ひな祭り・こどもの日:その由来と、ジェンダーレス時代のお祝いの形【ママナースが解説】

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「男の子だから」「女の子だから」…その言葉、本当に必要ですか?

ひな祭りにはお雛様を飾り、桃の節句のお祝い。
こどもの日には鯉のぼりを立て、男の子の健やかな成長を願う。

日本の伝統的な季節のイベントは、性別によってお祝いの仕方が決まっているものが多くあります。

「女の子なのに鯉のぼり飾っちゃダメかな?」
「男の子だけど、ひな祭りも楽しみたい!」

そんな風に、伝統的な慣習と、多様性を尊重する現代の価値観との間で、戸惑いや疑問を感じているママ・パパも多いのではないでしょうか。

何を隠そう、現役看護師として働きながら3人の娘を育ててきた私も、子どもたちに「自分らしく」育ってほしいと願い、性別にとらわれないお祝いの形を模索してきました。

「伝統も大切にしたいけど、子どもたちの個性を尊重したい」
「どうすれば、みんなが楽しくお祝いできるんだろう?」

この記事では、ママナースである私が、ひな祭りやこどもの日の由来を紐解きながら、ジェンダーレス時代にふさわしいお祝いの形、そして、子どもたちの多様な個性を尊重するためのヒントを、私の実体験を交えながら分かりやすく解説します。

もう、「男の子だから」「女の子だから」という言葉に縛られる必要はありません。この記事を読めば、伝統を大切にしつつ、子どもたちの個性を輝かせるお祝いのヒントがきっと見つかるはずです。


ひな祭り・こどもの日:その由来と、現代に受け継がれる意味

まずは、それぞれのイベントの由来と、現代に受け継がれる意味を再確認してみましょう。

ひな祭り(桃の節句):女の子の健やかな成長と幸せを願う

  • 由来: 古代中国の「上巳の節句」が日本に伝わり、平安時代に貴族の間で始まった「ひいな遊び」(人形遊び)と結びつき、江戸時代に女の子の節句として定着しました。災厄を人形に身代わりさせる意味合いも込められています。
  • 現代に受け継がれる意味: 女の子の健やかな成長と幸せを願う日。人形を飾ることで、子どもの成長を見守り、家族の絆を深める機会となります。

こどもの日(端午の節句):男の子の健やかな成長と立身出世を願う

  • 由来: 古代中国の「端午の節句」が日本に伝わり、武家の間で男の子の成長を願う行事として広まりました。菖蒲の薬効や、鯉のぼりの立身出世の願いが込められています。
  • 現代に受け継がれる意味: 男の子の健やかな成長と立身出世を願う日。現在は「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」という趣旨で、男女問わず子どもの成長を祝う日とされています。

ジェンダーレス時代のお祝いの形:性別にとらわれない楽しみ方

伝統を大切にしつつも、現代の価値観に合わせて、性別にとらわれないお祝いの形を考えてみましょう。

1. 飾り付けに性別の概念を持ち込まない

  • ひな人形・五月人形: 「男の子だから」「女の子だから」と決めつけず、子どもが興味を持った方を飾ったり、両方飾ったりするのも良いでしょう。最近では、ジェンダーレスなデザインの人形も増えています。
  • 鯉のぼり: 女の子のいる家庭でも、鯉のぼりを飾ることは全く問題ありません。家族みんなの健康と成長を願うシンボルとして捉えましょう。

2. 遊びやプレゼントに性別の区別をなくす

  • ひな祭り: 女の子だけでなく、男の子も一緒にお雛様を飾ったり、ひな祭りのお料理を作ったりするのも良いでしょう。性別に関係なく、日本の伝統文化に触れる機会として捉えましょう。
  • こどもの日: 男の子だけでなく、女の子も一緒に鯉のぼりを揚げたり、柏餅を食べたりするのも良いでしょう。性別に関係なく、子どもの成長を祝う日として捉えましょう。
  • プレゼント: 「男の子だから車のおもちゃ」「女の子だからお人形」と決めつけず、子どもの興味や関心に合わせてプレゼントを選びましょう。性別にとらわれない多様な遊びを経験させてあげることが大切です。

3. 言葉遣いを意識する

  • 「男の子だから泣かないの」「女の子だからおしとやかに」など、性別を理由に子どもの行動を制限するような言葉は避けましょう。子どもが自分らしくいられるような言葉を選びましょう。
  • 「〇〇ちゃんは優しいね」「〇〇くんは力持ちだね」など、子どもの個性や行動を具体的に褒める言葉を選びましょう。

ママナースからのアドバイス:子どもたちの「自分らしさ」を大切に

伝統的な季節のイベントは、家族の絆を深め、子どもたちに日本の文化を伝える大切な機会です。しかし、その形は時代とともに変化していくものです。

大切なのは、性別にとらわれず、子どもたちの「自分らしさ」を尊重し、彼らが心から楽しめるお祝いの形を見つけることです。

この記事が、あなたの家庭での季節のイベントを、より豊かに、そして子どもたちの個性を輝かせるものにする一助となれば幸いです。

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