おうちでシュタイナー教育!子どもの想像力を育む手仕事と暮らしのヒント【ママナースが解説】

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「子どもには、もっと自由に、のびのびと育ってほしい…」「想像力豊かな子になってほしいな」

そう願うママ・パパも多いのではないでしょうか。私も3姉妹の母として、子どもたちの個性を大切にしながら、豊かな心を育んでほしいと常に考えています。そんな中で出会ったのが「シュタイナー教育」です。モンテッソーリ教育とはまた違ったアプローチで、子どもの成長をサポートするシュタイナー教育は、家庭でも実践できるヒントがたくさんあります。「なんだか難しそう…」と感じるかもしれませんが、ご安心ください。

今回は、現役ママナースの私が、おうちで実践できるシュタイナー教育の考え方と、子どもの想像力を育む手仕事や暮らしのヒントについて、私の経験も交えながら分かりやすく解説します。子どもの内なる力を引き出し、豊かな心を育むためのヒントを見つけてくださいね。

シュタイナー教育ってどんな教育?

シュタイナー教育は、オーストリアの思想家ルドルフ・シュタイナーが提唱した教育法です。「人間は、身体・魂・精神の三位一体の存在である」という人間観に基づき、子どもの成長段階に合わせて、頭・心・体のバランスの取れた発達を促すことを重視します。

シュタイナー教育の主な特徴

  • 「7年周期」の発達段階: 子どもの成長を7年ごとの周期で捉え、それぞれの時期に合わせた教育を行います。特に、0歳~7歳頃は「意志」の発達を促す時期とされ、模倣や感覚体験を重視します。
  • 「頭・心・体」のバランス: 知識を詰め込むだけでなく、感情や芸術性、実践的な活動を通して、子どもの全体的な発達を促します。
  • 「模倣」と「繰り返し」: 特に幼児期は、大人の模倣を通して学び、同じことを繰り返すことで安心感を得て、内面的な力を育みます。
  • 「想像力」の重視: 自由な遊びや物語、芸術活動を通して、子どもの豊かな想像力を育みます。
  • 「自然とのつながり」: 自然の中で過ごす時間や、自然素材を使った遊びを大切にします。

おうちで実践!シュタイナーの考え方と暮らしのヒント

特別な学校に通わなくても、シュタイナー教育の考え方を家庭で取り入れることは十分に可能です。大切なのは、親の意識と、子どもの成長に寄り添った環境作りです。

1. 「模倣」できる環境を整える

  • 大人の姿を見せる: 子どもは、大人の行動を模倣して学びます。親が楽しそうに家事をしたり、手仕事をしたりする姿を見せることで、子どもも自然と興味を持ち、真似をするようになります。
  • お手伝いを促す: 子ども用の小さなほうきや雑巾を用意するなど、子どもがお手伝いしやすい環境を整えましょう。お手伝いは、子どもの「役に立ちたい」という気持ちを満たし、自己肯定感を育みます。

2. 「繰り返し」を大切にする

  • 規則正しい生活リズム: 毎日同じ時間に食事、遊び、睡眠を取るなど、規則正しい生活リズムを心がけましょう。繰り返しの中で、子どもは安心感を得て、内面的な安定を育みます。
  • 同じ絵本を何度も読む: 子どもがお気に入りの絵本を何度もせがんでも、嫌がらずに読んであげましょう。繰り返しの中で、言葉や物語の世界を深く味わい、想像力を膨らませています。

3. 「五感」を刺激する自然素材を取り入れる

  • 自然素材のおもちゃ: 木、羊毛、綿など、自然素材のおもちゃは、子どもの五感を刺激し、想像力を育みます。プラスチック製のおもちゃよりも、シンプルで温かみのあるものを選びましょう。
  • 自然の中で遊ぶ: 公園や森、川など、自然の中で自由に遊ぶ時間を作りましょう。土や水、植物、虫など、自然との触れ合いを通して、子どもは多くのことを学びます。

4. 「想像力」を育む環境を作る

  • シンプルな遊び道具: 具体的な形が決まっていない、シンプルな遊び道具(例:布、木片、石など)は、子どもの想像力を刺激し、様々なものに見立てて遊ぶことができます。
  • 物語や歌: 昔話や童謡、手遊び歌などを積極的に取り入れましょう。物語の世界に浸ったり、歌を歌ったりすることで、子どもの想像力や表現力が育まれます。
  • テレビやデジタル機器の制限: 特に幼児期は、テレビやデジタル機器の視聴時間を制限し、五感を使い、自ら遊びを生み出す時間を大切にしましょう。

子どもの想像力を育む手仕事アイデア

シュタイナー教育では、手仕事を通して子どもの意志や想像力を育むことを重視します。家庭でできる簡単な手仕事をご紹介します。

1. 羊毛遊び

  • 羊毛ボール: 羊毛を丸めて石鹸水で揉み、フェルトボールを作る。色々な色の羊毛を混ぜて、カラフルなボールを作ってみましょう。
  • 羊毛人形: 羊毛を丸めたり、形を整えたりして、簡単な人形や動物を作る。子どもの想像力で、様々なキャラクターが生まれます。

2. 蜜蝋粘土

  • 蜜蝋粘土遊び: 蜜蝋粘土は、温めると柔らかくなり、冷めると固まる性質があります。手で温めながら形を作り、冷めるとそのままの形で残るので、作ったものを飾ることもできます。

3. 編み物・縫い物

  • 指編み: 幼児でも簡単にできる指編みで、マフラーやコースターなどを作る。指先の訓練になり、集中力を高めます。
  • 簡単な縫い物: フェルトや布を使って、簡単なマスコットや小物を作る。針と糸を使うことで、手先の器用さを養います。

4. 自然物を使った工作

  • 木の実や葉っぱの飾り: 公園で拾った木の実や葉っぱを使って、リースやモビールなどを作る。自然の素材に触れることで、季節感や自然への興味が育まれます。
  • 小枝のオブジェ: 小枝を組み合わせて、動物や家などを作る。創造力や空間認識能力を養います。

ママナースからのメッセージ:子どもの内なる力を信じて

シュタイナー教育は、子どもの内なる力を信じ、その子が持っている可能性を最大限に引き出すことを目指します。完璧を目指す必要はありません。大切なのは、親が子どもの成長に寄り添い、温かく見守りながら、子どもが自ら学び、遊びを生み出す環境を整えてあげることです。

今回ご紹介したヒントが、皆さんの子育てのヒントとなり、お子さんの豊かな想像力と心を育む一助となれば嬉しいです。もし、もっと詳しく知りたいことや、不安なことがあれば、いつでもコメントで教えてくださいね。私たちママナースも、皆さんの子育てを心から応援しています!


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