすく、子どもが精神的に深く傷つけられることがあります。一度拡散された情報は消すのが非常に困難です。
  • 依存: ゲームと同様に、SNSも「いいね」やコメントなどの承認欲求を満たすことで、やめられなくなってしまうことがあります。睡眠不足、集中力低下、学業不振に繋がることも。
  • 個人情報の流出: 軽率な投稿から、個人情報が特定されたり、悪用されたりする危険性があります。
  • 犯罪への巻き込まれ: 知らない人と安易に繋がり、危険な目に遭うケースも後を絶ちません。

これらのリスクから子どもを守るためには、親が「禁止」するだけでなく、「管理」し、「教育」することが重要です。

親子で「SNS契約書」を交わすメリット

我が家で導入した「SNS契約書」は、以下のメリットをもたらしました。

  1. ルールの明確化: 親が一方的に決めるのではなく、子どもと一緒に話し合い、納得した上でルールを文書化することで、双方が「このルールは守るべきもの」という意識を持つことができます。
  2. 責任感の育成: ルール作りに参加することで、子ども自身が「自分の行動に責任を持つ」という意識が芽生えます。
  3. コミュニケーションの促進: 定期的に契約書の内容を見直すことで、SNSの使い方について親子で話し合う機会が自然と生まれます。
  4. 親子の信頼関係: 親が「管理する」だけでなく「信頼して任せる」という姿勢を示すことで、親子間の信頼関係が深まります。

ママナースが推奨!SNSとの賢い付き合い方とルール作りのヒント

1. 親もSNSについて「学ぶ」姿勢を持つ

子どもが利用しているSNSについて、親も実際に使ってみたり、情報を集めたりして、その特性や危険性を理解しましょう。親が知らないと、的確なアドバイスやルール作りができません。

2. 「SNS契約書」に盛り込むべきルール(例)

  • 利用時間: 「〇時以降は利用しない」「一日〇時間まで」など。
  • 利用場所: 「自室では利用しない」「リビングでのみ利用する」など。
  • 投稿内容: 「個人情報(学校名、場所、顔写真など)を特定できる内容は投稿しない」「他人が嫌がる内容は投稿しない」など。
  • プライバシー設定: 「非公開設定にする」「フォローは友達のみ」など。
  • 問題が起きた時の対処法: 「困ったことや嫌なことがあったら、すぐに親に相談する」など。
  • 違反した場合のペナルティ: 「〇日間利用禁止」「スマホ没収」など、親子で話し合って決めましょう。

3. 定期的に「契約更新」と「見直し」を行う

子どもの成長やSNSの機能の変化に合わせて、定期的に契約書の内容を見直し、更新しましょう。

4. 子どもの「SOS」を見逃さない

SNSの利用状況だけでなく、子どもの顔色、言動、睡眠時間など、普段と違う様子がないか、常に気を配りましょう。

5. 「デジタルデトックス」の時間も大切に

家族みんなで、デジタルデバイスから離れて、食事をしたり、会話を楽しんだり、体を動かしたりする時間を作りましょう。


まとめ:SNSは「便利な道具」。親子で使い方を学ぶことが大切

SNSは、子どもたちの世界を広げる便利な道具である反面、使い方を誤れば、大きな危険を伴うこともあります。

ママナースとして、私はあなたの頑張りを心から応援しています。頭ごなしに禁止するのではなく、親子で「SNS契約書」を交わし、賢くリスク管理をしながら、子どもが安全にSNSを利用できるようサポートしてあげてください。

SNSは「便利な道具」。その使い方を親子で学ぶことが、子どもたちの未来を守ることに繋がるはずです。


【体験談】娘が学校に行けなくなった日。不登校の闇を抜けた、母ナースの全記録

プロローグ:「お腹が痛い…」その言葉が、悪夢の始まりでした

「いってきます!」

毎朝、元気よく玄関を飛び出していく娘の背中を見送る。それが、私の当たり前の日常でした。

あの日までは。

こんにちは。3人の娘を育てる、現役ママナースの皐月です。
これは、かつて私の次女が「学校に行けなく」なり、暗くて長いトンネルの中を、親子で彷徨った日々の記録です。

看護師として、人の心身の不調には敏感なはずだったのに、我が子の「SOS」には、全く気づけませんでした。
もし今、あなたがお子さんの「学校行きたくない」という言葉に、どうしようもなく苦しんでいるのなら、この私の失敗と後悔の物語が、あなたの心を少しでも軽くするきっかけになることを願っています。


第1章:兆候(中学1年生の秋)

