赤ちゃんの人見知り、いつからいつまで?発達の証と乗り切り方【ママナースが解説】

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「知らない人が近づくと、急に泣き出す…」「抱っこを代わってもらおうとすると、大泣き!」

赤ちゃんの人見知りは、多くのママ・パパが経験する子育ての悩みの一つですよね。私も3姉妹の母として、長女が人見知り真っ盛りの頃は、実家の両親にすら抱っこを嫌がって大泣きするので、「私にしか懐かないのかな…」と、嬉しいような、困るような複雑な気持ちになったものです。「うちの子、人見知りがひどくて…」と、周りに申し訳なく感じたり、外出が億劫になったりするママ・パパもいるかもしれませんね。

でも、ご安心ください。赤ちゃんの人見知りは、子どもの健やかな発達の証であり、成長のステップの一つです。今回は、現役ママナースの私が、赤ちゃんの人見知りが始まる時期、終わる時期、それが発達とどう関係しているのか、そして親子のストレスを減らす乗り切り方について、私の経験も交えながら分かりやすく解説します。人見知りをポジティブに捉え、子どもの成長を温かく見守るヒントを見つけてくださいね。

赤ちゃんの人見知りって何?なぜ起こるの?

赤ちゃんの人見知りとは、生後数ヶ月頃から見られる、見慣れない人に対して不安や警戒心を示し、泣いたり、親にしがみついたりする行動のことです。これは、赤ちゃんが特定の人物(主に養育者)を認識し、それ以外の人と区別できるようになった証拠であり、心の成長の表れです。

人見知りが始まる時期

  • 生後6ヶ月~8ヶ月頃: 個人差はありますが、一般的にこの頃から人見知りが始まると言われています。この時期は、赤ちゃんが「自分と他人」の区別をつけられるようになる時期です。
  • ピーク: 1歳前後でピークを迎え、2歳頃まで続くことが多いです。

人見知りが起こる理由と心理

  • 愛着形成の証: 特定の養育者との間に強い愛着関係が形成された証拠です。赤ちゃんは、安心できる存在(親)を認識し、その存在がいないことや、見慣れない人が近づくことに不安を感じるようになります。
  • 認知能力の発達: 見慣れない顔と、見慣れた顔を区別できるようになる、認知能力の発達の表れです。これは、記憶力や識別能力が向上している証拠でもあります。
  • 警戒心の芽生え: 危険から身を守るための本能的な警戒心が芽生えた証拠です。見慣れない人に対して不安を感じ、親に助けを求めることで、安全を確保しようとします。

人見知りの乗り切り方:親子のストレスを減らすために

人見知りは、子どもの成長の証とはいえ、親にとっては大変なこともあります。親子のストレスを減らし、スムーズに乗り切るための具体的な方法をご紹介します。

1. 無理強いはしない

  • 抱っこを無理強いしない: 子どもが嫌がっているのに、無理に知らない人に抱っこさせたり、触らせたりするのはやめましょう。子どもの不安を増大させ、人見知りを悪化させる可能性があります。
  • 子どもの気持ちを尊重: 「嫌だね」「怖いね」と、子どもの気持ちに寄り添い、共感してあげましょう。親に気持ちを理解してもらえることで、子どもは安心します。

2. 親が安心できる存在であることを示す

  • 親が笑顔で接する: 親が笑顔で、見慣れない人と接している姿を見せることで、子どもは「この人は安全な人なんだ」と安心感を抱きやすくなります。
  • 親が抱っこする: 子どもが不安がっている時は、親が抱っこして安心させてあげましょう。親の温もりや匂いは、子どもにとって何よりの安心材料です。

3. 少しずつ慣れさせる「段階的アプローチ」

  • 遠くから見守る: 最初は遠くから見守る程度にし、徐々に距離を縮めていきましょう。無理に近づけず、子どものペースに合わせることが大切です。
  • 声かけから始める: まずは、見慣れない人が子どもに直接触れるのではなく、親に話しかけたり、子どもの名前を呼んだりする程度から始めましょう。
  • おもちゃを使う: 子どもが好きなおもちゃを使って、興味を引くのも良い方法です。おもちゃを通して、見慣れない人と関わるきっかけを作ってあげましょう。

4. 外出の工夫

  • 慣れた場所から: 最初は、公園や児童館など、子どもが慣れている場所から外出を始めましょう。慣れない場所では、人見知りが強く出やすいです。
  • 短時間から: 長時間の外出は、子どもにとって大きな負担になります。短時間から始め、徐々に時間を延ばしていきましょう。
  • 抱っこ紐やベビーカーを活用: 不安な時は、抱っこ紐やベビーカーで親に密着できる状態にしてあげると、子どもは安心します。

5. 周囲への理解を求める

  • 「人見知りなんです」と伝える: 周囲の人に「今、人見知り中で…」と一言伝えるだけで、相手も理解してくれます。無理に愛想を振りまく必要はありません。
  • 祖父母や親戚への説明: 頻繁に会う機会がある祖父母や親戚には、事前に人見知りについて説明し、子どものペースに合わせて接してもらうようお願いしておきましょう。

ママナースからのメッセージ:人見知りは、成長の証

赤ちゃんの人見知りは、親にとっては大変な時期ですが、子どもが特定の人物を認識し、愛着関係を築いている証拠であり、心の成長のステップです。この時期に、親が子どもの気持ちに寄り添い、安心できる環境を提供することで、子どもはより一層、親への信頼感を深め、社会性を育んでいきます。

焦らず、お子さんのペースに合わせて、温かく見守ってあげてください。そして、もし、どうしても人見知りがひどくて困っている時や、不安なことがあれば、一人で抱え込まずに、地域の保健センターや小児科医に相談してくださいね。私たちママナースも、皆さんの子育てを心から応援しています!


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