異変は、些細な体調不良から始まりました。

「お腹が痛いから、今日の部活、休んでもいい?」
「頭が痛くて、朝起きられない…」

活発で、友達も多く、生徒会にも立候補するような娘でしたから、最初は「季節の変わり目かな」「ちょっと疲れが出たのかな」くらいにしか思っていませんでした。
病院に連れて行っても、結果はいつも「異常なし」。

今思えば、この時、娘の心はとっくに限界を超えていたのです。でも、私は「気のせいでしょ」「頑張って行きなさい」と、娘のSOSを、いとも簡単に突き放してしまいました。

第2章:宣告(冬の朝)

そして、運命の日が訪れます。

いつものように、ぐずる娘を叩き起こし、制服に着替えさせ、玄関で「早くしなさい!」と怒鳴った、その時でした。
娘は、今まで見たことのないような無表情な顔で、私を見つめ、静かに言いました。

「もう、学校には、行けない」

その瞬間、私の頭の中は、真っ白になりました。

【私が犯した、最初の過ち】
この時、私が最初に口にした言葉は、「どうして?」「何があったの?」という、原因を問い詰める言葉でした。しかし、子ども自身も、なぜ行けないのか分かっていません。問い詰められることは、子どもにとって尋問でしかなく、心を固く閉ざすきっかけになります。

第3章:停滞(出口のない日々)

そこからの日々は、まさに地獄でした。

娘は、昼夜逆転し、自室に閉じこもる。私は、仕事から帰ると、荒れた部屋と、虚ろな目をした娘の姿に、絶望する。

「私の育て方が、悪かったの…?」
「いつまで、こんな日が続くの…?」

焦りと不安から、私は娘に、「怠けてるだけじゃないの」「将来どうするの」と、言ってはいけない言葉を、何度もぶつけてしまいました。そのたびに、娘は深く傷つき、夫婦喧嘩も絶えなくなりました。

【ママナースのカルテ①:心身症の可能性】
この時期の娘の症状は、今思えば「起立性調節障害」の典型でした。朝起きられない、頭痛、腹痛…。不登校の背景には、こうした自律神経の乱れが隠れていることも少なくありません。精神論だけで片付けず、小児科や心療内科に相談することも重要です。

第4章:転機(一本の電話)

八方塞がりだった私を救ってくれたのは、学校のスクールカウンセラーの先生からの、一本の電話でした。

私の話を一通り聞いた先生は、静かにこう言いました。

「お母さん。今、一番休まなければいけないのは、娘さんじゃなくて、お母さん、あなた自身ですよ」

涙が、溢れて止まりませんでした。
私は、娘をコントロールしようとすることに必死で、自分自身がボロボロになっていることに、気づいていなかったのです。

その日、私は、戦うのをやめました。
娘を「治す」のをやめました。

ただ、娘にとっての**「心の安全基地」**になること。それだけを、心に決めました。

第5章:回復(何もしない、をする)

私がしたことは、たった一つ。

朝、娘が起きてこなくても、「おはよう。朝ごはんは、食べられそう?」とだけ聞き、あとは、何もしない。

「学校は、行きたくなったら行けばいい。行かなくても、ママは、あなたのことが大好きな気持ちは、1ミリも変わらないからね」

そう伝え続けました。

ゲームに没頭する日、一日中パジャマで過ごす日…。焦る気持ちがなかったと言えば、嘘になります。でも、ひたすら「待つ」と決めました。

数ヶ月が経った頃、娘が、ポツリと言いました。
「このアニメの聖地、行ってみたいな」

それは、止まっていた時間が、再び動き出した、小さな、でも、確かな瞬間でした。

第6章:新しい道(学校だけが、すべてじゃない)

私たちは、一緒に、そのアニメの聖地に行きました。そして、その旅の途中で、娘は、通信制の高校に、イラストのコースがあることを見つけました。

「私、絵を描く勉強がしたい」

娘が、自分の口から、未来の話をしたのは、本当に、久しぶりのことでした。

今、娘は、その通信制高校に通いながら、毎日、大好きな絵を描いています。表情は、驚くほど明るくなりました。

エピローグ:不登校は、親子の絆を見つめ直す機会

今、渦中にいるあなたは、きっと、孤独で、不安で、押しつぶされそうになっていることでしょう。

でも、どうか、一人で抱え込まないでください。そして、何よりも、自分自身を責めないでください。

不登校は、決して「終わり」ではありません。それは、子どもが、自分に合った生き方を見つけるための、大切な「自分探しの旅」の始まりなのです。

そして、親にとっては、これまでの子育てを見つめ直し、親子の絆を、もう一度、深く結び直すための、神様がくれた、貴重な時間なのかもしれません。

あなたが笑顔でいることが、子どもにとって、一番の安心材料になります。どうか、あなた自身の心も、大切にしてあげてくださいね。